契約更改の日、最初は気持ちよく一発サインと
決めていた飛雄馬だったが
代表からオズマの日本球界入りの噂を聞かされ
突如態度を一変、年俸の倍額を要求して保留
その後何度も交渉にのぞむが、当然全て決裂
そんな中呑気にクリスマスパーティーを企画する
飛雄馬に、ついに伴もブチギレしてしまう
時刻は、24日の午後6時
『そろそろみんな集まる頃だな・・・・早く帰ろう』
別のクリスマスパーティーに呼ばれていた
「ハハハハ、星がクリスマスパーティーだってよ」
「あいつ倍額要求してから頭おかしくなったな」
参加者は次々と飛雄馬の陰口
「ところで花形、お前星のパーティーには行かないのか?」
と聞かれると
「ふんっ、なんで僕がケーキ喰うためだけに
クソ巨人の寮に行かないといけないんだ、バカバカしい」
「僕は野球以外の星に興味ないし、あいつとパーティーなんて
ヘドが出そうだ」
思いっきり言っちゃう後の義兄だった
「なああんちゃん、そういえば星飛雄馬から
パーチーの招待状来てたばってん、行かんでもよかか?」
「よかよか、お前たちの方が先約じゃったし
こっちの方が楽しかよ」
「やったー、星カスのパーチーなんてクソだもんなぁ
誰が行くもんかーあはははははは」
『星君っ、わしは君に借りがあるばってん
鬼になっちょる事ば、知らんですか』
どうも大リーグボール1号で弟妹たちの前で
恥をかかされた事を根に持ってるらしい
しかしドアの外に立ってたのは寮の先輩
って言うか、この人ら呼べよ・・・・
それともこの人らにも断られたか
この先輩はただ飛雄馬に届けられたハガキを
持ってきただけだった
一通は左門からだ
『星君、わしがパーティーに参加する時は
大リーグボールば打ち崩してからですたい』
じゃん・・』
もう一通は花形からだった
『メリークリスマス!こんな言葉はいらない
僕たちにあるのは勝負という言葉のみだ』
飛雄馬、左門花形の名前の札を次々と回収して
グシャグシャにする
『あのクソ親父だ!あいつが来るのを邪魔したに
違いないっっっ』
だが妄想のオズマは参加www
『ヒューマ・ホシ、誰も来ない・・・そんなのは
当たり前だ』
『ロボットのやるクソ面白くもないパーティーに
来る人間はいない
そして呼んだやつらもみんなそれを知ってるから
こないのだ』
『クリスマスパーティーは人間がやるものだ
俺たちロボットにはそんなもの必要ない』
『しかしなんならロボット同士、俺が参加して
やってもいいぜ
メリークリスマス、ヒューマ・ホシ
ガハハハハハハハハハ』
「うっ・・・うるさい
誰がお前なんかと・・・・・・・・・・・」
『ガハハハハハハハハ、野球ロボット
ヒューマ・ホシに乾杯だ、ハハハハハハ』
「うるさいうるさいうるさうるさい
帰れオズマ帰れオズマ帰れオズマ」
飛雄馬用意したパーティーの物を次々破壊する
この間オズマの高笑いがずっと続く
切なさと狂気が一体化して、見てる方が
気が狂いそうになるのである
「貴様なんかとパーティーするくらいなら
死んだ方がマシだぜーーーーっ」
あーあ、窓ガラス割っちゃったよ、、、、
ここ寮だぞ
後で理由聞かれたらどーすんだ。。。。
「ち・・・チクショー・・・オズマ氏ねっ。。。」
まあ近いうちにそうなりますけど・・・・
「オズマ氏ねオズマ氏ねオズマ氏ねオズマ氏ね
オズマ氏ねオズマ氏ね、氏ねじゃなく死ねっ」
「俺は・・・・俺は人間なんだぁぁぁぁ
ロボットじゃないっっっっっ」
「チクショーーーーーーーーーーー
みんな死ねばいいんだぁぁぁぁぁ」
『星よ・・・お前が金が欲しくて保留してるわけでも
大リーグボール無双に自惚れてるわけでも
狂ったわけでもないのは、わしゃわかっとるぞい・・・』
「しかしなんで急におかしくなったのか、それがわしには
わからんのじゃ~
なんでわしに相談してくれんっっっ、星よぉぉぉ」
さすがの伴も飛雄馬がオズマの幻に悩まされてる事は
知らなかった
知ってもどうしようもないのだが・・・・
巨人の星(雄飛編)第93話「新しい年のはじまり」
につづく