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ネット記事で散見する
「オリオン座は神門(カムド)である」、というのがよくわからなかったが、
古代エジプト人の考えでは、オリオン座は死後に旅する場所に関係する。
それは『ドゥアトにあるものの書』に書かれており
古代エジプト人は死後の旅がどこで起きるのか、明確な考えを持っていた。
Duat
死後の旅は天空の特定領域で起きる。その主役はオリオンです。
オリオン座はまた、古代エジプト人の高位の神、オシリスと同じです。オシリス神は死者を審判し、霊魂の不滅を与えるものとされています。
その特定領域は、オリオン座のあたりを通る。空のこちら側にオリオン、あちら側に天の川銀河と獅子座がある。その周りを半円で囲むようにしたその全エリア、それが「ドゥアト」(Duat 冥界、死後に旅する世界)です。
古代エジプト人がドゥアトを表現するとき、五芒星を描き、それを丸で囲んだ。
それ(天の川銀河、オリオン座、獅子座に関連する空の特定領域)は、
死後の世界へのある種の入口となる場所なのです。
その特定領域を、ギザのピラミッドという建築で地上に再現している。
また、魂が廊下や通路や部屋を通過するのは、3次元の要素を持つものとして表現されているのです。ギザのピラミッドの廊下や通路や部屋が『死者の書』のなかで描かれている世界とよく似ていることは偶然ではないと思います。
死後に探求する場所として、空の特定領域に注目した。特別な何かを示唆している。まだ私たちが理解し始めてさえいない科学の先端に触れているのかもしれない。
空には無数の星があるのに、特定の星にだけ興味を示していた。そこには特別な意味がありました。
3つのピラミッドの位置がオリオン座の三ツ星の位置と一致している。
ピラミッドのシャフトはシリウスの位置と一致する。
(以上、参考文献*1)
http://www.crystalinks.com/sirius.html
古代エジプト人の精神世界
たしかに豪華な神殿やピラミッド、墓などをつくりましたが、古代エジプト人の文化は特に物質的な文化と言うわけではなかった。日常生活ではモノに金をかけず、永続する記念物に巨額を投じていた。彼らの人間に対する理解は多くの点で、仏教やヒンズー教とも共通していて、興味深いのです。
「地球は経験の劇場である。学びをするために、私たちは人間の体を持った魂としてここにおかれている。人間の肉体でいることは信じがたいほど素晴らしい体験だ。私たちはさまざまな問題に直面し、自分自身でチャレンジし、魂として霊魂として成長するために学ぶのだ」
忘れないでください、私たちの文化はその良心のすべてを、物質的な問題を処理するために注いでいます。新車を作る、何種類もの食器洗い洗剤を作る・・・、すべては同じ仕事です。
しかし古代エジプト人は違いました。
「ここで私たちはいったい何をしているのか。そして死後には何が起こるのか」
といった人生の真の問題に取り組むために良心をもって集中し、具体的な答えに到達していました。
(*1)
参考文献
1: 人類の発祥、神々の叡智、文明の創造、すべての起源は「異次元」にあった
G・ハンコック、E・デラヴィ