斑入りヤブガラシ | RIVERのブログ

斑入りヤブガラシ

世田谷区により、多摩川の土手で夏の間に長く伸び、

秋色に変わっていたイネ科の雑草が短くきれいに刈り取られ、

毎日遊歩道からの見る景色が清々しく、新鮮に思われる今週、

これまでも傍を通っていて気がつかなかった、斑入りのヤブガラシを

昨日見つけた。



RIVERのブログ


日中は沢山の昆虫類が集まる橙色の花托で馴染みの深いヤブガラシ、

観葉植物としても通用する斑入りの葉に地味な雑草ヤブガラシの

別の一面をみた。


この斑入りの葉から連想したのが遺伝子組換え植物。

通常は濃草色一色のヤブカラシの葉が斑入りとなるのは、

葉の色素形成を支配する遺伝子の影響であり、人為的な操作では

無いが、遺伝子組換え植物は、目的とするある特性を発現させるために

人間の手で遺伝子を操作して作り上げた植物。


我が家の隣の草地は東京都が水道局の保全を目的として

保有する土地で、四季折々の雑草が逞しく育ち、

その花を目当てにした蝶や昆虫の天国となっているが、

今年初めて、その一部に近所の方の手で除草剤が撒かれていた。


その除草剤について聞いてみると、園芸用品を取り揃えている

一般的な量販店で容易に手に入り、店員さんに相談して安全だと

言われたとされる「ラウンドアップ」だった。

米国の大手化学メーカーモンサントが開発したこのグリホサート系

除草剤ラウンドアップは、安全な除草剤として米国の大規模農園で

軽飛行機あるいはヘリコプターからの散布を想定しており、

この除草剤で枯れない大豆として遺伝子組換え大豆が開発され、

米国では多く生産されている。


除草剤としてのラウンドアップの効果は抜群であり、散布されて

いないところは青々とした野草類が元気にそだっているが、

散布場所は茶褐色の裸の地面が寒々しい荒野と化していた。


安全だとされているグリホサート系除草剤のラウンドアップにしても、

発ガン性を懸念する報告書も散見され、

ラウンドアップが撒かれた土地の悲惨な姿、そして散布された

ラウンドアップが残留(恐らくは人体に害が無い程度の微量であろうが)

した大豆を長期にわたって食べるリスクを考えると、

一部の遺伝子組換え植物に頼らない食の安全性、

そして除草剤に頼らない生活の大切さを思う。




誕生日おめでとう



RIVERのブログ