Oculus CTOのジョン・カーマック、ベセスダの親会社ゼニマックスからVRのコードをコピーしたことはないと主張

「証拠を隠したり、抹消しようとしたことは一度もありません」

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ベセスダ・ソフトワークスの親会社ゼニマックス・メディアがFacebookを相手に起こした訴訟の判決が1日に下り、テキサス州の陪審はFacebookに対して5億ドルの支払いを命じた。ゼニマックスの訴えの中心にあったのは、ゼニマックスの元従業員だったジョン・カーマック氏がVR技術の開発に使うコードとツールを持ち去り、移動先のOculus VRで利用したというものだった。

そして今日、カーマック氏は自身のFacebookでこの判決にコメントし、ゼニマックス側が主張するような著作権侵害の事実はなかったと反論している。ゼニマックス側の専門家証人は、カーマック氏がゼニマックス在籍中に書いたコードを「そっくりそのままではないものの、コピーした」と主張していたが、カーマック氏は「それは単純に事実と違う」と述べている。

「名高い専門家が、その場しのぎに行った文章分析で『絶対的確信をもった』と言えるとは遺憾です」とカーマック氏は書いている。

ゼニマックス側が主張した“文字通りではないコピー”とは、あるコードを形作る概念や構造、方法論をコピーすることだ。単純なコピー&ペースト作業ではなく、法廷で立証するのは難しいため、専門家証人が呼ばれた。

Facebookでの声明で、カーマック氏はこの専門家証人が法廷で用いた比喩にも触れている。専門家はOculusのコードを「登場人物の名前は変えてあるが、基本的には『ハリー・ポッター』と同じ本」に例えている。カーマック氏はそれが事実であるなら確かに著作権侵害だが、「『ハリー・ポッター』を抽象化すれば」、「何百通りもの物語」が生まれると主張している。

「それは著作権侵害ではありません」とカーマック氏。

カーマック氏は証言は封印された状態で提出されたため、専門家証人のレポートを全て読むことはできなかったと話す。カーマック氏はこれは意図的な動きだと主張する。「もし(証拠として提出された)コードの例が公開されたら、ネットでその分析をひどく叩かれたでしょうから」

1日の判決の後、ゼニマックスは裁判の結果に喜びを伝えている。ゼニマックスはカーマック氏が「不正を隠すために意図的に証拠を抹消しようとした」と主張していた。

※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。

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Oculus Rift

2016年3月28日
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  • PC
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