テスラ株空売り規模が3月半ば以降に10%増加、浮動株の25%に

テスラ株空売り規模が3月半ば以降に10%増加、浮動株の25%に
 4月3日、米電気自動車大手テスラ株の空売り規模が3月半ば以降で10%増加している。写真はテスラの販売店の看板。2月にロンドン郊外で撮影(2018年 ロイター/Hannah Mckay)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米電気自動車大手テスラ株の空売り規模が3月半ば以降で10%増加している。金融分析会社S3パートナーズが3日明らかにした。
S3パートナーズによると、現在の空売り規模は3150万株で、浮動株総数の25%を占める。空売り投資家は、市場がテスラの先行きについて楽観視し過ぎだと考えているようだ。
テスラは廉価モデルである「モデル3」を新たな資金調達なしで量産できると証明することを迫られているほか、3月23日にカリフォルニア州で起きた「モデルX」運転手の死亡事故によって株価が圧迫されている。
クロウ・ポイント・パートナーズのパートナー、ピーター・ディカプリオ氏は「今は一生に一度あるかないかの空売り(の機会)だ」と指摘。空売りを後押しする材料が普段よりもずっと多くそろっているとの見方を示した。
テスラは3日、年内に追加の資金調達が必要になる可能性があるとの見方を否定し、直近7日で2020台のモデル3を生産したと発表。株価は約6%高の267.53ドルで引けたが、昨年9月に付けた12カ月来高値の389ドルは大きく下回っている。

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