最近セールやってて900円で買えた「恋愛0キロメートルV」のレビュー。
もともとエロゲーでPSP移植→PSVita移植という2度のコンシューマ化をしたゲーム。
制作会社はAsa projectという、俺の大好きなエロゲーブランドSMEEの姉妹ブランドらしい。
このゲームは普通のギャルゲーよろしく選択肢を選んで好感度稼いでルートに入るタイプのやつ。
選択肢は10に満たないくらいの量で、攻略対象キャラは9人(うち2人隠しヒロイン)。
大まかなコンセプトとしては「息子、娘を1人だけ交換して3カ月過ごしましょ」というぶっ飛んだもの。
まだ全員クリアしてないので、共通とクリアしてない人のみレビュー。
◎主人公(名前変更不可)
矢崎 京一→矢崎家の次男。鈍感で優しく行動力がある男。細かい性格はルートによって異なる。
◎攻略対象キャラクター
・木ノ本 マヨ→長女。主人公にとって唯一の姉となる。まともかと思ったらポンコツ。
・木ノ本 咲耶→次女。唯一矢崎家に行く。メインヒロインのツンデレ。
・木ノ本 実咲→三女。咲耶とは双子。献身的ないい子。木ノ本家の家事のほぼすべてを担う。
・木ノ本 乃来亜→四女。ギャグ要員で顔芸を披露する係。個別ではひどい目に遭いまくる。
・木ノ本 華→五女。末っ子のあまのじゃく。主人公がキライ。
・小沢 芽瑠→小沢家の妹。声優の卵でしっかりした方。ツンはないが個別ではデレデレ。
・小沢 萌→小沢家の姉。ちっちゃくてぐうたらな方。個別では乙女。
・矢崎 夕空→矢崎家の三男(長女)。男装してる子。実妹。
・氷室屋 灰→悪友みたいなポジション。それとなくアプローチをかけてくるがスルーされる。
◎その他のキャラクター
・木ノ本 希桜→木ノ本家の母。BL漫画家。しっかりしてるときとしてないときの差が激しい。
・矢崎 雅人→矢崎家の父。家族交換を希桜と画策。エロ親父。
・矢崎 神→矢崎家の長男。真面目なメガネ。熟女好きだがそれが生きるルートはほぼない。
・矢崎 本田→矢崎家の四男(三男)。エロ魔人の変態。ルートによっては彼女ができる。
・鬼瓦 今日子→映画研究部の部長。ルートによっては鬼畜に。
★共通
基本的にギャグ一辺倒。時にシリアスも交えてくる。
この時点で主人公に明確な行為を寄せているのは咲耶、実咲、灰の3人くらい。
まず子どもを1人ずつとっかえっこしましょ、というコンセプトの時点で「理解不能」となったら買わないほうがいい。
メタ発言もちらほら。これは各ルートに入っても出てきたりする。
★個別
主人公の性格がやたらと変わる個別ルート。
とにかくキレたり、とにかく不安がりまくったり、とにかくシリアスに傾倒したりと様々。
ヒロインとくっつく時期もバラバラで、イチャイチャを期待していると「まだくっつかないのか」というモヤモヤ感が生まれること間違いなし。
基本的にギャグだが、唐突なシリアスを挟む。さらにそれを場違いなギャグでかぶせることがあり、少し残念。
あと全体的に個別ルートは短い。人数はそろっているのでそれでカバーしているところがある。
・木ノ本マヨ ルート
長女ルート。いたって普通のギャルゲーっぽいルート。
くっつくまでの期間とくっついてからの期間はだいたい同じくらい。
前半は「マヨが自分の恋心に気づく」、後半は「生徒会でのいろいろ」という感じ。
嘘のラブレターを書いて、咲耶や実咲を焚き付けて主人公とくっつけてやろう→自分が好きになってました、というオチ。
わかりやすくて最初にプレイするにはもってこいの面白さ。
マヨ主体が多いため、主人公は振り回されたり支えたりと、そういった立ち回りが多い。
咲耶と実咲との決着をつけるという肝心な部分の描写がないのが残念。
・木ノ本咲耶 ルート
次女ルート。浮き沈みの激しいシリアスに傾倒したルート。
くっつくまでの期間がほとんどで、くっついてからの期間はほんのわずか。
エンディングを2回迎えるルートであり、1回目のエンディングまでにだんだんシリアスになっていく。
典型的な「シリアスにギャグをかぶせる」ルートで、気持ちが冷める部分もある。
話はまとまっていてストーリーとして破綻していないが、ちょっと回りくどいところも。
メインヒロインのルートとしてはよくまとまっていて、主人公も割と男らしいところが見られていい雰囲気。
・木ノ本実咲 ルート まだ攻略してない
・木ノ本乃来亜 ルート
四女ルート。主人公が情緒不安定になるルート。
くっつくまでが早く、その後が長めでイチャイチャ要素が強い。
途中に登場する鬼瓦今日子と本田もメインキャラクターとしてかかわってくる。
単純に言えば誰得シリアスの筆頭ルート。
主人公が乃来亜のことを好きになると、回りくどく乃来亜を責める。さらに乃来亜は信頼する今日子から乃来亜はひどい目に遭わされる。
本田もキレまくるしでやたらと険悪になる。普通のギャグは鳴りを潜めていくばかり。
対してイチャイチャしてるときはかなり甘い雰囲気でギャグも多いので落差が激しい。
いろいろあって今日子が黒幕だったと判明するが、勘のいい人なら、登場するキャラ自体が少ないことも相まってルートに入った時点で犯人に気がつく。
普通の人でもマヨが何かに気が付くシーンでも誰が犯人かわかってしまうのが残念。
・木ノ本華 ルート
五女ルート。隠しながら交際するルート。
くっつくまでは乃来亜と同様早く、イチャイチャも濃い目。
家族に隠れて付き合うという醍醐味があるものの、それを家族に発表する!という肝心な部分でシナリオが終わる。肩透かしもいいとこ。
全体的に普通で、インパクトのある「交際を発表するシーン」と「発表した後」のイベントがないので印象に残りにくい。
・小沢芽瑠 ルート
小沢家ルートのひとつ。かなり甘めのルート。
くっつくまで<くっついた後くらいの感じ。特にキツいシリアスがあるわけでもなく、台無しにするようなギャグがあるわけでもない平凡なルート。
特徴としては主人公がやたら不安がってるところ。あとキスしまくりなところ。
矢崎家、木ノ本家との絡みがあまりないので話が膨らみにくく、特に木ノ本家にはキスを見せるだけで終わる。
シンプルで短いので箸休め的なルートにもなる。
・小沢萌 ルート まだ攻略してない
・矢崎夕空 ルート(咲耶ルートクリア後に登場)
夕空が女の子らしくなる唯一のルート。
くっつくとかそういったことはなく、木ノ本家より若干矢崎家寄りになる感じのルート。
2人でのデートもプールくらいしかないが、兄妹の関係としては当然なのかもしれない。
実妹ということも手伝って付き合ったりはしない分、変にシリアスになったりせず平和。
・氷室屋灰 ルート まだ攻略してない