TVドラマ 新水戸黄門 武田鉄矢版 感想 | てんつぶ

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いよいよ新水戸黄門が始まった。 (2017年10月4日(水)第1話放送)

2011年12月19日の「水戸黄門 最終回スペシャル」以来、間に「2015年水戸黄門 スペシャル」を挟んでおそよ6年ぶりのドラマ復活です。

長年、月曜20時の<ナショナル劇場 / パナソニックドラマシアター>でしたからスポンサーはもちろんパナソニック(松下電器)だったのですが、今回はBS-TBS(水曜19時)で複数スポンサー。
高須クリニックもそのひとつ。黄門の合間に高須クリニックのCM見てると何か再放送でも見ているような気がしてきます(笑)

 

 

主題歌のイントロがカッコいい♪

タイトルバックもイカしてます。

 

「初めての旅立ち(水戸~いわき)」
という第1話のタイトルで分かるように、隠居している光圀が初めて旅に出るようになる切っ掛けからを描いています。
里見光圀の40シリーズ、助さん格さんが東幹久・的場浩司に変わった時も、道中では町人を装うこと、格之進が印籠を預かること、助さん・格さんと呼び合うことなど、改めて話し合いによって決めるという描写がありました。
この度はそれよりもっと原点に返った感じです。
印籠を出すタイミングもおぼつかないという表現。
これから段々とシリーズ通して定番の形が作られていくって演出の様です。

石坂光圀の29シリーズも綱吉との対立で隠居して、隠居所から大日本史編纂の旅に出るっていう地味な原点返りでした。


「余の顔を見忘れたか」「この桜吹雪が目に入らねぇのか」「この紋所が目に入らぬか頭が高い!>ははぁ~」の勧善懲悪が肝なのであんまり変えなくて良いのに。
浅見光彦シリーズの「それならそうとおしゃっていただければ。。。浅見さまもお人が悪い」も変わってほしくない(笑)

ウルトラマンや仮面ライダーもピンチで変身して得意技を出してほしい(笑)2
たぶん石坂浩二光圀のシリーズがこけたのは史実にこだわり余りにも定番の形を崩したからだと思います。

いきなり光圀がラーメンを作るシーンがあったりしましたが、2話でも光圀の食い気満々シーンがあります。
今のところ食い意地の張った八兵衛役がいないので、そのキャラクターを光圀が担うのでしょうか。



さて、その6代目水戸光圀役は武田鉄矢。

武田鉄矢は人や歌手として好きだが、私には今までがどうも歴史ものでピンとこない俳優。
ご本人は好きなのだが坂本龍馬(年末時代劇:奇兵隊など)も、私の大好きな楠木正成(大河:太平記)、豊臣秀吉(大河:徳川家康)などもイメージが随分違ったのです。
幸せの黄色いハンカチは古すぎるとしても、ストロベリーナイトシリーズのガンテツ役なんかは良かった。
あさが来たの福沢諭吉役も。

次に水戸黄門するなら誰が良いか。

初代東野英治郎から西村晃、佐野浅夫とそれまで悪役俳優とされていた著名過ぎない人が抜擢されていた。
 *実は初代は売れっ子森繁久彌の予定だったが所属会社の関係などで調整つかず東野抜擢になったらしい。
名俳優石坂浩二でこけて、次は満を持しての里見浩太朗でした。
里見光圀が一番好き。

私なんかは次やるとしたら近藤正臣なんかが良いと思うのだが。
ひねるとすれば、柄本明とか。
今回の復活ニュースは、黄門復活>誰がやる?>武田鉄矢か! ではなく、武田黄門で復活!だったのでそういう妄想する間もありませんでした。



で、武田光圀なのだが。。。。






良い。


当然いつもの武田節が出てくるのだがそれもまた結構良い。
説教じみた語り方が老人の言い様にピッタリです。
まだ旅慣れていない光圀なので、おたおたシーンもあるのだが割にハマっている。


それに引き換え、助さん格さんが残念だ。
佐々木助三郎:財木琢磨
渥美格之進:荒井敦史
余り知らない俳優だが全く、残念。
これから少しはこなれていくのだろうか。

原田龍二・合田雅吏がコンビで出てきた時の方がずっと良かった。
最後になった前シリーズの東幹久・的場浩司コンビは確かに著名俳優過ぎてちょっと濃かったかも、その反動か。
里見浩太朗・伊吹吾郎または里見浩太朗・横内正のコンビが好きです。
そういえば石坂シリーズでの助さん(岸本祐二)真面目・格さん(山田純大)女好きみたいな、性格入替えも違和感バリバリだった。

風車の弥七は悪役や癖のある役が多い津田寛治。
無論、中谷一郎や内藤剛志と比べるのは気の毒だが、若かりし弥七なので、これは良いのではないでしょうか。
見てても一応無難。

 

他の仲間。
これから増えていくのか、前述のようにうっかり八兵衛などの同行者がいない。
志乃(山口いづみ)や綾姫(片平なぎさ)のような設定もない。
霞のお新さん、かげろうお銀、疾風のお娟、柘植の飛猿、風の鬼若などの代わりが途中で登場するのか。
いずれにしろ良いのが出てきて欲しいですね。
2話のゲスト、竜雷太なんて輝いている、ホント上手い!

 

生島ヒロシの甲高い声のナレーションも慣れるのかなぁ。




さて今シリーズは、第44シリーズと呼ぶのかな?
取りあえずは新水戸黄門と呼ばせてもらおう。

今シリーズの出来次第、評判次第でシリーズが続くのか左右されるのであろう。
是非、素晴らしい作品にしてもらいたいです。