わたし史上初、前代未聞の40公演ストレートプレイ(お芝居のみ)。
未知の領域すぎて、飛ばしすぎたり、失速したり。
そんな新しく踏み入れた場所は、永遠と日が照りつけるカラカラな砂漠なようで、時にはオアシスのように瑞々しくて…笑
ツンデレーションな毎日に見事に右往左往。
おかげ様で、また新たにメンタルが鍛えられた気がします。笑
10月10日からはじまった顔合わせと本読み稽古。
はじめて手にした台本は、鮮やかなオレンジ色が眩しくて、この中にどんな夢が詰まってるんだろうとウキウキ。
でも、、、現実はそううまくいかず
稽古が進むにつれて思うようにできない自分と向き合う日々。
数日間は鮮やかに見えていたはずのオレンジ色の台本が、稽古場に行く毎にくすんだ肌色に見えてきて…笑
アフタートークでも言いましたが
このお芝居でワクワクできなかったら、自分に限界を感じたら、あぁもうこの世界を辞めよう。いまが辞めどきなのかもしれない。そんな事を考えていました。
今まで
なんとなく器用に、それなりにできていた自分が何よりものコンプレックスで、
でもそこから脱出する術を知らないし、見つからないし。
大所帯の中で、まぁいいかと時には長い物に巻かれてきた自分が、変な時にひょこっと顔を出して。また今回も自分自身に何かを隠したまま、終わるのかと。
稽古場から泣いて帰ったあの日は、いま客観的に見るとヤバイ奴だけど笑
ドラマや映画みたいに雨の中傘もささずに泣いて帰ったんですよ😂そりゃ女子高生達に指さされるわ笑
こうして笑い話にできていることが不思議な感じ。
あの日々は人間失格とまで思っていました笑
でも、ひょんなキッカケで、
今までどんなに辛くても立て直してやってきたから、今回もこんなのでへこたれてたまるか!と、思ったんです。なんでそう思えたのかも、今思うと謎。
気持ちは放置しておくと沼の底にはまっていく一方だし、そこは自分でコントロールしていかないと。って。
大人になって良かったって、はじめて思ったかもしれない。
自分自身の心の育児。笑
とまぁ、そんなふうに振り回してくれたトニちゃん。
21歳のトニ・シモンズは
私に似ているようで、まるで違ったり。
毎日同じ台本を読んでいるはずなのに
脳内に浮かぶ表情がその度に全然違って。
そこはこの戯曲の面白さでもあったし、難しさでもあったなぁと思います。
『チーム全員でたくさん点を取ろう。』
そう言ってくださった板垣さん。(演出家さん)
わたしはどうやら一人っ子なのがたまに邪魔をするらしく、点を取るのは自分だ!と周りを見なくなってしまう時があるようです。
でも、自分が点を取りに行くことが全てでは無く、シュートしやすい場所を目掛けてパスをすることも、チームで点を取ることに変わりはないということを今回1番学びました。
我を貫きすぎると芝居の海では溺れてしまいます。ていうか今までもしかしたら半分溺れていたのかもしれません(エラ呼吸してたかもw)
相手がゴールを決めやすいパスを出すには、どう動けばいいのか
芝居なら、台詞を言いやすくする為にはどう言ってあげるのがいいのか…
それを意識することで、そのシーン全体の主軸がどこに置かれているのかを見るようになり、視野がうんと広がりました。
相手役をやらせていただいた吉田栄作さんからは、
『なんでもいいから俺だけ見てろ。絶対大丈夫だから。』と痺れる程カッコいいお言葉をいただき、栄作さんを信じて身を任せてみようと思いました。
そうすると、今まで頑張ろう頑張ろうとしていたところから
ふっと力が抜けて、景色が急に大きく鮮やかに見えて。
とっても不思議で、貴重な体験でした。
栄作さんのお話も出たところで
ここで、出演者5名のお話をさせてください。
今回ご一緒した皆さまとは初めまして!
よくもまぁこんなにも個性豊かな面々が集まったなぁと笑
ステファニー役をされた水夏希さん。(以下千佳さん)
千佳さんはずっっと前から憧れていて、いつかご一緒できたら…と、このブログにも以前書いたことがありました。
ステージ上での圧倒的なパフォーマンスを拝見していたので、初めてのご挨拶の時はドッキドキでした。
普段の千佳さんは、とにかくギャップの連続で
とても気さくでチャーミングで、お茶目で優しくて。
そして何より、仕事に取り組む姿勢に感銘を受けました。
納得のいくまで突き詰められる姿や、稽古場に最後まで残って本を読まれている姿がとても印象的でした。
あのシーンをこうしたい。と千佳さん自らお話いただいたり、こうしてもいいかな?と相談してきてくださったり。
年齢や経歴関係なく、フラットに向き合ってくださったことが本当に嬉しくて!!!
楽屋も同じだったんですが…
『そのシャドウどこの?』『チーク写真撮ってもいい?』『エステどこに行ってるの?』『ゆかちゃんどういう人がタイプなの?』と、興味を持ってくださるのも嬉しかった🥺❤️
ほんっっとうにいろーんなお話をさせていただきました。
ステージ上での立ち姿が美しくて…というか、、存在自体が美しくて。
真似してみたけど、ちっとも出来ませんでした。笑
これからも変わらず、千佳さんの大ファンです。
そして、栄作さん。
とにかく、カッチョええ!!!!!!
初めてお会いした時、あまりにカッコよくてちょいと挙動不審になってしまいました。(もちろん必死に隠した)
いつも何時も動じる事なく、一家の大黒柱のようにドシっと。
栄作さんがいらっしゃるだけで、安心感がありました。
台本がすり減って半分の薄さになっちゃうんじゃないかってくらい、本番が始まっても、毎公演開演前に最初から最後まで読まれていて。
こんなベテランの方でも、そうなんだ…!と驚きました。
お聞きしたところ、
『何回読んでも、いろんなところにヒントが転がってて面白いんだよ。』と。
それから私も本番中に何回も何回も読んでみて、栄作さんの仰る通り、稽古場で気付けなかった事に気付けたり。
毎日宝探しをしているみたいで楽しかったです。
いつか栄作さんに『お前成長したな!』と言っていただけるように、、、頑張ろうと思います。
松尾伴内さん
役の中では、そんな濃密に関わることはありませんでした。
稽古中も、『俺人見知りなんだよぉ〜』と、稽古中盤くらいに話してくださって笑
それまではこうちゃん(松本幸大くん)と伴内さんお2人のお話しに参加させていただいたり。
伴内さんの周りには、いつも日曜の14:30くらいの空気が流れていて(分かりにくいw)
のほほんと、とっても穏やかな方でした。
実は本番中、とあるシーンで伴内さんの早替えを担当させていただいてまして。
10秒くらいしかないから、毎日が勝負だったんですがw
そこでうまくいくと『わぁ!早いねぇ、上手!』と手を叩いて褒めてくださるんです。
それが嬉しくて。笑
こんな若造のわたしにいつも深々とお辞儀をしてくださり、『ありがとう。』と。
お人柄に心底惹かれました。
そして、スーパーボンバー大好きでした。また見たいです…!!
青木さやかさん
とにかく面白いです。大好きです。
楽屋ではさやかさんとあーだこーだガールズトークが止まらず笑
こんなに仲良くしていただけて、私は幸せ者です。
ハッキリ物事を言うタイプの千佳さんとわたしに挟まれて、楽屋では、『え、怒ってる?怒ってる?!』を連発w
とても真っ直ぐで、少女の心を持ち続けているさやかさん。
ブレない存在感に惹きつけられました。
あ、そうだ、コレいつか言おうと思ってたんだけど、、。(ちょいとマニアックな話)
1番最初のトニ(私)とイゴール(松本幸大くん)のシーンで
『本当にキスだけーーーーーー?!』と叫ぶ台詞。
実はアレ、さやかさん演出なんです。
当初、叫ばずに普通に『本当にキスだけ?』と言っていた私に板さんが、
『さやかさんだったらどうやるかやってみたら?』とアドバイスいただき、考えても分からなかったので、いっそのことさやかさんに聞いてみようと。
そうしたら、『叫んでから自分のパンツとブラジャーを直接確認したら?』とアドバイス。早速やってみることに。
見事それが採用になって、あの冒頭のシーンになりました。笑
そしたらね、
『そこのシーンをやる代わりに、ゆかちゃんラッパープロデュースしてくれない?』ってw
『ここどうやって歌えばいいの?』って聞いてきてくださったので、アドバイスさせていただきました。ギブアンドテイク!w
公演中に観に行こう!とお誘いいただいた【ボヘミアンラプソディ】はリスケリスケで結局行けず…このあとしつこく誘ってみようかな笑
最後に松本幸大くん!
こうちゃんとは最初ほとんど喋らずで。笑
凄く人見知りな方なんだなぁ…って印象でした。
冒頭のシーンが、先程書いたように2人のシーンからはじまるので
そのシーンについて稽古中旬頃に話したことで、打ち解けられました。
それから芝居についてどうしようか?と話し合いを重ねたり、チャレンジしたり。
とにかく真面目でストイックで真っ直ぐで、あんな好青年見たことが無いぞ…!って思います。
アドバイスされている時の聞く姿勢が素晴らしくて、ただひたすら一所懸命にチャレンジする姿に心を打たれました。
私には無い辛抱強さがあるから
あ…わたしもいま我慢しないと…って笑
こうちゃんの事嫌いって人、いないんじゃないかな?
誰にでも優しく、広い心で穏やかに。
今の私に必要なことをたくさん学ばせていただきました。
っと、
めっっっっっちゃ書いたなぁ!!!!!笑
それ程までに濃かったのですよ!
2ヶ月間が!!!!
ぶつかり合い、励まし合い、支え合い。
そして何より、
このエネルギーだけじゃ舞台は、ステージは完成しないなと。
お客さまが有ってこそ、作品は完成するんだと強く感じた40公演でした。
とにかく楽しかった。
有意義だった。
生きてる心地がしました。
文字数だけでも、いかにカクタスロスか見て取れると思いますが、終わりがくると新たな始まりがあり、次に進まなければなりません。
この気持ちを原動力に、次に確実に繋げていきたいと思います。
またいつか会えると信じて。
カクタスフラワーに携わってくださった全ての皆さまに、声を大にして伝えたいです。
ありがとうございました!!!!!!!!!!
(最後に、お決まり写真館いくよ〜)
何度も聞きました…笑
載せときます🥳
だからわたぴも。
ブレるコンセプト
牛。らしい。
休憩中大体ふざけてんよ
個人的に1番すき。
Bye🧡
ブレるコンセプト
牛。らしい。
休憩中大体ふざけてんよ
個人的に1番すき。
長いのに読んでくださってありがとうございます。
愛が溢れて止まらない。
愛してるー❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️
増田トニ