★1971年 米澤玩具ヨネザワ タテグロ 大震災7年 ~ 玩具・模型カタログ棚から 036 | ポルシェ356Aカレラ

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2011年(平成23年)3月11日(金)14時46分に発生した東日本大震災から今日で7年ですね。あの日、あの地震が起きた時、皆さんはどうしていましたか??私は仕事中でオフィスにいたのですが、東京では地震発生後殆どの公共交通機関がストップしましたので、あの日はそのままオフィスに泊まり翌朝動き出した中央線で帰宅しました。

東日本大震災の2018年(平成30年)3月9日時点で確認されている死者・行方不明者の数は1万8434人(死者1万5895人、行方不明者2539人)とのことです。行方不明の人については7年経った今も尚、遺体が見つからずに家族が捜し続けているというケースもあるようです。東日本の犠牲者数は国内の地震による犠牲者数としては、1923年(大正12年)9月1日11時58分に発生した関東大震災の10万5000人、1896年(明治29年)6月15日19時32分に発生した明治三陸地震の2万2000人に次ぎます。
しかし、人災に目を転じれば、大日本帝国の誤った国策により戦争を始めた結果、1945年(昭和20年)3月10日未明に325機の米軍B-29により東京が大空襲を受けた際の死者数8万3793人(当時の警視庁発表、実数は10万人以上)という数字や1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、米軍B-29エノラ・ゲイにより投下された広島原爆の9~12万人、1945年(昭和20年)8月9日午前11時02分、米軍B-29グレート・アーティストにより投下された長崎原爆7万4000人といった東日本大震災を大きく上回る悲惨な数字があります。


さて、今週水曜日3月14日はホワイト・デーですね♪
沢山チョコを貰った人は沢山お返しして、大勢の人から喜ばれるのが楽しみですよね♪私も人に何かプレゼントして喜ばれるのが大好きなんですが、ご承知の通り、ここ毎年、義理チョコさえもゼロですので、プレゼントしたくてもプレゼントする相手がいないという悲惨な状況です(大汗)
いや、しかし、バレンタインデーに何も貰ってなくても、いきなりプレゼントしちゃうっていう手も「アリ」でしょうか??☆☆


閑話休題
さて今日は米澤玩具の1971年版カタログをご紹介します。米澤玩具については、2014年12月28日に玩具・模型カタログ棚からシリーズの第18回記事として1963年・1964年・1965年の米澤玩具カタログ、2015年2月15日に同シリーズ第22回記事として1966年・1967年の米澤玩具カタログ をご紹介していますが、今回は1971年の米澤玩具総合カタログです。例によってあまり時間がありませんので、以前の記事も再録しながら簡単にアップしますNE☆☆
 



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米澤玩具(ヨネザワ)の歴史は戦前1932年(昭和7年)4月に初代社長米沢喜孝氏が台東区浅草2-19にて米沢商店を開業して玩具の卸し業を始めたことに遡る。
終戦後、1948年(昭和23年)1月に個人商店から法人組織となり、1956年(昭和31年)6月には北米の玩具買主(バイヤー)の依頼により北米輸出の専門会社として株式会社トーキョー・セントラル・トイズを設立すると共に国内向け販売及び北米向けを除く輸出業務を行う米澤玩具株式会社が設立された。1950年代から1960年代のブリキ玩具黄金時代には米澤玩具は幾多の名作を世に送り出した。大盛屋酒井通玩具の業務停止に伴い大盛屋のアンチモニー製ミニカー「チェリカ フェニックス シリーズ」の全ての残存金型を引き継ぎ、1965年8月9日、ダイヤペット・ブランドとしてミニカーの製造販売を開始。1994年(平成6年)5月、セガトイズに買収され株式会社セガ・ヨネザワとなった後、2000年(平成12年)3月にはダイキャストミニカーの商標をアガツマに譲渡し玩具事業から撤退した。国産ミニカー「ダイヤペット」は2018年(平成30年)現在も製造販売元が米澤玩具からアガツマに替わりはしたもののブランド自体は消滅しないで生き残っていることは喜ばしい限り。


●1971年 米澤玩具 総合カタログ (A4判・日本語40頁)
以前ご紹介した米澤玩具の1963年から1967年までのカタログと同様にこのカタログにも表紙の「’71」以外に発行年月を示す印字はなく、自動車カタログが新年型を前年の夏ないし秋口に出していたのと同様に米澤玩具のカタログ発行時期も1971年(昭和46年)の前年1970年(昭和45年)の秋口から暮れにかけて発行されたものかもしれません。
1960年代の米澤のカタログと同様に品番・製品名・全長・都内売価・全国売価が記載されており、玩具史料としての価値は高いです。不特定多数の一般向けに配布されるクラウンやカローラのような乗用車の自動車カタログなどとは対照的に玩具問屋、玩具小売店向けで一般には配布されていないため、こうした玩具メーカーのカタログは残っている数は少ないと思います。
1970年代に突入し3代目MS50クラウンを始め全体にプラスチック素材を主体とする玩具が増えていますが(3代目クラウンは一宏、野村トーイはブリキで出していますが、米澤とバンダイはプラ製に移行しています)、ブリキ製品もまだ沢山カタログに残っています。ダイヤペットは150番のプレジテント茶色など表紙には沢山写っていますが、ダイヤペット専用のカタログが別に発行されていた関係かこの総合カタログにはパーキングタワー等の関連アクセサリー以外は掲載されていません。頁数が多いため、自動車・鉄道関連を中心に抜粋して掲載することとします。

※以前の記事では品番・製品名・全長・都内売価・全国売価を全て記載しましたが、時間が掛かり過ぎることと新エディターに移行し画像が大きくなり情報は画像で確認可能なことから今回の記事では原則として品番と品名のみ記載します。


【中頁から】

《ミニカーアクセサリー》
品番855 ガレージ
品番866 整備リフト
品番877 ガソリンスタンド
品番916 B/Oパーキングタワー



《ニューフリクショントーイ》
品番377 シュッポ汽車
品番564 リニヤモーター
品番494 シグマレースカー



品番612 ニューふそうダンプ
品番613 ニューふそうミキサー
品番642 ニッサンダンプ
品番614 コンベア付ダンプトラック



《レールセット各種》

1960年代のブリキレールがプラ素材のレールに変っています。



《バッテリートーイ》

品番497 1966年ビュイック・リビエラ・ハイウェイポリスカー
品番701 グランプリレーサー
品番760 ピットイン・シャパラル2F
品番762 サンダージェットレースカー
品番984 ロータスF-1・・・・・傑作/名品です。
品番772 スピードキングレースカー



《オールマイティシリーズ》・・・・机の端に来ても落ちないアクション
品番773 シャパラル2F
品番774 ベンツ250SE
品番779 コミックトレーン



《ダンプトラック》・・・・砂場遊びの定番「ダンプ」は10種掲載
品番640 キングダンプ
品番593 大トヨタダンプ
品番631 ふそうダンプ
品番656 中トヨタダンプ
品番597 大トヨタキャブオーバーダンプ


品番611 マイティダンプ
品番621 いすゞリフトダンプ
品番664 日野レンジャーダンプ
品番607 リフトダンプ
品番596 フォードリフトダンプ



《トラック》
品番720 No.1シャベルトラクター
品番757 No.2シャベルトラクター
品番605 大トヨタミキサー
品番603 中トヨタミキサー
品番630 ふそうミキサー
品番591 パワーシャベル


品番610 プリンスホーマートラック (全長40cm・都内700円・全国770円)
品番615 日通プリンスホーマー (全長40cm・都内700円・全国770円)
品番639 チャイルドシャベルトラック
品番598 フォードシャベルトラック
品番591 大日通トラック(日野COE似)
品番619 マンモストラック・・・・・全長67cm!



《フリクションじどうしゃ》
品番455 22インチ1962年キャデラックポリス・・・・・全長56cm
品番416 22インチ1962年キャデラック・・・・・9年落ちでもカタログに載っていたとは驚きです。
品番552 20インチ ベンツ
品番560 20インチ ベンツ警視庁パトカー
品番660 大パトロールジープ
品番553 15インチ1968年トヨペットクラウンMS50(ABS製)
品番440 1967年日産グロリア・スーパー6 警視庁パトカー(タテグロ)全長41cm・都内650円・全国710円・・・・・230へのフルチェンジは1971年2月なので、このカタログが発行された頃はまだタテグロは現行車
品番475 1967年日産グロリア・スーパー6 (タテグロ)全長41cm・都内650円・全国710円・・・・・タテグロのノーマルは販売期間が短く稀少


品番526 10インチ1968年トヨペットクラウンMS50(プラ製)
品番527 10インチ1968年トヨペットクラウンMS50警視庁パトカー(プラ製)
品番544 1966年初代トヨタカローラ
品番545 1966年初代トヨタカローラ警視庁パトカー
品番466 1965年初代ニッサンシルビア警視庁パトカー(プラ製・ボンネット開閉アクション付)
品番980 14インチ ポルシェカレラ10(プラ製)
品番478 13インチ ベンツ警視庁パトカー
品番981 12インチ バギーカー
品番766 フォーミュラレーサー
品番495 グランドチャンピオンレーサー



《バス》
品番721 No.1東名高速バス(全長38cm)
品番797 No.3東名高速バス(全長44cm)
品番777 No.50はとバス(全長43cm)・・・・・室内も造り込まれた良心的なはとバス
品番728 No.10はとバス(全長59cm)・・・・・60年代半ばの初版「ジャイアントはとバス」では丁寧に室内が造り込まれていたが、コストダウンで室内が省かれ窓が乗客のプリントに変った。
品番729 大国鉄バス(全長47cm)
品番785 東名高速バス(全長43cm)
品番719 日航バス(全長38cm)
品番763 大日航バス(全長59cm)
品番780 No.3日航バス(全長44cm)



《しょうぼうしゃ》
品番649 グランドリフト消防車
品番652 フォードリフト消防車
品番570 いすゞTX消防車
品番622 リフト消防車
品番629 ふそう消防車



《フリクションでんしゃ》
品番385 No.7ひかり号(全長61cm)
品番563 No.12ひかり号(全長72cm)
品番351 発車ベル付大東海電車(全長59cm)
品番373 No.2東海電車(全長56cm)
品番383 No.2快速電車(全長54cm)
品番389 小・食堂車(全長37cm)
品番381 小・中央線電車(全長37cm)
品番372 マンモストレーン(全長48cm)
品番360 発車ベル付大食堂車(全長59cm)



《デンワ・ままごと》
品番958 牛乳販売機・・・・・面白そうなオモチャです♪
品番950 ジュース販売機
品番930 菓子販売機 他



《トライアング・レールセット》
英国から直輸入のHO鉄道模型セット各種。写真に写っているホームや建物といったストラクチャー類も輸入されたのかどうかは不明。



《ロボット》
品番839 バクショーロボット
品番827 火星人ロボット
品番829 ゼンマイ・ルナーロボット
品番811 ゼンマイ・マイティロボット
品番805 アクロボット



《新製品》
品番974 №5特大ディズニーパチンコ
品番964 ダイヤモンドボーリング



《バッテリートーイ新製品》
品番376 発煙・ライト・音入り機関車・・・・・なかなか良いスタイル
品番648 消防車
品番496 ドア開閉ポルシェカレラ10
品番279 にわとり
品番599 ウルトラキャリヤー



【裏表紙】
ぬいぐるみ各種をバックに米澤玩具本社(台東区浅草橋)・大阪支社(生野区)・内地部倉庫(墨田区石原)・輸出部倉庫(江東区深川)の住所・電話、ヨネザワのオモチャの唄「シャポロポロンマーチ」のコードネーム付楽譜。






★オマケ(その1): 米澤玩具440番 1/12スケール1967年日産グロリア・スーパー6 警視庁パトカー
全長41cm。ブリキ製。今回の1971年版カタログに掲載されている製品をオマケに少し。短期間でノーマルが絶版になった後もパトカーは暫く売られ1970年代後半になっても市場在庫があった。画像のモノは1979年(昭和54年)7月12日に甲府駅近くの玩具店で見つけ定価で購入。








★オマケ(その2): 米澤玩具652番1/20スケール程度 フォード・リフト消防車

全長43cm。ボディ:プラ製、シャシー他:ブリキ製。プラ/ブリキ混合時代の製品。米澤はフォードのCOEを消防車、ダンプ、パワーシャベルとバリエーション展開していた。そもそも米澤が何故フォードキャブを作ったのかは謎です。小さい消防車は1970年代後半の米澤玩具ダイヤペット1/60スケール三菱ふそう。








★オマケ(その3): 雑誌「昭和40年男」2018年4月号 
2018年3月10日発売号。税込定価700円。ジャンクなプラモ特集。ジャンクというのは、A級ではないB級C級プラモの意味で使われています。このブログでもご紹介した1961年(昭和36年)発売の田宮模型のミゼットハウスを始め珍キットが沢山カラーで出ていて楽しめます。昭和40年男という言葉は1965年生まれを意味するようですが、雑誌の内容は1965年の前後10年位に生れた年齢層なら楽しめそうな内容です。


この本に掲載された山のようなプラモを見ていて個人的に気になったのは、このマルイ製の「歩く生首」(Walking Neck)と「歩く手首」(Walking Hand)。柳 柊二画伯(1927年-2003年)の描いた箱絵がそそります♪


駄プラモ。カウンタックとサンダーバード2号。