近年、マスメディアやSNSなどで、危険なあおり運転や事故などをドライブレコーダーで撮影した映像がひんぱんに取り上げられています。その映像による状況再現性の高さや証拠能力などに注目が集まり、ドライブレコーダーが高い人気を得ているのです。
愛車を守るために、ぜひとも搭載したいドライブレコーダーですが、最近の製品は多機能になってきていることから、どのドライブレコーダーを選べばいいのか迷う方も多いと思います。そこで、当特集ではドライブレコーダーの選び方を解説するとともに、おすすめドライブレコーダー製品をご紹介いたします。
ドライブレコーダーは、大きくは「前方1カメラ」「前後2カメラ」「前後車内3カメラ」「360度カメラ」「ルームミラー」の5つのタイプに分けられます。それぞれの特徴やメリット、デメリットは以下になります。
前方を撮影できるフロントカメラがひとつ備わっているのが、「前方1カメラ」タイプです。
メリット:価格が安い
デメリット:後方や左右を撮影できない
おすすめユーザー:購入予算をできるだけ抑えたい人
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前方を撮影できるフロントカメラと、後方を撮影できるリアカメラの2つのカメラが備わっているのが「前後2カメラ」タイプです。今のドライブレコーダーで主流のタイプになります。
メリット:価格と機能のバランスがよい、製品数が多く選びやすい
デメリット:(1カメラタイプと比較して)価格がやや高め、取り付けの手間がかかる
おすすめユーザー:価格の安さと機能のどちらも重視したい人
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前方を撮影できるフロントカメラと、後方を撮影できるリアカメラに加えて、車内を撮影できるカメラが備わっているのが、「前後車内3カメラ」タイプです。車内の窓から左右も撮影できるので、高い証拠能力を備えています。
メリット:「前後2カメラ」タイプよりも撮影映像の死角が少ない
デメリット:製品数がやや少なく、価格が高め
おすすめユーザー:撮影画角の広さとキレイな映像を重視する人
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フロントカメラに360度カメラが備わっており、前方だけでなく車内から左右や後方まで撮影できるのが「360度カメラ」タイプです。
メリット:360度カメラで全方位を撮影できる
デメリット:映像がゆがむ、画質があまりよくない、価格が高め
おすすめユーザー:撮影画角の広さや死角の少なさを最も重視する人
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クルマのミラーに被せて使うのが「ルームミラー」タイプです。ドライブレコーダーの機能のほかに、前後のカメラ映像をルームミラーへ映し出せる「デジタルインナーミラー」の機能を備えているのが特徴です。
メリット:デジタルルームミラーの機能が使える
デメリット:車種によっては取り付けができない
おすすめユーザー:ドライブレコーダーとデジタルルームミラーの機能がほしい人
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事故の際に証拠となるドライブレコーダーは、「相手のナンバーが読み取れるかどうか」が重要です。そのため、できるだけ画質のよいドライブレコーダーを選びましょう。画質のよさは、主に「解像度」と「画素数」で表されます。解像度は「1920×1080(フルHD)」以上、画素数は「200万画素」以上を目安に選びましょう。
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ドライブレコーダーは、撮影できる画角(視野角)が広いほうが安心できます。事故は必ず真正面で起こるとは限らず、たとえば斜めから当てられた、ということも十分に考えられるからです。
ドライブレコーダーの画角には「水平画角」(横の撮影範囲)、「垂直画角」(縦の撮影範囲)、「対角画角」(斜めの撮影範囲)の3つがあります。このうち最も重要なのが水平画角で、108°以上のものを推奨します。さらなる安心を得たいなら、120°以上の水平画角を持つ機種を選んでおくといいでしょう。
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「HDR(ハイダイナミックレンジ)」や「WDR(ワイドダイナミックレンジ)」は、明るさの幅(レンジ)を広げるといった意味で、映像の白飛びや黒つぶれを抑えてくれる機能のことです。たとえば、トンネルの出入り口などでは映像に暗い部分と明るい部分が存在するため、暗い部分が黒くつぶれてしまう、もしくは明るい部分が真っ白に映ってしまいます。ですが、HDRやWDR機能が搭載されていれば、明暗差を認識して自動で補正してくれます。いざという時に証拠映像が映っていなかった、ということを避けるためにも、HDRやWDR機能が搭載されているドライブレコーダーを選びましょう。
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最近では、「駐車監視」機能の付いたドライブレコーダーが数多く販売されています。たとえば駐車場へ停めていた際に、ほかのクルマに当てられた場合やクルマへいたずらされた時などに、ドライブレコーダーがそれらを検知して証拠を撮影できるという機能です。駐車監視機能には、衝撃を感知して録画を開始するタイプ、常に録画しておいて衝撃を感知すると前後の動画を保存するタイプ、動体を検知して録画するタイプの3種類があります。事故は、クルマが動いているときだけとは限りませんので、できるだけ駐車監視機能が付いたドライブレコーダーを選びましょう。
インターネットで購入した「ドライブレコーダー」は、地元の自動車整備工場などに持ち込めば取り付けしてくれます。インターネットで、「ドライブレコーダー 取り付け 〇〇(地域名)」もしくは「ドライブレコーダー 持ち込み 〇〇(地域名)」などと入れて検索してみましょう。また、自宅近くに自動車整備工場があるようなら、電話などで問い合わせてみましょう。
■持ち込みでのドライブレコーダー取り付けは、どのくらい費用がかかる?
ドライブレコーダーを整備工場などに持ち込んでの取り付け費用は、ドライブレコーダーの種類やクルマによって配線処理が異なるのでまちまちですが、おおよそ1〜2万円ほどになります。
■カー用品店へ持ち込んでの取り付けは工賃が高くなる
大手カー用品店などでも、店舗によっては持ち込みでの取り付けを行ってくれますが、その際には取り付け工賃が高くなる(2倍など)ので注意しましょう。
明るく撮影できるF1.8レンズを搭載
ケンウッド「DRV-350」
ケンウッド「DRV-350」は、水平122度、垂直63度、対角150度の広視野角レンズを採用し、高精細なフルハイビジョン(1920×1080)撮影にも対応したモデルです。SDカードのエラーを未然に防止する「SDカードメンテナンスフリー」機能も搭載されています。
コスパがよい
画質は普通で機能も一般的
本体はコンパクト
■ケンウッド「DRV-350-B」の主なスペック
解像度:1920×1080
画素数:207万画素
画角:水平122度、垂直63度、対角150度
フレームレート:27.5fps、13.7fps、3.4fps
画像補正:なし
駐車監視機能:あり(オプション)
記録媒体:microSDHCカード(16GB付属、16〜32GB対応 Class10以上推奨)
発売日:2020年9月下旬
3.2インチ液晶搭載で見やすく操作しやすいエントリーモデル
コムテック「ZDR041」
コムテック「ZDR041」は、コンパクトなボディに3.2インチ液晶を搭載した1カメラモデルです。画素数は200万画素、HDR機能搭載など基本機能はしっかりと押さえられています。
■コムテック「ZDR041」の主なスペック
解像度:1920×1080
画素数:200万画素
画角:水平 約114°、垂直 約59°、対角 約139°
フレームレート:27.5fps
画像補正:HDR
駐車監視機能:あり(オプションケーブル必要)
記録媒体:microSDカード(32GB付属、8〜128GB対応 class10推奨)
発売日:2023年4月
前後2カメラにHDR搭載、機能と価格のバランスにすぐれたモデル
ケンウッド「DRV-MR480」
ケンウッド「DRV-MR480」は、フロント、リアカメラともにHDR機能を搭載。さらに、リアカメラが広角化されるなど、価格と機能面でのバランスにすぐれたモデルです。
■ケンウッド「DRV-MR480」の主なスペック
解像度:1920×1080(フロント、リア)
画素数:207万画素(フロント、リア)
画角:水平 約122°、垂直 約63°、対角 約150°(フロント)/水平 約126°、垂直 約63°、対角 約150° (リア)
フレームレート:27.5fps
画像補正:HDR(フロント、リア)
駐車監視機能:あり(オプションケーブル必要)
記録媒体:microSDカード(32GB付属、16〜128GB対応 ビデオスピードクラス V30以上推奨)
発売日:2023年9月上旬
500万画素のセンサーで高画質な映像を記録できる
ケンウッド「DRV-MR870」
ケンウッド「DRV-MR870」は、「microSDカードダブルスロット」が搭載されており、3年間の長期メーカー保証が備えられている前後2カメラドライブレコーダーです。最大容量128GBまでのmicroSDカードを2枚同時に挿せる「microSDカードダブルスロット」の搭載によって、最大約100時間の長時間録画に対応。さらに、フロント、リアの両カメラにF1.6の明るいレンズと、約500万画素のCMOSセンサー「STARVIS」を搭載し、暗い環境でもノイズの少ない高感度録画と、フルハイビジョンの約1.8倍の解像度となるWQHDでの高画質録画を実現しています。
・画質がよい
・夜でも明るく撮影してくれる
・ボタンが押しづらい
■ケンウッド「DRV-MR870」の主なスペック
解像度:2560×1440(フロント、リア)
画素数:約500画素(フロント、リア)
画角:水平115°× 垂直63°× 対角134°(フロント、リア)
フレームレート:29.1/9.7/3.2fps
画像補正:HDR(フロント、リア)
駐車監視機能:あり(オプション)
記録媒体:microSDメモリーカード(16〜128GB、Class10対応)
発売日:2022年10月
割安な価格と満足できる性能で人気の前後2カメラドラレコ
コムテック「ZDR035」
コムテック「ZDR035」は、過不足のない性能に、購入しやすい価格と、バランスの取れた前後2カメラドライブレコーダーです。200万画素で撮影できるカメラが前後に備えられており、画角は前後ともに水平138°、垂直70°、対角168°と広角で撮影できます。また、前後カメラのどちらにも、暗い場所でも明るく撮影できるソニー製CMOSセンサー「STARVIS(スタービス)」が搭載されているのも特徴のひとつです。
・安定した画質と十分な画角
・基本性能が抑えられている
・価格と性能を考えれば満足できる
■コムテック「ZDR035」の主なスペック
解像度:1920×1080(フロント・リア)
画素数:200万画素(フロント・リア)
画角:水平138°、垂直70°、対角168°(フロント・リア)
フレームレート:17.5fps/27.5fps
画像補正:WDR、HDR(フロント)/HDR(リア)
駐車監視機能:あり(オプション)
記録媒体:microSDカード(32GB Class10付属、8〜128GB対応)
発売日:2021年4月
370万画素のフロントカメラで前方を高画質に撮影できる
パイオニア「VREC-DH301D」
パイオニア「VREC-DH301D」は、前方を高画質で撮影できるのが特徴的な前後2カメラドライブレコーダーです。画素数は、フロントカメラが約370万画素と、高画質に撮影することができます(リアカメラは約200万画素)。また、フロントカメラがF1.4、リアカメラがF1.8と明るいレンズを搭載しており、前後カメラともに高感度のソニー製CMOSセンサー「STARVIS」を搭載しているので、暗めの状況でもしっかり明るく撮影できます。
・画質がキレイで暗い場所も明るく映る
・液晶が大きくて見やすくボタンも押しやすい
・GPS機能が便利
■パイオニア「VREC-DH301D」の主なスペック
解像度:2560×1440(フロント)/1920×1080(リア)
画素数:約370画素(フロント)/約200万画素(リア)
画角:水平112°、垂直60°、対角135°(フロント)/水平105°、垂直55°、対角128°(リア)
フレームレート:27.0fps
画像補正:露出補正機能(フロント、リア)
駐車監視機能:あり(オプション)
記録媒体:microSDXCカード、microSDHCメモリーカード(16〜128GB/class10対応)
発売日:2022年7月
暗い場所でも明るく撮影できる「STARVIS 2」を初搭載
コムテック「ZDR045」
コムテック「ZDR045」は、ドライブレコーダーとして「STARVIS 2」が初めて搭載された前後2カメラモデルです。(前バージョンの)「STARVIS」と比較して、暗い場面でもノイズの少ない映像で記録でき、トンネルの出口付近などでの視認性も向上しています。
・リアカメラで夜間や地下駐車場などが明るくて見やすい
・保証などの信頼性が高い
・性能のバランスがよい
■コムテック「ZDR045」の主なスペック
解像度:1920×1080(フロント・リア)
画素数:200万画素(フロント・リア)
画角:水平138°、垂直70°、対角168°(フロント・リア)
フレームレート:17.5fps/27.5fps
画像補正:HDR
駐車監視機能:あり(オプション)
記録媒体:microSDカード(32GB Class10付属、8〜128GB対応)
発売日:2022年11月
前後、左右、車内を撮影できる3カメラドライブレコーダー
ユピテル「marumie Y-3100」
ユピテル「marumie(マルミエ)Y-3100」は、リアカメラに後方の映像と車内の映像を撮影できる「デュアルカメラ」が搭載された前後3カメラドライブレコーダーです。後方から車内の窓を通して、左右を記録できます。また、後方から車内を撮影するため乗員の顔が映りにくく、プライバシーに配慮しながら撮影できるのもメリットのひとつです。
・画質がキレイ
・オプション品追加で駐車監視機能が便利に
・値段は少々高め
■ユピテル「marumie Y-3100」の主なスペック
解像度:1920×1080(フロント・リア車内・リア後方)
画素数:200万画素(フロント・リア車内・リア後方)
画角:水平138°、垂直78°、対角162°(フロント・リア車内)/水平128°、垂直63°、対角155°(リア後方)
フレームレート:29.1fps
画像補正:HDR(フロント・リア車内・リア後方)
駐車監視機能:あり
記録媒体:microSDカード class10以上(32GB付属、16〜128GB対応)
発売日:2023年7月
デジタルルームミラー搭載の前後2カメラドライブレコーダー
ケンウッド「DRV-EM4800」
ケンウッド「DRV-EM4800」は、デジタルルームミラーを搭載した前後2カメラドライブレコーダーです。高画質で広視野角の12型IPS液晶が採用されたデジタルルームミラーに、約207万画素のフロントカメラを採用。リアカメラには、映像を6段階で拡大できる「表示画角調整機能」が搭載されています。
■ケンウッド「DRV-EM4800」の主なスペック
解像度:1920×1080(フロント・リア)
画素数:約207万画素(フロント・リア)
画角:水平約133°、垂直約69°、対角約162°(フロント・リア)
フレームレート:28fps
画像補正:HDR
駐車監視機能:あり(オプション)
記録媒体:microSDカード ビデオスピードクラス V30以上推奨(32GB付属、16〜128GB対応)
発売日:2023年9月
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