日本きもの学会 塩沢・小千谷研修旅行のつづきです。
片貝木綿で有名な紺仁染織工房さんへ。
世界一の四尺玉の花火があがる片貝は古くからさまざまな職人が集まる幕府直轄の天領地。
紺仁さんの創業は宝暦元年(1751年)今回ご案内くださった松井均さんは11代目のご当主です。
刺し子でつくられた裏勝りの火消し半纏。裏は上杉謙信対武田信玄の川中島の戦いが染められ
ています。火消しの方々は火消しが終わるとこの半纏を裏返して裏を見せて帰っていたのだそう。
この辺りは道路は除雪されていますが、建物の1階は雪で埋もれています。
紺仁さんの工房へつづく道も2階の屋根づたいを行くような雪山になっていて、この工房見学
のために道づくりをしてくださったのだそう。ありがとうございますm(_ _ )m
アザラシのぞうりではこの雪山は越えられないでしょう、ということで、長靴をお借りしました。
モンペ代わりの水屋袴に長靴を履いてコートを羽織ると洋装とあまり変わらないですね(゚ー゚;
紺仁さんの藍染めは越後正藍染めといわれる黒ずんだ力強い藍色が特色の天然藍のもの。
ひとつの藍がまに180kgの藍玉を仕込むのだそう。
この藍は北海道伊達の藍。伊達の藍は明治7年に徳島から藍種を取り寄せて栽培したのが
始まりで、藍と穀物の二毛作をすることによって良い藍が取れるのだとか。
舐めた量が多すぎて気持ちが悪くなりました…ヽ((◎д◎ ))ゝ←バカ
小さな布を藍がめに浸すと緑色に、空気に晒すと酸化することによって青色になります。
そして、紺仁さんといったら片貝木綿。
柳宗悦らの民芸運動の一環で木綿のあるべきすがたとして考案されたという片貝木綿。
三種類の太さが違う糸をつかって織られています。それによってできるわずかな凹凸が空気
を含み冬は暖かく夏はサラリとした感触で普段着にとても向いているきもの地です。
この織機の杼が通るスピードはとても早く飛び出ることもあるそうでネットが設置されてました。
吹き抜けの工房からは竺仙謹製の松煙染の反物がかかっていました。
松煙染とは、樹脂分の多い松を燻してでた煤を原料に染める染色です。
こちらの紺仁さんの見学で日本きもの学会 塩沢・小千谷研修旅行は終了です。
日本きもの学会の皆さま、見学させていただきました工房の皆さま、ありがとうございましたm(_ _ )m
飛び飛びにブログにあげているので、見にくくて申し訳ございません。
後ほど、まとめリンク記事あげたいと思います。