月船さらら「完全なる飼育」最新作で主演「めちゃくちゃサディスティック」

スポーツ報知
映画「完全なる飼育 etude」のトークイベントに出席した月船さらら

 元宝塚歌劇月組男役で女優の月船さらら(45)が俳優の市川知宏(29)とダブル主演する映画「完全なる飼育 etude」(27日公開、加藤卓哉監督)の公開記念トークイベントを9日、都内で行った。

 1999年の第1作目以来、濡(ぬ)れ場も話題になることが多い「完全なる飼育」シリーズの7年ぶり9作目。とことん追い込む演出スタイルで俳優から敬遠されている女性演出家・小泉彩乃(月船)が、大根役者の篠田蒼(市川)を厳しい稽古で調教し、いつしか2人の関係が逆転していく。

 予告編が流れた後、白いワンピース姿で登場した月船は「イメージが違うと言われます」。激しい劇中から一転、柔らかい表情を浮かべた。オファーを受けた時を振り返り「まさかの(サディスティック)する側。めちゃくちゃサディスティックです」と笑い飛ばした。

 演じるのは舞台演出家で、自身は宝塚出身。共通点があるからこそ、今作は挑戦になったという。「自分も舞台を25年やってきたので、近いものがある。露出が挑戦だと思われるがちだけど、そこは信頼できる台本と監督、意味があればできる。露出よりも自分の25年を振り返って、自分を深くえぐることが挑戦でしたね」と力を込めた。

 今作はオール台湾ロケ。2月下旬に台湾の小さな村の劇場で撮影予定だったが、加藤監督は「ちょうどクルーズ船のニュースが出てきた頃。ロケ地の劇場は『大丈夫』と言っていましたが、日本人が何十人も撮影に来ることを周囲の方々が気にされるので、台湾にむかう3日前にダメだになった。延期にすることを決めていたけど、先乗りしていたプロデューサーが血眼になって見つけてきてくれた」と苦労を明かした。

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