2019年12月26日 10時19分00秒

2019年に最も売れたスマホは「iPhone XR」

市場調査会社のCounterpoint Researchが、2019年第3四半期(10~12月)のスマートフォン販売数シェアに関するデータを発表し、同期に最も売れたスマートフォンが「iPhone XR」であることが明らかになりました。iPhone XRは2018年第4四半期から2019年第3四半期までの丸1年間、スマートフォン販売数シェアでトップを維持し続けており、「2019年に最も売れたスマートフォン」となっています。

iPhone XR was the Top-Selling Model Globally in Q3 2019 - Counterpoint Research
https://www.counterpointresearch.com/iphone-xr-top-selling-model-globally-q3-2019/

Best-selling smartphone every quarter this year was iPhone XR - 9to5Mac
https://ww.9to5mac.com/2019/12/24/best-selling-smartphone/

Counterpoint Researchが2019年第3四半期のスマートフォン販売数シェアを発表しました。2019年第3四半期に最も多く売れたスマートフォンはAppleのiPhone XRで、同期に売れたスマートフォンの3%を占めるそうです。iPhone XRは2018年第4四半期(2019年1月~3月)以降、すべての四半期で最も売れたスマートフォンに君臨しています。

2019年第3四半期に最も売れたスーマートフォントップ10をまとめたのが以下のグラフ。2019年9月20日に発売されたAppleのiPhone 11(1.6%)もランクイン。

Appleの販売しているiPhoneのうち、iPhone XRだけが各四半期におけるAppleの総売上の25%以上に貢献しているとのこと。全世界で最も人気のあるiPhoneとなったiPhone XRは、中国を含むいくつかの市場で価格が調整されており、この価格調整により新モデルの登場した2019年第3四半期にも引き続き大きな需要を獲得できたのではないかとCounterpoint Researchは推測しています。

iPhone XR以外のランキング入りしたスマートフォンは、SamsungのGalaxy A10(2.6%)、Galaxy A50(1.9%)、Oppo A9(1.6%)、iPhone 11(1.6%)、Oppo A5s(1.5%)、Galaxy A20(1.4%)、Oppo A5(1.3%)、Xiaomi Redmi 7A(1.2%)、Huawei P30(1.1%)の9台。

なお、トップ10にはHuaweiのP30がランクインしていますが、米中間のテクノロジー冷戦のあおりを受け、Huaweiスマートフォンではアメリカ製パーツやOSからの脱却が進んでいます。間もなく独自OSを搭載したGoogle Mobile Serviceを採用していないスマートフォンが登場するのではないかとウワサされていますが、「GMS非搭載となればHuaweiの端末がトップ10から漏れる可能性もある」とCounterpoint Researchは指摘しています。

Huaweiの独自OS搭載スマホが2019年内に登場予定と報じられる - GIGAZINE


by Open Grid Scheduler / Grid Engine

XiaomiのRedmi 7Aは特にインドで好調で、2019年第3四半期の総売上の半分以上がインド市場での売上だそうです。

同期に最も売れたスマートフォンの上位10モデルの販売シェアは前年同期比で9%増の17.2%。同期におけるスマートフォンの総売上のうち17%を上位10モデルが占めるそうです。前年同期のランキングでは10モデル中5モデルが各メーカーのフラグシップモデルだったそうですが、2019年第3四半期にはトップ10入りしたフラグシップモデルの数が3台にまで減少しており、消費者がより安価なスマートフォンに流れていることが如実に明らかになっています。そして、各スマートフォンメーカーもその需要に応えつつ、1年前のフラグシップモデルにはない機能をミドルレンジモデルに搭載しています。例えばSamsungのGalaxy A50の場合、背面にはトリプルカメラ、フロントカメラは25メガピクセル、ディスプレイ内指紋認証センサーなど、旧型のフラグシップ以上の機能を複数搭載することで、消費者にとって魅力的な選択肢となっているとのこと。

なお、消費者がミドルレンジモデルを求めるようになったことで、2019年第3四半期はスマートフォンOEMの収益が減少し、スマートフォン市場全体の売上も前年同期比で11%減少しています。

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2024年04月26日 00時46分07秒 in モバイル Posted by logu_ii

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