ファイザーなどのコロナワクチン、効果は6カ月持続

ファイザーとビオンテックのワクチンの予防効果は6カ月間持続することが追跡調査で明らかになった

Photo: Dogukan Keskinkilic/Anadolu Agency/Getty Images

 米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品ベンチャーのビオンテックは1日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、2回の接種を終えた人では、症状のある新型コロナ感染症の予防に少なくとも6カ月間高い効果を発揮することを明らかにした。

 この新しい分析は、同ワクチンの後期臨床試験(治験)に参加した人の追跡調査によるもの。両社によると、南アフリカで初めて確認された新型コロナの変異ウイルスに対する有効性も示唆された。今のところ安全性を巡る重大な懸念は出ていないとしている。

 ファイザーとビオンテックのワクチンは、第3相試験で95%の有効性を示し、おおむね安全だと判断されたことを受けて、欧米諸国が昨年承認した。米国では16歳以上への使用が認められている。

 両社はこれまでに全世界に2億回分を配布。今年は25億回分を生産する計画だ。前日3月31日には、12~15歳の子どもを対象とする治験でワクチンの有効性が100%だったと発表した。思春期の子どもへの使用は5月にも米当局に承認される可能性がある。...

Advertisement - Scroll to Continue

 米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品ベンチャーのビオンテックは1日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、2回の接種を終えた人では、症状のある新型コロナ感染症の予防に少なくとも6カ月間高い効果を発揮することを明らかにした。

 この新しい分析は、同ワクチンの後期臨床試験(治験)に参加した人の追跡調査によるもの。両社によると、南アフリカで初めて確認された新型コロナの変異ウイルスに対する有効性も示唆された。今のところ安全性を巡る重大な懸念は出ていないとしている。

 ファイザーとビオンテックのワクチンは、第3相試験で95%の有効性を示し、おおむね安全だと判断されたことを受けて、欧米諸国が昨年承認した。米国では16歳以上への使用が認められている。

 両社はこれまでに全世界に2億回分を配布。今年は25億回分を生産する計画だ。前日3月31日には、12~15歳の子どもを対象とする治験でワクチンの有効性が100%だったと発表した。思春期の子どもへの使用は5月にも米当局に承認される可能性がある。

 この日発表した分析は、昨年7月以降に第3相試験に登録した4万6307人の追跡調査に基づいている。3月13日までに新型コロナ感染症の症状が観察された927人のうち850人がプラセボ(偽薬)投与群、77人がワクチン接種群に属していた。つまり2回目を接種した後は6カ月間にわたり91.3%有効だった。

Advertisement - Scroll to Continue

 南アで治験に参加した約800人のうち新型コロナを発症した人は9人で、全員がプラセボを投与されていた。