東京オリンピック・パラリンピック組織委員会から選手村の仮設施設整備の検討状況や方向性が示されました。また、整備に当たっての工事用車両台数や大会関係車両などの通行動線が明らかになりました。仮設エリアについては、既存施設やプレハブ、テント等を活用していく方向性です。セキュリティー範囲に関しては、未だ明らかになっていません。
◆選手村仮設施設等の検討状況
1.運営施設 晴海4丁目にある既存倉庫を活用
2.ビレッジプラザ 晴海4丁目にメディアや選手などの関係者用の平屋木材施設を整備
3.メインダイニング 24時間食事を提供する地上2階建ての仮設施設
4.トランスポートモール(バス発着場) 選手村と会場等を結ぶ大会専用のバス停を整備
5.関係車両の出入り 晴海4丁目側とれいめい橋公園通り側の道路を通行
なお、商業棟と晴海客船ターミナルは、選手村利便施設として活用。
◆晴海地区に係る工事用車両
1日の総車両台数約300台~1750台と見込まれています。ピークは平成30年9月、平成31年1月頃です。この工事用車両に加えて、作業員の車や鉄道利用者が増加することが考えられます。また、築地市場が豊洲新市場に移転する時期(平成30年秋予定)は、交通混雑が予想されます。
【現在】
・市街地再開発事業関係 2018年春-2019年12月
片側約240~1230台/1日
・消防署新設・撤去工事 2018年春-2019年10月
片側約10~120台/1日
・防潮堤・公園工事 2018年春-2019年11月
片側約10~70台/1日
【今後】
・大会時内装工事 2018年春-2019年12月
片側約100~530台/1日
※2018年春以降、運営施設や選手利便施設等の大会用仮設施設工事の車両が別途発生。
◆晴海ふ頭公園及び晴海緑道公園
・晴海ふ頭公園については、既存施設撤去工事のため平成29年10月から全エリアを休園しています。今後、一部拡張を伴う再整備を行い、東京2020大会で使用したのち、再び再園する予定です。
◆中央清掃工場等への影響と対応
・中央清掃工場は、選手村運営期間中の稼働を停止します。選手村運営に要するバス発着場が中央清掃工場の清掃車搬入路にあたる補助第314号線を使用して整備する計画だからです。
・ほっとプラザはるみについては、平成32年4月から休止します。選手村運営期間中は中央清掃工場からの排熱が利用できないことや車両規制があるためです。しかし、ほっとプラザはるみは、臨港消防署の代替施設として活用します。選手村や臨海部の競技会場等の消防特別警戒拠点になります。
▽東京都都市整備局HP
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/sensyumura/index.html
▽東京都港湾局 第92回港湾審議会
http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/jigyo/shingikai/2952292.html
▽東京湾の整備について
http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/jigyo/portoftoyko_seibi.pdf
▽東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
「東京2020アクション&レガシープラン2017」
https://tokyo2020.jp/jp/games/legacy/items/legacy-report2017.pdf