岸田文雄首相は10日に開催された経済財政諮問会議で、「最近の円安の動きを十分注視しており、政府・日銀は引き続き密接に連携していく」と発言した。一国の首脳が為替相場に言及するのは極めて異例で、近年の先進国ではおそらくトランプ前米大統領に限られるだろう。逆に言えば、この発言はドル/円が160円に達することは政府として許容できる水準を超えたシグナルと見ることができる。
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2020年、米国で黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行により死亡した事件を受けて、人種差別の是正を求める抗議行動が世界中に広がった。このとき、スティバント・クラークさんは微かな希望を抱いていた。
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イスラエル軍が26日夜に実施したパレスチナ自治区ガザ最南部ラファの北西部への空爆により、避難民が密集している地区で火災が発生し、子供や女性、高齢者を含む少なくとも45人が死亡した。国際司法裁判所(ICJ)がラファ攻撃の即時停止を命じた後も攻撃を続けるイスラエルに対し、国際的な非難が高まっている。
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