山形県「食体験ツアー 」、2番目の施策作物は『民田なす』。
『民田なす』の生産者、五十嵐一雄さんをたずねました。
じゃーん
これが『民田なす』
『民田なす』は在来野菜 です。(「在来野菜」って何?」 )
主な産地 鶴岡市民田とその周辺
主な料理法 漬けナス(からし漬け、みそ漬けなど)
『民田なす』は、
300年前、江戸初期から栽培されてきた「丸なす」は、京より持ち込まれた種を至るところに
巻き、民田は栽培に適した土地で今に伝わる発祥の地とされています。
元禄2年、出三山を旅した松尾芭蕉が鶴岡で一夜を明かしたときに民田なすを食べ
詠んだ一句と伝えられている「めずらしや山を出羽の初なすび」は有名である。
(生産者五十嵐さん経営「鶴岡協同ファーム
」 ~民田なすの由来~ より引用)
生産者の五十嵐さんは鶴岡市民田在住
有名な民田なすの産地なのに年々栽培面積が減っていて、
民田なのに、『民田なす』といえるほどの生産量はなくなっていることに地元の危機感を覚え、
だだちゃ豆を栽培していた五十嵐さんは、『民田なす』の栽培に取り組み始めたそうです。
『民田なす』の特徴は、早生系の丸なすで、葉が小ぶり。
草丈がやや低く、皮は硬いが果肉のしまりが良いため、歯ざわりが良いこと。
五十嵐さんは1日2回収穫しているそうです。
コロンとしていて、小ぶりな丸なす。
一般的に売られている「なす」のイメージと異なります。
なすについて調べてみると、、、
なすの在来品種は1950年の調査では全国で約150品種もあったが、その後、
一代雑種品種が次第に増えて、各地で在来品種にとってかわり、
1976年の調査では在来品種数は67までに減少した。
しかし、なすには消費地ごとに果形、サイズ、色などに対して特定の好みがあるようで、
特定の在来品種の栽培・利用が今も続いている土地が多い。
(「どこかの畑の片すみでー在来作物はやまがたの文化財」 山形在来作物研究会編
より抜粋)
プティポワン 北岡シェフが、民田なすの「葉」をお料理に利用できないかとパクリ。
......
葉に細かいトゲがあり、ちょっと無理とのことでした。
うひ
お待ちかね!『民田なす』の浅漬けを振舞っていただきました。
浅漬けなのに、皮がパリっとしていて、果肉もしっかりしています。
小ぶりなので1口サイズで、おいしい。ヘタもそのままいただけます。
そして、驚きは....
『民田なす』を長い軸が付いたまま、丸ごと砂糖漬けにしたお菓子
<大松屋本家「初なすび」>
糖蜜浸けにしたしっとりしたなすの周りに、砂糖がついています。
一口食べると、
口の中に甘味だけでなく、茄子の風味を感じる 「なす」とは思えない、お菓子
明治40年に創業した「大松屋本家」の「幸福を招く菓子」として販売されている
山形の食材、在来品種などについて、
料理人としての視点で取材に答える北岡シェフをパチリ
以前は、『だだちゃ豆』しか栽培していなかった五十嵐さん。
『だだちゃ豆』では1番になれないけれど、
民田で『民田なす』を栽培すれば1番になることができるし、在来野菜を継承していくこともできる。
そうして五十嵐さんは、『民田なす』の宣伝・普及活動にも積極的に取り組まれているそうです。
『民田なす』を購入することで、応援していきたいですね
五十嵐さん、ありがとうございました。
参加していますので、
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