レビュー

使った人をトリコにする魔性の鍋!「ホットクック」の“白いヤツ”は間違いなく買ってよし!!


火にかけた鍋の余熱を利用し、あとはほったらかしで料理が完成するサーモス「シャトルシェフ」の保温調理に感動した筆者(レビューはこちら!)。さらなる“ラク”を求めて目をつけたのは、電気調理鍋の中でも人気の高いシャープ「ヘルシオ ホットクック」です。実物を見るの触るのも初めてな筆者が、2か月間ほぼ毎日使って感じたよかったところ、気になったところをお伝えしましょう。

どの「ヘルシオ ホットクック」を選ぶ?

ヘルシオ ホットクックには容量別の2.4Lと1.6Lの2モデルがあり、それぞれに無線LANを搭載したものと、していないものの計4製品がラインアップされています。2.4Lタイプは2〜6人分、1.6Lタイプは2〜4人分の料理が作れ、無線LAN搭載機なら、本体に登録されている以外のメニューをクラウドサービス「COCORO KITCHEN」からダウンロードすることが可能。基本的な調理システムは同じなので、容量と無線LANの有無が選ぶ際のポイントとなります。

左2つが2.4Lタイプで、右3つが1.6Lタイプ。どちらのタイプも右側が無線LAN非搭載モデルです。ちなみに、1.6Lタイプが3つあるのは、無線LANを搭載した「KN-HW16D」のみボディーカラーが2色用意されているため

とはいえ、数値だけ見ても自分に適した容量がどちらなのかはイメージできません。なので、価格.comマガジンに掲載されていた「2.4Lタイプと1.6Lタイプのどちらを選ぶか?」という記事を読みながら検討しました。大は小を兼ねるとは言いますが、容量が大きいほうが本体サイズも大きくなるため、キッチンサイズを考慮すると筆者宅には1.6Lタイプがよさそう。あとは、無線LAN機能を備えた「KN-HW16D」と非搭載の「KN-HT99B」のどちらかを決めるだけ。クラウドからメニューをダウンロードできると“おまかせ”できるレパートリーが増え、いろいろな料理作りが楽しめそうですし、飽きずに製品を使い続けることもできそうな気がします。しかし、ヘルシオ ホットクックどころか電気調理鍋自体を使ったことのない筆者には、無線LAN機能が絶対に必要かは判断できず……。迷いに迷って選んだのは、結局、キッチンに合うホワイト系のカラーがある「KN-HW16D」となりました(笑)。

ホワイト系のカラーが用意されているのは「KN-HW16D」だけ。白を基調とした筆者宅のキッチンにぴったりです。サイズは364(幅)×283(奥行)×232(高さ)ですが、サイズ的にはギリギリという感じなので、1.6Lタイプで正解でした

あとから知ったのですが、無線LANを搭載しないモデル(KN-HT24B とKN-HT99B)は、レシピブックを見て該当するメニュー番号を選択しなければならないのに対し、無線LAN搭載モデル(KN-HW24C とKN-HW16D)は、液晶モニターが文字表示となったそうです。作りたい料理や使いたい食材を液晶モニターで確認しながら、選んでいける無線LAN搭載モデルのほうが便利なのは間違いないでしょう。偶然とはいえ、KN-HW16Dを選んでよかった!

無線LANを搭載しないモデル(KN-HT24B とKN-HT99B)の液晶の表示はこのような感じ。レシピブックを片手に、番号を設定するのはちょっとめんどうそう

無線LAN搭載モデル(KN-HW24C とKN-HW16D)の液晶モニターの表示はこちら。レシピブックなしでも選べるので、断然、こっちのほうがイイ!

「ヘルシオ ホットクック」って、どんな電気調理鍋?

鍋に食材を入れてメニューを選べば、加熱時間や温度は本体が自動でコントロールしてくれるのが一般的な電気調理鍋ですが、ヘルシオ ホットクックには「まぜ技ユニット」が装備されているのが大きな特徴。このユニットが必要なタイミングで稼働し、鍋の中をかき混ぜてくれるので焦げ付きの心配もなく、炒め物もヘルシオ ホットクックにおまかせで作ることができます。また、無水調理ができるのもポイント。食材に含まれる水分を使って調理する無水調理は、栄養素がたくさん残るだけでなく、素材本来のおいしさも保持されるのだそう。自動でかき混ぜてもらえる機能と無水調理、そして予約調理できる点に、個人的には心惹かれています。

まぜ技ユニットはフタの内側に装備。常に開いているのではなく、かき混ぜが必要になったタイミングで開き、鍋内をかき混ぜてくれます

まぜ技ユニットは取り外し可能。調理後、洗えるのはもちろん、鍋の中をかき混ぜる必要のないメニューの際には最初から外しておけば、洗い物を減らせます

まずは、無水調理に挑戦!

なにはともあれ、まずは使い方を覚えるため、ヘルシオ ホットクックのウリでもある無水調理に挑戦してみます。なかでも、おいしいと評判の高い無水カレーにトライ! 実は、実際にヘルシオ ホットクックを使ったことのある価格.comマガジンの編集者さんが無水カレーを絶賛されていたので、作ってみたいと思っていたのです。

鍋にカットした食材と一緒に、カレールーも入れます

鍋にカットした食材と一緒に、カレールーも入れます

無水カレーは鍋の中をかき混ぜる必要があるので、まぜ技ユニットをセットしておきます

無水カレーは鍋の中をかき混ぜる必要があるので、まぜ技ユニットをセットしておきます

「チキンと野菜のカレー(無水カレー)」を選択。メニュー名にはチキンとありますが、豚や牛の角切り肉を使ってもいいとレシピに書かれていたので、今回は豚肉を使用しました

「スタート」ボタンを押したら、あとは放っておくだけです。これでだけで作業終わり? と、逆にとまどったほどカンタン!

約1時間後、カレーが完成! 水は一滴も入れていませんが、野菜からでた水分で汁もたっぷり

約1時間後、カレーが完成! 水は一滴も入れていませんが、野菜からでた水分で汁もたっぷり

鍋にカットした食材を入れる準備にかかった時間は、約10分。あとはヘルシオ ホットクックにまかせてほったらかしにしていましたが、手間暇かけたようなカレーができました

今回使った肉は、比較的安い硬めの豚肉でしたが、食べてみるとやわらか! 野菜もとろとろでうまみたっぷりで、ぺろりと食べきってしまいました。これは納得のおいしさ!

ちなみに、カレー作った鍋底には焦げ付きは一切なし。鍋内をかき混ぜてくれるまぜ技ユニットと、センサーで火加減を調整してくれる機能があるおかげかも

台所洗剤で洗ってみると、完全にキレイになりました

台所洗剤で洗ってみると、完全にキレイになりました

鍋のほか、まぜ技ユニットや内ブタなど、洗わなければならないパーツはいくつかありますが、コンロの前に付きっきりでいる時間や、鍋をかき混ぜる手間に比べたらラクなもの。これは、時間を有効に使えるので非常に助かりますね

あまりにもラクだったので、調理の仕方によっては身が硬くなり、生臭さが残ることから普段は敬遠している煮魚にも挑んでみることにしました。作るメニューは「さばのみそ煮」。これも無水調理です。

さばの切り身と調味料、生姜を鍋に入れたら準備は終わり

さばの切り身と調味料、生姜を鍋に入れたら準備は終わり

さばのみそ煮では、鍋の中をかき混ぜる必要はありません。洗い物を減らすため、まぜ技ユニットを取り外しておきます

「さばのみそ煮」を選択して、スタート

「さばのみそ煮」を選択して、スタート

約20分後、完成。まったく煮崩れしていません

約20分後、完成。まったく煮崩れしていません

下処理は魚を水洗いして、キッチンペーパーで拭いただけだったので、生臭さが残るのではないか心配でした。というのも、これまで何度か挑戦したことがあり、どんなに下処理をしっかりしても生臭さが残ってしまったからです。しかし、今回はまったく生臭くない! 身もふっくらしていて、これなおいしく食べられます

予約調理の便利さに感動!

初挑戦だったにもかかわらず、すべて予想以上に簡単でおいしくできたヘルシオ ホットクック。先ほどは、スタートボタンを押し、即、調理を始めましたが、今度は予約調理をしてみたい! 前日、家族に好評だった無水調理でビーフシチューを作ります。なお、予約調理はセットすると100℃まで加熱した後、食材が腐敗しない温度帯をキープするので衛生面も心配いらないのだそう。

普通の調理と同じように、鍋にカットした食材を入れます。ビーフシチューはまぜ技ユニットが必要なので、付け忘れないように!

朝セットし、夕方帰宅した時にできあがっているようにセット。なお、予約時間は最大15時間設置できます

朝セットし、夕方帰宅した時にできあがっているようにセット。なお、予約時間は最大15時間設置できます

帰宅後、ヘルシオ ホットクックを見ると保温状態になっていました。設定時間に料理が仕上がるだけでなく、自動で保温に切り替わるのは、温め直しの手間がないのでありがたい!

サラダだけ用意して、夕食が完成! 帰ってきた時に、アツアツの料理ができているのは、本当に便利すぎ!!

サラダだけ用意して、夕食が完成! 帰ってきた時に、アツアツの料理ができているのは、本当に便利すぎ!!

ちなみに、付属のフタを鍋にかぶせて鍋ごと冷蔵庫で保存することもできます。また、温め直し機能も搭載されているので、焦げ付きを気にすることなく、ほったらかしでアツアツにすることも可能。カレーなどはたくさん作って、温め直して食べるのもいいですね!

思ったよりも場所を取らないので、冷蔵庫に入れるのもそれほど苦労しなそう

思ったよりも場所を取らないので、冷蔵庫に入れるのもそれほど苦労しなそう

ビーフシチュー(2人分)の温め直しには20分くらいかかりましたが、その間もほったらかしでいいので手間には感じませんでした。まぜ技ユニットを使うか否かも選択できます

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