友達の絵本作家・のぶみさんが、
いま、のぶみ世界展@二子玉川ライズで
人生をかけてがんばってるので、
今日は、もう1回のぶみさんのことを書かせてもらいますね。
まずは、「絶望は神様からの贈りもの」で
書かせてもらった話がこちら。
「夢ってかなうじゃん!」
─のぶみ(絵本作家)
恋するチーマの暴走
僕の友人が、ある女性に告白したところ、こう言われたそう。
「絵本で賞を取ったらつき合ってもいい」
絵本で賞を取ったらって……。
でも、彼は、絵本なんか描いたこともないし、
そもそも読んだこともないんです。
だって彼は、池袋のチーマーだった男ですから!
(チーマーというのは、まあ、バイクに乗らない暴走族のようなものだと考えてもらえれば8割がた当たっています(笑))
でも、その彼女とはどうしてもつき合いたい。
そこで、まず彼が向かったのが近所の図書館です。
図書館には
「絵本6000冊取り揃えています」
という張り紙が貼ってありました。
6000冊上等!
「じゃあ、ここの絵本を全部読もう」と、
毎日通って3カ月で、なんと、6000冊の絵本を読破したのです。
恋の力、恐るべしです!
チーマーですから、サラリーマンと違って、
時間が自由にできるという利点が功をそうしました!(笑)。
彼は図書館の本を全部読んだ上でこう決めた。
「ここにないような物語を書こう!」
そして、ようやく絵本を描き上げて絵本のコンクールに送ったところ、
何と賞を取れたのです!
めでたく、彼女とつき合うことができました。
ここ、みなさま拍手です。
パチパチパチパチ~。
「夢ってかなうじゃん!」
ボツ原稿の束が身長と同じ180センチに……
ここまできたら、絵本作家としてデビューしたい。
しかし、その作品には賞金は出たものの、
そのまま本にしてくれるというものではありませんでした。
彼は絵本の出版に向けて、出版社に自分の作品の持ち込み営業をはじめます。
ところが、何社回ってもNG。編集者は忙しいですから、話すら聞いてもらえない。そこで彼はまず目標を小さく刻むことにした。
本を出してもらうという目標ではなく、5分でいいから自分の作品を見てもらう。
それができるようになったら、次に10分。そこからはじめたのです。
どんなタイプの編集者にも興味を持ってもらうために、まず作品をたくさん描き上げた。作品を描き、出版社を回る。くる日もくる日もそのくり返し。
描き上げた原稿を積むと、彼のひざ下の高さにまでなった。
しかし、それでも彼の絵本を出してくれる出版社はありませんでした。
描きあげた作品は、次第に彼のお腹の高さを超えて、
ついには180センチの彼の背にまで至りました。
それでもまだ彼の絵本を出版してくれる出版社はなかった……。
もう、出版社という出版社はすべて回ってしまった……。
あと残されたのは、日本で一番大きな出版社だけです。
彼は作品をリュックに背負い、
日本で一番大きな出版社、講談社を訪ねます。
編集者は、まずその作品の量に驚きました。
「これは全部あなたが書いたのですか?」
「はい。そうです」
「面白いですねぇ」
ついに作品にGOサインが出て、
彼は絵本作家としてデビューを果たすのです。
そして、デビューいきなりでベストセラーに。
「夢ってかなうじゃん!」
これは絵本作家、のぶみさんの人生です。
子どもの言葉は、神様の言葉
ところが、のぶみさんの本当の試練が始まるのはここからでした。
1冊目がベストセラーになったもののその後は恵まれず、
また持ち込み営業に戻ります。何とか出版してくれるところはあっても売れない。
10冊目、20冊目、30冊目、それでも売れない。
執念で持ち込み営業を続け、
40冊目、50冊目、60冊目……それでも売れない。
61冊、62冊、63冊……それでも売れない。
何を描いてもまるで売れない。
次第に彼は幻覚を見るようになります。
絵本を描いていると、天井から死神が出てきたり、
幻を見るようになってしまった。精神がぎりぎりまで追い込まれていたのです。
このとき、彼は、「あなたが絵本で賞を取ったらつき合ってもいい」と言った彼女と結婚し、子どもも生まれていました。
家で悶々としているのぶみさんに、
息子さんが「パパ、遊んで!」と言ってきた。
「パパね、いま遊べないんだ。パパ、本が売れなくて困ってるんだ」と、
のぶみさんは思わず弱音を吐いてしまったのです。
すると、息子さんはこう言いました。
「ほかは誰が困ってるの?」
「……………え?」
少なくとも子どもは困っていない。
楽しそうに遊んでいる……。
あれれ、ひょっとしたら、困っているのは、自分だけかもしれない……。
そう思えたら、ふっとラクになったのだそうです。
「そうだ。この子のために、この子が喜ぶ絵本を描こう」
のぶみさんは、新幹線が大好きな息子さんのために、
新幹線の絵本を描くことを決めました。これが70冊目にしてまた大ベストセラーとなったのです。
『しんかんくんシリーズ』はいまなお大反響でその後もシリーズを重ねています。
ベストセラーの共通点
のぶみさんは気づいたのです。
1冊目と70冊目がベストセラーになった、その共通点に!
1冊目は純粋に彼女のために描きました。
70冊目は息子さんのために一心に描きました。
ベストセラーになったのは、彼女のためにつくったものと、子どものためにつくったものでした。
そうか!
大切な人のために
一心になるときに夢ってかなうんだ!
実は、そのことに気づいて以来、のぶみさんは絶好調なんですね。
170冊以上の絵本を出版し、
最近では、「ママがおばけになっちゃった!」がベストセラー。
作品は世界中で翻訳され、NHKのアニメや、CMの仕事などでも大活躍。
池袋のチーマーから一転、堂々、超人気絵本作家になってしまったのです。
さて、
あなたが大切にしたい人は誰ですか?
その人を笑顔にするために、できることは何ですか?
人は自分のためにがんばるとき10の力がでます。
でも誰かを喜ばせようとするとき1000の力が湧き上がるのです。
大切な誰かを喜ばせようとして、
一心不乱に打ち込んだとき、
「夢ってかなうじゃん!」
出典『絶望は神様からの贈りもの』ひすいこたろう
もってる男、のぶみワールドに触れたくなったでしょ?
こちらでお待ちしています。
8月18日までです。
どれから食べるか、こんなに真剣に見つめる男。
のぶみワールドに触れたくなったでしょ?(笑)
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パスタを見つめる視線だっていつも真剣勝負です。
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のぶみさんが『デスノート』のLのように見えるのは僕だけでしょうか?
Lファンの皆様も
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のぶみさんは、自慢の友達です。
いつも刺激をくれる。
いい友達もてて僕は幸せです。
森沢明夫さんも最高の作品ばかり書いてるし、
俺もいい作品書こう。
すごい赤字が帰ってきてさ。
このダメだしに打ち勝って
最高の作品に仕上げ、
この星をもっと面白い星にしていくよ。
明日は、
宮沢賢治が、『銀河鉄道の夜』の中で書いた
銀河のお祭りの日だよ。
銀河の祭りは始まってるよ。
ひすいこたろうでした。
Universe Thank you
▲▲▲アリガ島▲▲▲
というわけで……
遠足のおやつには、
コカコーラ味のグミは欠かせないという
全国580万人のグミラーの皆様
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8月18日までです。