日本テレビ系にて、現在放送中のドラマ『先に生まれただけの僕』は、商社マンの鳴海涼介(櫻井翔)が、会社の"不採算部門"扱いされている京明館高校に校長として出向し、突然の「校長」という立場と、これまでのビジネスの常識とはかけ離れた「学校」という現場に困惑しながらも、立て直しをはかる社会派エンターテイメント。

 

本作で、「アクティブラーニング」のエキスパートとして、学校改革の鍵を握る英語科教師・島津智一を演じるのが俳優の瀬戸康史。流暢な英語で視聴者を驚かせた彼が作品への思い、撮影現場でのエピソード、そして自身のSNS事情について、たっぷりと語ってくれた。

 

 

■見どころは島津の恋愛「少しずつ積極的になって…」

 

ーー『先に生まれただけの僕』は、大人が観ても学べる部分が多い、新しい感覚の学園ドラマですよね。3話では瀬戸さん演じる島津が「アクティブラーニング」によって、ほかの教師たちを引っ張っていく展開となり、少し意外で驚きました。

 

瀬戸:あはは(笑)。ただの暗いやつじゃなかったという(笑)。

 

 

ーー「英語を勉強する理由」を生徒に問われ、自分の考えを語っていたシーンも印象的でした。

 

瀬戸:あのシーンは、僕も脚本を読んだ時にすごいなと思いました。勉強する理由を先生に質問する生徒もすごいなと思いますけど(笑)、ちゃんと答えられる島津には「意外とやるな!」って。

 

(c)日本テレビ

 

ーー瀬戸さんは、島津をどんな人物だと捉えて演じていますか?

 

瀬戸:めちゃくちゃ頭がいい人。教育というものをしっかり考えていて、それに伴う日本の現状をきちんと学んでいるんだなと思います。でも恋愛面では、自分の気持ちに素直で可愛い部分もあったり…(笑)。

 

 

ーーちょっとずつ、真柴先生(蒼井優)にアピールしていますよね(笑)。

 

瀬戸:島津は、真柴先生のことが大好き(笑)。そこがどうなるかは、これからのお楽しみポイントのひとつですね。成就するのかしないのか、どういうふうにアピールしていくのか。自信を持った島津は、少しずつ積極的になっていくので…(笑)。

 

(c)日本テレビ

 

ーー今度は、恋愛面での変化がみれると。

 

瀬戸:はい、楽しみにしていてください。

 

 

ーー今回は英語が堪能な教師役ということで、事前に準備されたことはありましたか?

 

瀬戸:英語を話すために、特に準備したことはありません。ただ、(英語での)セリフが多かったのでそれを覚えるのが大変でした。

 

 

ーー準備をせずに、あの英語力とは…!発音もとても素晴らしかったです。

 

瀬戸:ありがとうございます。発音は昔から褒めていただくことが多くて…、親が洋楽を好きで、子供の頃から英語に触れることが多かったから、自然と身についたのかもしれません。あとは、帰国子女の友人と時間がある時にカフェで英語を使って会話をしているので、そのおかげかなと思います。

 

 

■櫻井翔が現場に持ってきたものとは?

 

ーー主演の櫻井翔さんとは初共演とのことですが、印象はいかがでしたか?

 

瀬戸:僕が最初に翔さんに会ったのは『VS嵐』(フジテレビ系)に出演させていただいたときで、そのときもすごく優しかったんですけど、今回初めてガッツリ共演させていただいて、さらに印象が良くなりました。本当に真面目で素敵な方。尊敬しています。

 

 

ーー櫻井さんとはどんな会話を?

 

瀬戸:美味しいごはん屋さんを教えてもらったり…、そうそう!翔さんはお茶目な部分もあって、360度撮れるカメラを現場に持ってきて「ちょっとこれで撮ろうよ!」ってみんなで撮ったこともありました。

 

 

ーーみなさんで?

 

瀬戸:先生たちみんなで。ドラマではギスギスする場面もありますけど、現場はめちゃくちゃ仲が良いんです。すごく楽しかったですよ。

 

 

ーー素敵な現場ですね。生徒役の10代の役者さんたちとの共演はいかがでしたか?

 

瀬戸:やっぱり「若いなー!」と思うことがたくさんありました。朝7時くらいから撮影をしているときは、「なんでこの子たちは、朝からこんなに元気なんだろう…」とか(笑)。

 

 

ーージェネレーションギャップを感じたりすることも(笑)?

 

瀬戸:撮影の合間に先生キャストで集まって、「もうこの言葉は使わないよね」とか、死語の話題で盛り上がったんですけど…今の若者の言っている言葉が本当にわからない……(笑)。

 

 

ーー(笑)。

 

瀬戸:僕たちが使うのは、もう恥ずかしいって言葉もたくさんあって。「とりま」とかもう!「とりま」って(笑)!

 

 

ーーいまは、「り」(了解)、「卍」(まんじ)なども流行っていますよね。

 

瀬戸:卍ってなんですか?

 

 

ーー若者の間では、「ヤバイ!」とか、テンションが上ったりしたときに使うものらしいです。「まじ卍」と言ったり…。

 

瀬戸:まじ卍……。あははは(笑)!「まじ卍」って面白いですね。今度使ってみます(笑)!

 

 

■ブログ&Twitter…瀬戸康史の「SNS事情」

 

ーー瀬戸さんは、自分の思いをすごく丁寧な文章でブログに書いていただいてますよね。

 

瀬戸:いつも書かせていただいてます!自分の気持ちを短くまとめることが苦手なタイプで、長くなってしまうんですけど…。

 

 

ーーいえいえ、いつもありがとうございます!ブログを書くことは瀬戸さんにとってどのようなことでしょう?

 

瀬戸:ブログって日記の代わりのようなものだと思っていて。しっかりと記録に残しておくことで、「あの時、自分はどう考えていたんだろう?」と振り返ることができる。自分を見つめ直すいい機会になっている気がします。

 

 

ーー昔のブログを見返すこともあるのですか?

 

瀬戸:しますします。見返して、この時は若かったな〜とかも思いますし。なんで「☆」とか使ってんだ?と思うことも(笑)。次は卍を使おうかな(笑)。

 

 

ーー「卍」気に入っていただけて良かったです(笑)!ブログではプライベートの交流なども書いていただいて、高橋一生さんとの2ショットなどはとても話題になりました。

 

瀬戸:一生さんには本当に仲良くしていただいてます。

 

瀬戸康史オフィシャルブログより

 

ーーお二人でよくご飯に行ったりするのですか?

 

瀬戸:どちらかというとインドアなタイプなので、ご飯を食べるときも一生さんのお家にお邪魔することが多いです。でも、最近は彼が忙しすぎて会う機会が全然ない…!

 

 

ーーそうだったんですね…!

 

瀬戸:はやく一緒にごはんを食べたいですね(笑)。

 

 

ーー他にも、瀬戸さんはTwitterをされていますが、こちらは毎日「おはようございます」とツイートされていますね。あれは、瀬戸さんが起きたときにツイートされているのですか?

 

瀬戸:はい、毎朝起きた時にしています。

 

 

ーーどういった意味を込めているのでしょう?

 

瀬戸:「おはようございます」のツイートは、3.11の震災をきっかけにはじめました。3.11以降は、日本が混乱して「明日に希望が持てない」という方が溢れかえっていた。だから、「今日も頑張ろう」「昨日を乗り越えたんだ」という気持ちを込めて毎日ツイートするようにしています。

 

 

ーーそんな意味が込められていたのですね。

 

瀬戸:僕も福岡に住んでいたころに、玄界難での大きな地震を経験して怖い思いをしたことがあるので、被災地の方々がどんな思いをしたかが分かるというか…。僕のツイートが少しでもみなさんの励みになればいいなと思います。

 

 

 

ーーいろいろなお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に、これからのドラマの見どころや魅力について一言お願いします。

 

瀬戸:今の教育や人間関係の希薄さ、複雑さを描いているので、観てくださっている方が改めてそういった現状を認識して自分を見つめ直せたり、考え方を変えてみようかな、というきっかけになれば嬉しいです。僕はこのドラマは希望のある作品だと思っているので、みなさんにとっても、前向きになれる、背中を押してくれるような作品になればいいなと思います。

 

Photography=Mime Soga

Interview=Ameba

 

 

■瀬戸康史オフィシャルブログ

 

 

日本テレビ系ドラマ『先に生まれただけの僕』は、毎週土曜日よる10時〜放送中。

 

 

【第5話 あらすじ】

 

受験生(中学3年生)に向けた、学校を知ってもらう為のイベント『オープンキャンパス』開催を知った鳴海(櫻井翔)は、生徒たちにもイベントに協力してもらい、京明館高校の魅力をアピールしたいと教師たちに提案。ちひろ(蒼井優)は自分が担任する2年3組の生徒に、オープンキャンパスでのメインイベントを考えてみてほしいと相談する。

 

さらに、鳴海は樫松物産社長・原(小林勝也)にもオープンキャンパスに来てほしいと直訴。そこには鳴海のある狙いが隠されていた。しかし、そんな鳴海の行動が疎ましい加賀谷(高嶋政伸)は沙織(井川遥)に接触。校内で鳴海に反発している教師の名前を聞き出そうとする。
 

さまざまな思惑と生徒たちの熱意が渦巻く中、オープンキャンパスは当日を迎える…。