スユ44形のお手入れ | 夜汽車の汽笛への憧情

スユ44形のお手入れ

我が家にはこんな客車がいます。

スユ44形です。
どう見ても貨車にしか見えませんが、れっきとした客車です。
パレット搭載形の郵便客車。ロールボックスパレット(キャスター付の籠)ごと郵便物を始発駅で積み込みを行い、終点まで開ける必要のない郵便物を運ぶのに使用されました。こうすることで、積み込み・積み卸しの手間を省いていたわけですねw

さて、実はこの車両、鉄道模型イベントでジャンク品を買ってきたもの。スユ44形に本来あるべきものがありません。

それがこれ。
郵便車であることを示す郵便マークです。

スユ44が久々に再生産されたので、同じく久々に出てきたAssyパーツのコレを買いました。

と言うわけで、取り付けました。
シールをカッターで切って貼るだけの簡単なお仕事。


無事スユ44形らしくなりましたw

さて、これたけではあまりに寂しいので、スユ44形のお仲間を紹介しましょう。
既にこのブログには何度か登場していますが・・・・。


左からスユ44、スニ40、スニ41、ワキ8000、ワサフ8000
です。

みんな同じに見えるかもしれませんww

右のスユ44形は上で書いたとおりの郵便車です。
隣のスニ40形はスユ44形と同じくパレット搭載形で、こちらは荷物車です。スユ44形は郵政省のものでしたが、スニ40は国鉄が管理していました。やはり締切便(終着まで積み卸ししない)荷物に使用され、荷役作業の効率化に貢献しました。

スニ41形はスニ40形にバラ積み荷物室と車掌室が付いたもの。バラ積み荷物室と車掌室の辺りだけは当時製造されていた10系客車に似た造形になっています。この一族では一番客車らしい姿と言えるのかも。

その隣のワキ8000形は、やはりどう見ても貨車ですが本当に貨車ですwww
スニ40形とよく似ていますが、実際には車体長などが違いますw
さて、このワキ8000形ですが客貨両用車として作られ、名実共に貨車でありながら、実際には貨物列車に連結されることはなく、荷物列車に連結され、スニ40形と混用されていました。
ややこしいですねw

一番左はワサフ8000形。ワキ8000形に車掌室が付いたものです。こちらは同時期の貨車(レムフ10000やコキフ10000形)の車掌室と同じスタイルの車掌室となっていて、いかにも貨車然とした貨車です。
やはりワキ8000形同様、貨車であるにもかかわらず貨物列車には殆ど使用されず、旅客列車である荷物列車どころか、急行列車に連結されたことまでありました。面白いですねw

ちなみに、このスニ40一族は元々貨車のワキ10000形をベースに設計されており、やはり貨車の血を色濃く受けていると言って良いでしょう。

さて、スユ44形に少し話を戻します。
スユ44形はその性格上運用区間は限定されていて、主に東京(汐留)~門司間で運用されていたようです。

こんな感じで取扱い便用(オユ11等)と護送便用(オユ12等)の郵便車に挟まれて走っていたようで、タイプの違う郵便車が繋がっている姿はなかなか趣深いですね。