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極端な糖質制限、寿命に影響か=動物実験が示唆-東北大

5/17(金) 7:23配信

 

時事通信

 内臓脂肪の減少などに効果がある糖質制限も、極端な制限を長期間続けると老化を早める可能性がある-。

 東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(食品機能学)らの研究グループが、動物実験を通じてこんな結果をまとめた。糖質制限は手軽なダイエット法としても人気があるが、都築准教授は「専門家の管理下で行うべきだ」と警鐘を鳴らしている。
都築准教授らは寿命が1年程度の実験用マウスを3グループに分け、それぞれ(1)標準的な栄養割合の餌(2)脂肪の多い餌(3)炭水化物を減らし、たんぱく質を増やした糖質制限食-を与えて飼育。糖質制限食は炭水化物によるカロリーが全体の2割程度と、人間が1日3食とも主食を取らない状態に相当する厳しい制限とした。
その結果、糖質制限食を食べたマウスの寿命は標準的な餌のグループと比べ8~9週短いなど、他の2グループと比べ短かった。飼育開始から約1年後に記憶力を測ったところ、標準的な餌のグループの半分程度に低下していた。
糖質制限をしたマウスの腸内では悪玉菌が増える一方、善玉菌は減少しており、老化に影響を与えた可能性がある。人間も短期の糖質制限で腸内細菌のバランスが崩れることが分かっており、都築准教授は「人間でも十分に起こり得る」と推測する。
都築准教授は、糖質制限は糖尿病対策などに有益としつつ、「医療の一環として専門家が介入してやるべきもの」と指摘。「短期間は問題ないが、ずっと続けると悪影響の可能性がある」と忠告した。
研究成果は静岡市で開かれる日本栄養・食糧学会で、19日に発表される。 

 
▼マウスの話ではないかという批判もあるかもしれませんが、まともな話だと思いますね。「糖質制限食」はすでに結論が出たというべきだと思っています。極端な糖質制限食は断食と似た話だと考えるべきだと思います。短期間実行するなら減量効果も期待できる。だが、継続したら危ない。ということでしょう。
 それを継続してもいい「健康食」、あるいは「ダイエット」として広めたことが最大のまちがい。どこに誤りがあったのか、大きく2点あると思っています。1つは、人類の長い歴の中で、農耕を始めたのはわずか一万年に過ぎない。したがって、穀類やいも類などの糖質をとるようになってわずかしか経っていない。それに私たちの体は適応できていない。日本で言えば、農耕以前、縄文時代が理想だ。という主張です。これについては何度か指摘していますが、縄文研究者が骨の分析などから、まちがいだとはっきり断言しています。狩猟採集時代でも、糖質を中心とした食生活をしていたことがはっきりしています。
 もう1つは、「糖質源」として、穀類やいも類などの「複合炭水化物」と砂糖や異性化糖などの「精製炭水化物」を一括りにしていることがまちがいです。世界中で肥満や糖尿病が問題になり、多くの国が「ソーダ税」を導入したり、「砂糖税」の検討が行われています。まちがっても、穀類税やいも類税を検討する国はありません。はっきりと「精製炭水化物」と「複合炭水化物」を区別しています。まだ、多少の議論はありますが、おおむねそういう結論が出たと言ってもいいと思いますね。
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