独ビオンテック、シンガポールでワクチン製造へ

シンガポールのワクチン接種会場(3月8日)

Photo: Wei Leng Tay/Bloomberg News

 新型コロナウイルスワクチンを米製薬大手ファイザーと共同開発した独バイオ医薬品ベンチャーのビオンテックは、シンガポールにアジア本社を新設し、同ワクチンやその他の医薬品を製造すると発表した。ワクチンへの世界的な需要が引き続き拡大しているためだという。

 同社によると、この新工場はシンガポール経済開発庁の支援の下、2023年の稼働を目指している。プロジェクトの費用や政府支援の規模については明らかにしなかった。

 生産ラインの立ち上げに2年かかる見込みであることは、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの製造の複雑さを物語っている。ファイザーとビオンテックは、この複雑さを、米国が推進している発展途上国でのワクチン製造のための特許放棄に反対する理由としている。

 建設は今年中に開始される予定で、2年後の稼働開始時には年間数億回の投与が可能となり、アジア地域での大流行の脅威に迅速に対応できる生産能力を備えた工場になる予定。...

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 新型コロナウイルスワクチンを米製薬大手ファイザーと共同開発した独バイオ医薬品ベンチャーのビオンテックは、シンガポールにアジア本社を新設し、同ワクチンやその他の医薬品を製造すると発表した。ワクチンへの世界的な需要が引き続き拡大しているためだという。

 同社によると、この新工場はシンガポール経済開発庁の支援の下、2023年の稼働を目指している。プロジェクトの費用や政府支援の規模については明らかにしなかった。

 生産ラインの立ち上げに2年かかる見込みであることは、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの製造の複雑さを物語っている。ファイザーとビオンテックは、この複雑さを、米国が推進している発展途上国でのワクチン製造のための特許放棄に反対する理由としている。

 建設は今年中に開始される予定で、2年後の稼働開始時には年間数億回の投与が可能となり、アジア地域での大流行の脅威に迅速に対応できる生産能力を備えた工場になる予定。