サッカー=FIFA、五輪招集に応じるようクラブに義務化

サッカー=FIFA、五輪招集に応じるようクラブに義務化
3月30日、国際サッカー連盟は理事会で決められた改革案を発表。クラブチームに対して選手の五輪招集に応じることを義務化することなどが承認された。写真は会見に臨んだ同連盟のブラッター会長(2012年 ロイター/Arnd Wiegmann)
[チューリヒ 30日 ロイター] 国際サッカー連盟(FIFA)は、29日と30日の理事会で決められた改革案を発表。クラブチームに対し、選手の五輪招集に応じるよう義務化することなどが承認されたと明らかにした。
同理事会は欧州クラブ協会(ECA)の提言を受け、フル代表が招集される国際試合数を2015年より2年間で計18試合に削減する方針を示した。批判の声が上がっていた2月と8月の国際親善試合も廃止することを認めた。
その一方で、国際試合のスケジュールとは別に、クラブに所属する選手が五輪出場国のU─23(23歳以下)代表に選出された場合、クラブは招集を断ってはならないとした。
また、FIFAのゼップ・ブラッター会長は倫理委員会を強化する方針などを発表。「FIFAの改革における歴史的な一日」とコメントした。
ただし、2018年と2022年ワールドカップ(W杯)開催地選出に関する疑惑や、会長や理事の任期を1期4年の2期までに限定するなどの重要な議題が十分に議論されなかったとし、不正を監視する機関からは非難の声も起きた。

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