日経ESGでドイツにおいてカーボンフットプリントの計算が流行っているとのこと。
そこで、カーボンフットプリント計算ツールを調べてみた。
以下の四つが良さそうです。
1. USEPA
https://www3.epa.gov/carbon-footprint-calculator/
エネルギー、移動、廃棄物を評価できる (購入物品に関する評価ができない)
アメリカが対象(当たり前だが)。アメリカ人の平均と比較可能
料金での入力が可能だが、重量はポンドで入力
エナジースター商品利用やエアコンの温度設定、リサイクルの実施など改善策と効果が検証できる
2. The Nature Conservancy
https://www.nature.org/en-us/get-involved/how-to-help/consider-your-impact/carbon-calculator/
年収、旅行、エネルギー、食品、買い物について評価できる(廃棄物については評価できないが網羅性が高い)
シンプルな場合のほか、より詳細な分析にも対応。(購入物品、サービスなど品目レベルで入力可能)
一人当たりではなく、世帯水準で評価
平均と比較できる。
グラフ化の機能も付いており、解釈しやすい。
なんといっても改善策が細かい。移動、エネルギ、買い物、それぞれについて提案と効果、その算定根拠についても説明がある。
3. Conservation International
https://www.conservation.org/act/carboncalculator/calculate-your-carbon-footprint.aspx#/
ライフスタイル、移動、旅行を評価範囲とする(買い物等入力しなくてもライフスタイルの入力で算定)
入力のたびに平均との違いを可視化
米国国民と対比可能
4. carbon footprint社
https://www.carbonfootprint.com/calculator.aspx
日本語選択可能、日本の電力のCO2原単位を利用可能
住宅(エネルギー)、フライト、自動車、オートバイ、バス・鉄道、二次データ(購入品、サービス)を評価可能
費用データはドル、ポンド、ユーロを入力可能
国平均、世界目標と比較可能
削減のオプションについても紹介
https://www.carbonfootprint.com/minimisecfp.html
ひとりのデータと世帯のデータを混同しやすいので注意が必要
ということで、どれがよいか、となると
調査範囲によって結果が代わるので、特に購入品やサービスを評価に含むもの(2もしくは4)が良いと思います。
日本の方には日本語対応(一部英語入力)で、日本の電力原単位も利用できる4が一番良さそうです。ただ、削減策に関するヒントが無く、カーボンオフセットしか紹介されていないのが残念。
大学のLCAの授業でも取り入れてみたいと思います。