「同姓同名の友人たち・・・キーワードは【相互信頼】」 | 「地球探検隊」中村隊長の公式ブログ【ビタミンT】

「同姓同名の友人たち・・・キーワードは【相互信頼】」

   涙の分だけ、強くなれ。
   傷ついた分だけ、優しくなれ。
   打たれた分だけ、大きくなれ。

   負けたくないなら、強くなれ。
   転んだら何度も、立ち上がれ。
   「今に見てろ」と、笑ってやれ。
   「強くなれ!」折原みと

同姓同名の友人やまぐち総合研究所、中村伸一所長 (右)からメールが届いた。
「地球探検隊」中村隊長の公式ブログ【ビタミンT】
名田庄診療所、中村伸一院長 と1年半ぶりに再会!
2人でトークライブをユーストで配信 したようだ・・・。

昨年7月4日、
オレたち同姓同名の中村伸一3人揃って四谷区民会館のホールでトークライブをやったのだ。

ポップンポールさんのブログがリンク されていたので、懐かしく読んだ。
今読んでも、上手くまとめられているなぁと感心・・・。
昨年も、このブログで取り上げたが、再度紹介したい。


2009.07.05
3人の中村伸一トークライブ!キーワードは「相互信頼」

唐突ですが同姓同名の人と会ったことありますか?オレはないなぁ。ネット検索時代だからもしやと思って検索してみた。ポップンポールを(>そっちかい!)。そしたら...いた。ネット芸人の「かげちよ」という二人組がネットで雑談風の芸を披露していて、そこにメール投稿コーナーがある。その投稿がかげちよのひとりをロックンロール、もうひとりをポップンポールと名付け、それにかげちよの二人は大爆笑。画像のタイトルにポップンポールとつけていたから検索エンジンに引っかかったわけだ。その画像がこちら。ポップンポールその2となっているが、その1にはポップンポールは出てこない。

なんでこんな話から入ったのかというと、土曜日に「3人の中村伸一シンクロニシティトークライブ」を観に行ったからだ。中村伸一という同姓同名の人が埼玉・福井・山口から集ってトークライブをやった。ひとりは旅行会社の“隊長”(普通の会社でいうとこの社長)、ひとりは福井県の診療所の医師(院長)、もうひとりは山口県で経営コンサルタントの研究所所長。みんな中村伸一さんだ。

名前が一緒というだけのノリで、四谷区民ホールを押さえてトークライブを挙行されたのだった。こんなイカした出し物はめったに見られないと出かけていった。隊長には会ったことがあるし、所長は同郷の山口県人だし、というオレにとってのシンクロニシティも感じたし。院長だけは今回はじめて講演を聞いたけど、こんなに爆笑しつつためになる講演者は会ったことがない。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」が目をつけた人だが、この講演を聞けば他のマスコミが飛びついてもおかしくない。ものすごい逸材。太鼓判押しまくっちゃいます。

三者三様の面白いトークライブだったので、3人の中村伸一さんについて聴講記を残しておきたい。ちなみに、質疑応答のコーナーで3人の名前の由来を聞いた山口県人はこのオレです()。まじめな質問が多いなか、爆笑ネタが聞けてよかったです!みなさんブログをお持ちなんですが、コメント欄で書ききれない熱い(長い?)想いをここに記します!

地球探検隊 中村伸一隊長

そもそもこのライブを知ったきっかけは地球探検隊 の中村伸一隊長だった。以前ジョー奥田さんのトークを聞きに中村隊長のオフィスを訪ねたことがある。二次会の飲み会で話した中村隊長はアグレッシブなロマンチストであり、人を惹きつける魅力を持った人だった。メルマガ読者にして地球探検隊の旅に未参加のオッサン幽霊隊員のオレだが、強烈なシンパシーは持続してるのであった。

どうして同姓同名の3人がトークライブをやることになったのか。中村隊長のブログに経過が書かれてあるのでリンク
しておこう。人の縁ってのは面白いものですね。

「地球探検隊」という旅ブランドを生み出した隊長。このコンセプトの元に旅のリピータが後を絶たない。地球探検隊のコーディネイトする旅は、アウトドアだったり「大人の修学旅行」だったり、ハイテンションな旅ばかりだ。だが、もとからハイテンションな野郎ばかりが参加するわけではないという。
人と会うのを苦に思ったことはないという隊長だが、ここまで来る道のりには想像を絶する苦難があった。中村隊長の20代前半の離婚や死別の波乱万丈な話を聞いてしまうと、オレなんてなーんの悩みもなくここまで生きてきた凡人に思えてくる。

オレには隊長の人生におけるそのふり幅の大きさが、地球探検隊の旅のスケールにそのまま投影されているようにも思える。

どん底からの脱却の旅、絶望から這い上がるための旅、そういう旅のカタチがあってもいいと思う。もちろんそんな内に秘めた思いは明かさずに参加して、自分を受け入れてくれるハイテンションな場所や人との出会いが心を開く。あとから「実はオレあの頃鬱だったんだぁ」と話せるようになる。また話す機会も提供する。送り出したらそれで終わりという旅は地球探検隊にはない。戻ってきてからが本当の旅なのだ。

隊長の言葉で印象に残ったのは、ポジティブに生きるための言葉「ありがとう」だった。苦境に陥っても「ありがとう」と言ってみる。それは困難を乗り越える経験を与えてもらったことへの感謝なのだ。そのプロセスが旅先で不安になってしまう顧客の気持ちを理解する予行演習になる、と隊長はポジティブに捉えて苦難を乗り越えてきた。

今後の夢は“限界オヤジ”だ(笑)。80歳になっても笑ってマウンテンバイクに乗ってるような限界オヤジ。隊員の娘や息子が成人して子連れで地球探検隊に参加する「家族の修学旅行」というコンセプトもはじまった。夢を実現させ、さらに広がっていくようだ。

やまぐち総合研究所 中村伸一所長

山口県人であるというだけでないシンクロを感じたので、ライブから一晩明けた先ほど妹に電話して確認した。オレの妹はやまぐちのSOHOを応援する会で理事をやったりしていた。県庁の仕事もしているので、Web作成や起業関連の仕事で目立っている人がいれば知ってるはずだと思って聞いてみたのだ。

やはり中村伸一所長を知っていた(笑)。というより妹は所長と仕事したことがあった。所長を講演に呼んだり、妹が呼ばれたり。世間は狭いねぇ。やまぐちが狭いのか()。

やまぐち総合研究所は、日本一人口が少ない県庁所在地山口県山口市にある。経営コンサルタントという仕事をするには非常に難しいとも思える地方なのだが、今回は山口県のセールスマンとしてPRに来られていた。どっかで聞いたフレーズなのはご愛嬌!

PRポイントは真っ先に角島だった。うーん、さすが。いま時代は角島だよね(笑)。オレも昨年行きましたよ。ドラマ、映画、CMと絶好の撮影ポイントです。自然を残しつつ共生していく方向性でやまぐちを観光立県にして欲しいもんだねぇ。

所長は経営コンサルのなかでもいわゆる税理士や中小企業診断士などディフェンス寄りではなく、販促やコンセプト作りのお手伝いをするといったフォワード寄りのコンサルタントで他と差別化されている。そして所長ご本人のコンセプトは「人脈開放宣言」だそうだ。

人脈づくりで異業種交流会等に参加したりする人はいるけど名刺コレクターになっても意味がない。人脈は抱え込むのではなく開放してこそ新しい人脈も生まれれば広がってもゆく。特に新しいプロジェクト(事業)を起こしたいときには、まずは自分の人脈を開放せよ!!と中村所長は説く。自らのビジネス活動を宣言し情報を発信することが重要なのだ。オレもIT業界の人と仕事をする機会があるが、やはり人と人をつなぐことが企業と企業をつなぐことにもつながっているのは実感する。

所長のポジティブ・シンキングワードは「そうきたか」だそうだ。これはオレもそう。苦難が降りかかってきたとき、「お、そうきたかっ!なるほどね」とゲーム感覚で楽しむ余裕を持ちたい。特に想定外の展開ってのはワクワクドキドキする。それがたとえ不利な状況でも。だからクレームで怒鳴っている電話とか美味しい。これから何が始まるんだろうって。オレはドMか!?

中村所長の話から脱線しちゃうけど、山口県には近代の偉人や政治家以外にも、もっと知られていい人やモノがたくさんあると思う。宮本常一さんなんてその筆頭だと思うし。最近ブームのエコ関連でも、山口には“鉄炭ダンゴ”の発明者がいる。杉本幹生さんという宇部市在住の方。「森は海の恋人」で有名な畠山重篤さんの著書に紹介されている。エコロジーが叫ばれている昨今、海と密接につながりのある山口県に自然再生の重要なツールが存在しているのだ。

名田庄診療所 中村伸一院長
この日のトリは中村伸一医師だった。NHKの番組では現代の赤ひげ先生というスタンスで地域医療のスペシャリストとして紹介された。ドラマファン目線で言えば「Dr.コトー診療所」と「風のガーデン」を足して2で割らないような感覚だ。地域医療と在宅介護。3~4世代同居が当たり前の地域で地域に支えられながら奮闘しているのが中村伸一医師だ。子ども時代にはブラックジャックをチャンピオンでリアルタイムに読んでいたそうだ。

トークライブでの中村院長はヘタなお笑いタレントよりも面白かった。朝5:30まで飲んでいたと司会者に暴露されるくらいのハイテンション(笑)。講演会でここまで爆笑したのは本当にはじめてだ。そうやって聴衆をグッとつかんでから本当に伝えたい話をされる。これ録音しててCD化して売るんですよね>主催者さん?買うよー。もう一回聞きたいよ。

でも面白い話だけが頭に残っちゃうんじゃ意味がない。聞き終わった後本当に残るのは日常の現場で育った現場力、それに裏づけされた様々なエピソードだった。自治医大出身の中村医師は福井県に赴任する。一人で村の医療を全部支える不安、最新医学情報から取り残される不安、外科の技術的トレーニングができない不安、それらを抱えての赴任だった。

“つらさ”には勝負させてもらえないつらさと頼られていないことのつらさがあるという。中村医師のトラウマは少年野球最後の試合のバッターボックスだった。2アウトでランナーが3塁にいる。2ストライク1ボール。打つ気まんまんだった次のボールは高めのボールで見逃した。そしたら3塁ランナーがホームスチールでタッチアウト。負けた悔しさよりベンチからスチールのサインを出されたことがつらかった。勝負もできず頼られもせず。

そんなトラウマをもつ中村医師が、日々是勝負、自分の双肩に村の医療すべてがかかっている地域医療の忙しさを受け入れて働いているのだ。
地域医療だからといって扱いやすい人ばかりじゃない。在宅医療をしていたとき頑固な爺さんがいた。とにかく手がかかった。だがその爺さんの臨終が近づいたとき、爺さんは妻にこういったそうだ。「家で死ねていい人生やった。おまえも中村先生に見取ってもらって家で死ねよ。」これ書きながらも涙が出てくるほどいい話だ。

また79歳で癌が発見されたが治療を拒否したおばあさんもいた。痛み止めだけで在宅介護、お嫁さんと「死んだふりごっこ」をしていたという。何の延命治療もせず4年間、家族とともに過ごして永眠された。そこには高度医療を受けないことは不幸か?という問いかけがあった。命のリアリティを伝えていくというのも大切なことなのだ。

今後の中村医師は「全日本名田庄化計画」をぶち上げている。地域医療・在宅医療の輪を日本中に広げたいという夢だ。その夢のためならテレビにも講演会にも出て行くそうだから、各地の自治体や学校関係者の皆さん、いまがチャンスですよ!この先生の講演会なら成功間違いなし。若い人に地域医療の話を聞いてもらいたいですね。

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オーロラの旅 にも参加した隊員であり、トークライブ主催者の高城永地くんと!

●共通項は「相互信頼」と見た!
まったく異なる地域、まったく異なる分野で活動されている同姓同名の3人の中村伸一さん。名前が同じという以外の共通項を見つけようと思っていた。ライブが終わってオレに芽生えたキーワードは「相互信頼」だった。

旅行会社も経営コンサルタントも地域医療の医師も人を相手にする職業だ。だが、この3名には人を“相手にする”という以上の関わり方、人と関わり続けていくという姿勢が見て取れる。

地球探検隊はツアーに連れて行って終わりじゃなく、旅から帰ってきた隊員どうしのコミュニケーションがキモ。やまぐち総合研究所はイベントぶち上げてそれで終わりじゃなく、地域社会の振興をいっしょに盛り上げるのがキモ。地域医療は、診察したら終わりじゃなく、予防・医療・福祉をすべてひとつのつながりと見立てて患者の人生をともに歩むのがキモ。

これらはすべて「相互信頼」がなければ成り立たない。その信頼は常に「頼られる」だけではなく人を信頼することから生まれるようだ。情報は発信しなければ入ってこない。おそらく信頼もこちらがまず信頼してあげなければ信頼されることもないのだろうと思う。

サラリーマン社会では口先だけで「信頼してるからな」とか言う上司がいるが、そういう上っ面の信頼の押し売りはすぐメッキがはがれる。そういうことを言うヤツほど信用できない()。現場力がともなってこそ、言わなくてもわかる本当の相互信頼が生まれるものだ。

こういう思いに至ったところで、逆に同姓同名トークライブというコンセプトを忘れそうになっていた自分を発見(笑)。最後に聞いておかねばと名前に関するエピソードを質問したのだった。頭のなかでつながったキーワードと名前のつながりが両方そろって、オレにとってのシンクロニシティトークライブは完結するように思ったからね。コンセプトを忘れないのがプロジェクトの基本なのさー。もうひとり和歌山県にいるという中村伸一さんにも話して欲しかったなぁ。
ポップンポール

上手い!
「トークライブでの中村院長はヘタなお笑いタレントよりも面白かった」
これに共感!あそこまで笑って泣かせる講師を見たことがない・・・凄い才能だと思った。

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この日のトークライブには妻の礼子、娘の未空、七海も参加した・・・。
隊員の溜まり場、「らくだば」 前にて撮影!


   失敗するかもしれないからと挑戦を避けていては、
   自分自身に対して
   「自分は困難なことや失敗に対処することができない」
   というメッセージを送りつづけていることになります。
   その結果、自尊心は損なわれてしまいます。

   困難に挑戦することは、「自分は失敗を恐れないし、
   たとえ失敗してもすぐに立ち直れる」というメッセージとなり、
   心に深く届きます

   
「ハーバードの人生を変える授業」 タル・ベン・シャハー