この数年、在日中国人の間で《代購》と呼ばれる副業が大流行しています。代購とは、代理購入の略語なのですが実質的には、転売を意味します。日本で人気の化粧品やスキンケア製品の他、ドラッグストアで販売されている風邪薬をはじめとする薬剤類などを大量に購入し、ネット上で中国人向けに販売しているのです。す
《中国のSNSをのぞくとこうしたに日本の美容品などの転売が行われている実態が分かる》
中国では10億人が使用しているとも言われる中国版LINE・wechatですが、こうした事件の背景には、このSNSが大きな役割を果たしてます。
このwechatを開くと、多くの中国人がLineのタイムラインに当たるモーメンツ上で「処方箋薬を○○円で販売中」「病院に行く必要なし、緊急避妊薬」といったコメントとともに薬のパッケージの写真を掲載。堂々と薬を販売していることがわかります。本来であれば医師や薬剤師の許可がなければ手に入らない薬が堂々とネット上で販売されているのです。当然、中国語ですから、日本人が見たところで何が書いてあるのかは分かりません。中国人が中国人相手に販売しているのです。
《こうした中には、医師の処方が必要な緊急避妊薬やステロイド剤なども多量にある》
こうした薬の出処ですが、保険証を所持している在日中国人が病院や薬局で多めに処方してもらったものを、ネットで横流ししたり転売しているものと考えられます。このように中国人が中国人コミュニティーの中だけで行っているため、事件として発覚しにくいのです。
日本では処方された薬が正しく使われず、残薬として余ったりするものが年間で500億円分あると言われています。その中には、今回の事件のように外国人に転売されているものも少なくないのではないでしょうか。こうした危険な違法ビジネスを根絶するためにも中国人コミュニティーで何が行われているのか、その実態解明が急がれます。