京急事故!社会の病巣は思わぬところで姿を表す。日本経済の本気の回復がない限り解決しない。 | ずるずると道・郷・話を愛でる

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房総半島から栃木県北部を中心として、
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190905/k10012064651000.html 

 

5日昼前横浜市神奈川区の京急線の踏切で、トラックと電車が衝突し、消防によりますと、これまでに17人がけがをしたという情報があるということで警察が詳しい状況を調べています。
5日午前11時40分ごろ横浜市神奈川区の京急線の踏切で青砥駅発三崎口行きの8両編成の快速特急がトラックと衝突しました。
また、事故の影響で先頭車両が大きく傾き現場ではトラックが燃えて黒煙が上がったということです。

2019年9月5日の昼前に京急快特とトラックの衝突という衝撃的な事故が起こった。

報道によれば、トラックの運転手が死亡、乗客の一人が重症、30人以上がけがをしている。現場は電車の先頭車両が横転し、トラックの運転席が全焼、ぐしゃぐしゃにつぶれてしまっている。架線や架線柱にも被害が及んでおり、車庫を要する神奈川新町駅すぐそばの現場だけに、復旧には多くの作業を要することであろう。

 

亡くなられた方はご冥福をお祈りします。また、けがをされた方は早い回復をお祈り申し上げます。

 

その事故原因とされている、トラックの踏切への進入の状況などを聞くと、トラックの運行者の厳しい状況などが想像されたりする。それに対して、京急側もこのような事故を想定しきれなかったのかということも問われる可能性もある。こういう状況は、当然ながら開業以来これまで起こっていなかったのは確かである。しかし、様々な例外が重なってこの事故が起こってしまったということである。それぞれの、問題について考えるうえで、多くの国民が考えるべきことは、トラックの運転者の状況から見えることだろう。

 

トラック業界というのは30年前までの、高収入の仕事では全くなく、体力的に相当披露するわりに、荷主の低価格要求が長年にわたって積み重ねられてきた状況で、新しい運転手のなりても少なくなるような、劣悪な条件の低賃金労働の仕事となってしまったのである。それ故に、高齢者のドライバーも少なくなく、今回の運転手も60歳代の「老人」である。このような状況が、無理な運転を引き起こし、あり得ないような踏切への進入をもたらしたということにもつながる。

 

また、東京都区間では全面的に効果になっているのに、神奈川県側、神奈川新町のあたりは高架化されない状況のままである。本来踏切は暫定的に設置されるものであり、本来は立体交差させるのが鉄道と道路の交差の方法なのである。高速で高頻度の運転をするのであればなおさら、その暫定的な状況は解消されるべきであった。これもインフラに対する公共事業のカネの使い方で早く実現していたことには違いない。

 

我々の生活の土台である通勤電車もこのような脆弱な部分を持っており、それを突き崩されることが具体的にこのような形で起こりうるということを大いに知らなければならないだろう。単に、相対的に高額所得である公務員に対するルサンチマンで、「一緒に貧乏になるべきだ!」というような方法では、これは解決できないのである。すでに社会の重要な部分は、正常な仕事として扱われていない現実を知らなければならない。

 

京急の職員は、事故に対する素早い対応も含めて列車をスムーズに運転するためのことをほかの鉄道会社より進んで行うようなイメージがある。それは実に誇りに思ってよいことだと思われる。しかし、東急が鉄道事業を分離するというようなことを考えているなど、現場の誇りある仕事意識を、結果として踏みにじることを躊躇しなくなっているという業界の動きも見逃せない。社会インフラというのは、単なる低賃金の問題だけでなく、そういう誇りを持って働くという部分に支えられていることを忘れてはならないのである。それを踏みにじることは、支えている土台を壊しているのと同様のことである。

 

【速報】京急線、踏切でトラックと衝突して炎上&横転 36人ケガ、トラック運転手死亡(動画とLIVEあり)★7 https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1567666073/

名無しさん@1周年sage

こんな時にまで安倍ガーとかすぐに言い出すお前は病気だわ

こんなことを言ってしまう人間もいるが、悲惨な事故の被害者の回復のみならず、こんな事故を引き起こす社会情勢について、両方とも心配しなければならないほど脆弱な世の中になっているのである。もちろん、韓国の引退後の大統領に対する仕打ちのように、安倍個人をどうにかするそのものではなく、軽く担ぎやすい神輿である安倍本人だけでなく、安倍「神輿」を担いで動かされている政治によって、社会の危機を考えていることが重要である。

 

 

2019年10月に迫る消費税10%への増税は、日本経済の6割を占める個人消費に大きなブレーキをかける。それは、すでに8%にもなっている消費税で、相当なブレーキがかかっていることの前提の話である。今も、日本経済は棄損されていき、トラック運転手や鉄道会社を含めた国内のインフラを担う人々の仕事をないがしろにしていることを、我々は知らなければならないのである。

 

安倍晋三という史上最軽量の「神輿」のことを大事にすることに全く価値はないが、我々の社会を支えるインフラは、我々の命や、人生、子孫の生きざまにまで影響を与えるものである。

偉そうに、官邸周辺の連中が言うことで、おかしいと思うことは、おかしいと思うことが大事なのである。起こった事故の収集をつけるのは当然やるべきであるが、そこに至る間接的な原因を作り続けていることを無視し続けていることは、十分に非難するべきことなのである。