日本では、何歳になったら何ができる?(何をしなきゃいけない?) | ナガミネ文晶塾 ―― 決めつけない 押しつけない 「著者ファースト」の出版デビュー戦略ブログ

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国民投票改正案を提出、4年後に「18歳」も投票権
2014年04月08日 (読売新聞)

 自民、公明、民主など与野党7党は8日午前、憲法改正の手続きを定めた国民投票法改正案を衆院に共同提出した。

 衆院に議席がなく共同提出に加わらない新党改革も、参院審議で賛成する。今国会成立は確実で、公布とともに施行され、憲法改正の環境が整うことになる。

 改正案は、投票年齢を当面「20歳以上」とし、施行から4年後に「18歳以上」に引き下げるのが主な柱。共同提出に際し、8党は公職選挙法で定めた選挙年齢の引き下げについてのプロジェクトチーム設置で合意しており、2年以内の引き下げを目指して協議する。
 

 これは大きな法改正ですね。

 国際的には、18歳で成人とする国が大半だといわれています。

 でも、日本では周知の通り、20歳で成人式です。

 日本にも「18歳」に足並みを合わせてほしいという要求があるのかもしれませんね。

 あるいは、日本が自主的に世界の「空気」を読もうとしているのかも。

 そのへんの事情は不明です。

 

 国民投票法の改正だけなら、政治家の選挙に対する投票は20歳以上だけど、憲法改正の国民投票だけ18歳以上にするという「ダブル・スタンダード(二重基準)」が通用することになります。

 ただ、政治家に対する選挙も一緒に18歳から認めようという動き(公職選挙法の改正)も加速しそうですね。

 はたして、投票年齢の引き下げは、どの党に有利なのか……? これも未知数です。

 

 ちなみに、日本で「年齢」が条件・基準となっている事項(おもに法的な基準)は、以下の通りです。

 何かの話題づくりにご活用ください……!

 
 

~0歳(胎児) 
 ・亡くなった人の財産などを引き継ぐ(相続・遺贈)権利を受け取れる。
 ・悪いことをされた(不法行為)被害者として、損害賠償や慰謝料を請求する権利を受け取れる。

0歳
 憲法の基本的人権のほか、一般的な権利や義務を受け取れる(民法3条1項・権利能力)。

6歳
 ・義務教育が始まる(憲法第26条第2項、学校教育法第22条)。
 ・実の親との関係を法的に断ち切って育てる「特別養子縁組」が認められなくなる(民法817条の5)。

11~12歳
 悪いことをした場合(不法行為)に、加害者として損害賠償や慰謝料の責任を負うことがある(判例の基準・不法行為能力、実際の支払いは保護者)。

おおむね12歳
 刑法など、処罰のあるルールを破ったら、少年院へ送られる可能性が出てくる。

中学生以上
 バスや電車など、公共交通機関の運賃は、大人運賃となる。

13歳
 セックスなどについて、法的に自分の同意の上でできるようになる(刑法176条・177条)。

14歳
 刑法など、処罰のあるルールを破ったら、正式に「犯罪」とされ、裁判にかけられることがある(刑法41条)。

15歳
 ・義務教育の期間が終わる。
 ・もし、死んでしまったときに備えて、自分自身で遺言を書くことが有効になる(民法961条)。
 ・「R-15」指定の映画が視聴できる。
 ・原則として、深夜でなければ「労働」できるようになる。
 ・印鑑登録できるようになる。会社の取締役などになれる。

16歳
 ・女性の結婚が可能になる(民法731条)。※ただし、父母どちらかの同意が必要。
 ・400cc以下のバイク、原チャリなどの運転免許、2級小型船舶、自家用グライダーなどの操縦免許を取れるようになる。
 ・200ccなら、献血ができるようになる。

17歳 
 ・自家用の飛行機、ヘリコプターなどの操縦免許を取れるようになる。
 ・日本で警察官および消防士に採用されることが可能になる。
 ・400ccの献血ができるようになる(男子のみ)。

18歳
 ・ 男性が結婚できるようになる(民法731条)。※ただし、父母どちらかの同意が必要。
 ・ 普通自動車などの運転免許、大型船舶、1級小型船舶、事業用飛行機・ヘリコプターなどの操縦免許を取得できるようになる。
 ・ パチンコ・雀荘など、風俗営業店で遊べる。
 ・ ラブホテルやカプセルホテルを利用できる。
 ・ 質屋やリサイクルショップで品物を売ることができる。 (※18歳になっていても高校生はダメ)
 ・ クレジットカードを持てる。
 ・ 国立国会図書館を利用できる。
 ・ 「R-18」指定の映像作品(成人映画)を観ることができる。
 ・ いわゆる「エロ本」「エロゲー」を買える。
 ・ 成分献血ができるようになる。女子が400cc献血できるようになる。
 ・ 深夜の労働(夜22時~朝5時)が許される。
 ・ ボイラー技士、毒劇物取扱責任者など、危険性のある業務の資格を取れる。
 ・ 日本で死刑を科しうる最低年齢。

19歳
 ・ toto(サッカーくじ)が購入できるようになる。

20歳
 ・ 高額商品の購入、お金の借り入れなど、一般的な契約を、自分の判断で確定的に結べる。
 ・ 公職選挙で投票できる。
 ・ 酒を飲める。たばこを吸える。
 ・ 競馬・競輪・競艇・オートレースで賭けることができる。
 ・ 中型自動車(5~11トン)の運転免許を取得できる。
 ・ 国民年金や国民健康保険への加入義務を負う。
 ・ 犯罪を犯した疑いで検挙されると、氏名・顔写真などが公表される。
 ・ 刑事裁判の裁判員候補に選ばれる可能性が生じる。
 ・ 本人の意思だけで結婚できるようになる(民法737条)。※駆け落ちが法的に可能になる。

21歳
 ・大型トラック・大型バス、タクシーの運転免許を取れるようになる。
 ・定期運送用の飛行機、ヘリコプター、飛行船の操縦免許を取れるようになる。

25歳
 国の衆議院議員、地方の都道府県議会議員、市町村長、市町村議会議員について、選挙に立候補することができる(公職選挙法第10条)。

30歳
 国の参議院議員、地方の都道府県知事について、選挙に立候補することができる(公職選挙法第10条)。

37歳
 ボクサーのライセンスが失効する。

40歳
 ・介護保険(第2号)の被保険者として、保険料の支払い義務を負う。
 ・最高裁判所の裁判官になれる最低年齢(裁判所法第41条)。

45歳
 サッカー国際審判員の定年。

46歳
 剣道の最高位である「八段」が取得できる年齢。

54歳
 献血における、血小板の上限年齢(女性)。

60歳
 日本の企業のほとんどで定年退職。

63歳
 検察官の定年退官年齢(検事総長のみ65歳)

65歳
 ・年金受給年齢
 ・一般的な裁判官の定年
 ・日本相撲協会における、年寄、行司、呼出、若者頭、世話人、床山の定年退職年齢。

69歳
 献血における、200cc、400cc、血漿の上限年齢(70歳の誕生日の前日まで可)。

70歳
 JRAにおける調教師の定年。
 最高裁判所の裁判官と簡易裁判所の裁判官の定年。
 運転するとき、クルマに高齢者マークを貼り付けるよう努力する義務。

75歳
 後期高齢者医療制度の被保険者となる。