境界域 | それでもなお…

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letters from Shizuoka

懸案だった次男の発達障害
今日、相方が病院に連れてて診断受けてきた。

結果、『境界域』とのこと。

境界域? 初めて聞く言葉だった。
ググッてみたよ。

境界域とは普通でもなければ軽度知的障害でもなく
判断としてはとても中途半端な領域です
以前は軽度知的障害と診断される事が多かったのですが
境界域を設けることで安易な診断がつかないようになりました
成長の遅れがあると境界域でも軽度発達障害と診断されます
そういった場合は実年齢よりも2割から3割の成長の遅れがあり
生活をしていく上で周囲の理解と特別な配慮が必要になります

とのこと。
ウチの息子、2歳7ヶ月だけど、1歳半から2歳くらいの知的発達レベルとのこと。
知的障害と診断される境界とのこと。IQ70~80くらいの場合そう診断されると。
くっ、IQとか出されると自分のを知ってるだけに、よりキツイ。


相方から電話で聞いたときは、真っ白になったよ。久しぶりに真っ白になった。
長男が生後2ヶ月くらいでアトピー持ちだと聞いた時も真っ白になったけど、それ以来かもしれない。
直後、得意先で商談だったんだけど、用意していた資料を話すことはできるんだけど、
相手の話は全く意識に入ってこなくて、自分が喋ってない間はずっとぼんやり次男のことを考えてた。
目もうつろだったんだと思う。

ま、でも今はだいぶ落ち着いたけどね。半日かかった。


気になるのは治るのか?ということだけど、
お医者さんが言うにはそれは次男次第とのこと。
よく分からんよね。
知的障害ってのは欧米では精神遅滞とも呼ぶらしく、要は同じ年の子の平均に比べて発達が遅れていると。
だったら、それに追いつく時期が来たりするの? 差が縮まったりするの? うーん、分からん。
でも、そういう改善の話ってあんまり聞かないよなというのが、今のところの実感。
まあでも、逆にシンプルに「遅れているだけ」と考えると、
例えば30歳のときに世間の20歳並の精神年齢になるってこと?
それならそれで、「 まあ、そういうこともあっか 」くらいに気軽に思えそうな気もする。
僕は今35歳だけど、最近、「 オマエ、もう少ししっかりしろよ 」と言われることが多い。
自分でもこの3、4年は成長してないなと思うことが多くて、
実際、30歳弱くらいの後輩と比べて、仕事っぷりがハッキリと秀でているかというと自信がない。
つまり30歳から成長が止まっている訳で、となると僕の知的レベルは遅延し始めているとも言える?
分からんよな~。

とまあ、まだまだやっぱり混乱はしてる最中。

お医者さんによると、とりあえず小学校入学までを一つの区切りとして、
それまでに独りで排泄、食事、着替えができるように訓練していきましょうとのこと。
その話を相方から聞いた時は、「それなら今でも出来かけてるやん、あの子 」と軽く言ったけど、
今、こう書いていると、なんか、「 そんなん出来るよ! あの子!! 」っと誰にでもなく怒鳴りたくなってきた。
きっと、ERでカーターが麻薬中毒に陥ってベントンにリハビリ施設に行くように説得されるあのシーン みたいに、
誰かに思いをぶつけたいんだと思う。
ま、もうそんな人、無くすべくして無くなってしまっているので独りで消化します。


ただ、相方だって辛かったろうに、と。
むしろ彼女のほうがキツかっただろうな、と。
相変わらず彼女は強いというか気丈という言葉がピッタリくるんだけど、でも、
今日午前中の病院での診察の様子や、お医者さんに実際に言われた時のシーンを想像してみなきゃ。
まだ上手くできないけど。

今日、次男は学術的に診断された訳だけど、でもあの子はあの子。
僕らにとってはなんら変わりないようなぁと率直に思えることには感謝したい。
相変わらず、「はい」「いや」「痛い」くらいしか喋らないけど、
歯を磨こうとするとき嫌がって両手で口を押さえるしぐさが可愛いし、
お片づけしなさいと言ったらするし、テレビのリモコンも取ってくれるし、
うんちもトイレでするようになりつつあるし、スプーンの使い方は長男のときより上手な気がするし。


とまあ、これが診断を受けたその日の話。(こういうのも記録しておかないと)
長い道のりだけど、ぼつぼつ歩いていきましょ。



さて、とりあえずまた夜の街に仕事に行ってこよう。
今夜はでも重たい得意先とでなくて良かった。