「ワーテルローの戦い」から200年、英国民3割が史実知らず

[ロンドン 18日 ロイター] - 英・プロイセン連合軍がフランス皇帝ナポレオンを打ち破った1815年の「ワーテルローの戦い」から今年で記念すべき200年を迎える英国。ところが、どの国が戦ったか知らない人が28%、仏軍が勝ったと答えた人も14%に上ったことが、陸軍博物館の調べで分かった。
ベルギーのワーテルローで両軍が火花を散らしたこの戦いは、英ウェリントン公が連合軍を率いてナポレオンを破り、退位へと追い込んだ歴史上重要な分岐点。だが、英軍指揮官の名前を知らない人も多く、回答には「チャーチル元首相」「アーサー王」「ハリー・ポッターシリーズのダンブルドア校長」を挙げた人もいたという。
また、「ワーテルロー」(Waterloo)という言葉から思い出すものとしては、54%が南ロンドンのウォータールー駅、47%がスウェーデンのポップグループ「アバ」のヒット曲「恋のウォータールー」と答えた。
陸軍博物館のジャニス・マリー館長は「ワーテルローの戦いはわが国にとって象徴的な史実だが、国民の認識度は著しく低い」と遺憾の意を示した。

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