リブラ協会の創業メンバーである少なくとも3社がリブラ協会からの脱会を検討している。23日付のフィナンシャル・タイムズが報じた。3社の名前は明らかになっていない。

フィナンシャルタイムズによると、リブラ協会の創業メンバーの2社が「次のステップとして正しいことは何か」を話し合った。また別の1社は、リブラへの支持によって規制機関による監視の目が厳しくなることを懸念しているという。

フェイスブックは6月18日にリブラのホワイトペーパーを公開した。リブラのノード(ネットワークに参加するコンピューター)を管理するリブラ協会には創業メンバーとしてVISAやマスターカード、ペイパル、ウーバー、スポティファイなど28社が名を連ねていた。

【関連記事:フェイスブックの独自仮想通貨プロジェクト「リブラ」のホワイトペーパーが公開 「数十億人をエンパワー」】

ただ、アンチマネーロンダリング(資金洗浄)や金融システムへの懸念から、各国の政治家や規制機関がリブラに関して悲観的な発言を繰り返している

23日のフィナンシャル・タイムズによると、創業メンバーのうちの1社は、次のように話したそうだ。

規制遵守していると見られたいパートナーにとっては、(リブラを)公に支持することは難しくなるだろう

また、「(規制に関する)話の一部は立ち上げ前に考慮されるべきだった」と不満を述べる企業もあるという。

既報の通り、創業メンバーの1社であるVISAのアルフレッド・ケリーCEOはフェイスブックのリブラに正式に参画が決まった会社は1つもないと述べた

日本からはコインチェックを傘下に持つマネックスグループがリブラ協会へ申請したことを明かしている

【関連記事:マネックス松本氏「リブラ協会に申請中」、仮想通貨リブラの可能性を語る【追記】

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版