汚れがよく落ちるのは縦型洗濯機とドラム式洗濯機のどっち? 水道代や電気代はどのくらい違うの? どのくらいの容量が必要? など、洗濯機を選ぶ際に困りそうなことをまとめてみました。さらに、洗濯に特化したシンプルな機能の全自動洗濯機から洗浄や乾燥の仕上がりもいいドラム式洗濯乾燥機まで人気モデルを紹介します。
洗濯機には「ドラム式」「縦型」「2槽式」など種類がありますが、価格.comにおける洗濯機の売れ筋は「ドラム式」と「縦型」が全体の約98%を占めています。
最も割合が大きい「全自動洗濯機」とは、乾燥機能を搭載していない縦型洗濯機のこと。2万円台から購入できる価格の安い製品が多くあり、ひとり暮らし世帯からファミリー世帯まで選べる幅広いラインアップが揃っているのでよく売れています。
いっぽう、次点の「ドラム式洗濯乾燥機」は安い製品でも10万円以上するものがほとんど。全自動洗濯機と比べると5倍近く高いですが、洗濯〜乾燥まですべて自動で行いたいという需要の増加とともに年々人気が高まっています。
ちなみに、ドラム式にも乾燥機能を搭載しない製品があります。とはいえドラム式の強みは乾燥機能にあるため、乾燥なしモデルの売れ筋割合は「ドラム式洗濯機」全体の1%以下。ドラム式洗濯機をあえて選ぶメリットは少ないので、ドラム式なら乾燥機能搭載モデルを選べばいいでしょう。
普及モデルと高機能モデルでは性能が異なる場合もありますが、「ドラム式洗濯機」と「縦型洗濯機」の主な特徴をざっくりまとめてみました。なお、乾燥方式で本体価格やランニングコスト、性能が大きく異なるので、ドラム式は「ヒートポンプ乾燥方式」と「ヒーター乾燥方式」で区分しています。
洗浄を重視するなら「縦型」、乾燥を重視するなら「ドラム式」とよく言われますが、洗濯力は製品によって性能が大きく異なるため、一概に「ドラム式」「縦型」どちらが上とは言えません。ただ、現在、ほとんどのメーカーの洗濯機の最上位モデルはドラム式。ドラム式の上位モデルには各メーカーの先端洗浄技術が詰め込まれ、洗濯機によってはドラム式のほうが高い洗浄力を発揮することも珍しくなくなりました。
▼ドラム式洗濯機
遠心力で持ち上げた衣類を落として洗う「たたき洗い」が中心で、これにドラムを左右に小刻みに動かす「もみ洗い」を組み合わせます。基本的に衣類を水に沈める必要がないので、少ない水量で洗浄が可能。少量の水で高濃度洗剤液が作れるため、皮脂汚れをはじめとした油汚れに強いのが特徴です。
▼縦型洗濯機
パルセーターの回転による水流で衣類同士をこすれ合わせる「もみ洗い」で洗濯するため、特に泥汚れに効果的。また、洗濯物が沈むくらいの水で洗濯するので、汚れ戻りが少ないというメリットがあります。
たっぷり水を使う縦型は、ドラム式よりも当然水道代がかかります。1回の洗濯で使用する水量が倍近く違うので、1日に何回も洗濯機を回す家庭で縦型を使った場合、1か月の水道代は1,000円以上高くなることも。
洗濯だけならそれほど気にする必要はありませんが、「ドラム式洗濯乾燥機」や「縦型洗濯乾燥機」で乾燥運転を使うなら電気代は確かめておくべきポイント。特に、電気代に大きく影響する乾燥方式はチェックしておきましょう。
乾燥方式は「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2種類に大きく分けられます。下の表のとおり、省エネ性能が高いのはヒートポンプ式。ヒーター式は、ヒートポンプ式の倍以上電気代がかかります。さらに、ヒーター式には「排気タイプ(空冷除湿タイプ)」と「水冷除湿タイプ」があり、使用水量や快適性に差が出ます。
・ヒートポンプ乾燥方式の仕組みと特徴
エアコンなどに使用されるヒートポンプ技術を使った乾燥方式。空気中の熱を集め、その熱を温風にして衣類を乾かし、乾燥の過程で出る蒸気を水に変えて排水します。一般的なヒーター式の半分程度の電気代で乾燥できる省エネ性能の高さが魅力。ただし、温風は65度ほどの低温なので、カラッとした仕上がりにならないことがありますが、その半面、熱による衣類の傷みを抑えられるというメリットがあります。
ヒートポンプ式はドラム式で主流な乾燥方式で、縦型はすべてヒーター式となります。ヒートポンプ式を採用しているのはドラム式の上位機種なので価格は高くなりますが、洗濯〜乾燥運転や乾燥運転を使うことが多いならいちばんおすすめしたい乾燥方式。なお、カラッとした仕上がりや立ち上がり時間の短縮を図るために、ヒートポンプ乾燥の仕組みに、補助としてヒーターを使用する「ハイブリッド式」を採用しているモデルもあります。
・ヒーター乾燥方式の仕組みと特徴
ヒーターで温めた熱風を洗濯槽に送り、衣類を乾燥させる方式です。80度ほどの高温で乾かすため、衣類はカラッと仕上がりますが、電気代がかかるほか、衣類が傷んだり縮んだりしやすいのが懸念点。なお、ドラム式洗濯乾燥機の中には、ヒーター式でも低温の温風で乾かす製品もあります。
そして、排気方法で「排気タイプ」と「水冷除湿タイプ」に分類されるのもチェックしておきたいポイント。
排気タイプは衣類を温めた熱風をそのまま洗濯機外に排気し、水冷除湿タイプは槽内の湿った空気を、水道水を使って強制的に冷やして水(結露)に変え、排水口から出します。そのため、排気タイプは洗濯機を設置した場所の温度と湿度が上昇するのがネック。いっぽう、水冷除湿タイプは部屋の温度や湿度はそこまで上がらないものの、空気を冷やすために水を使うので排気タイプより水道代がかかります。
ドラム式では水冷除湿タイプが主流で、排気タイプはパナソニック「Cuble」シリーズくらい。縦型は価格.comでは半々くらいですが、最新モデルを見ると、主要メーカーの多くが水冷除湿タイプです。
洗濯機の種類を決めるのと並行して、自分の家庭に必要な容量や設置できるサイズの製品を選びます。その中で、重視したいスペックや使いたい機能を備えたモデルに絞り込んでいくといいでしょう。
洗濯できる量は「洗濯・脱水容量」、乾燥できる量は「乾燥容量」でチェックできます。乾燥容量は洗濯・脱水容量の半分くらいなので、ドラム式洗濯乾燥機や縦型洗濯乾燥機で洗濯〜乾燥運転を使う人はその点も忘れずに確認しておきましょう。
大人ひとりの1日分の洗濯物の量は一般的に「約1.5kg」と言われており、「1.5kg×家族の人数」で1日に出る洗濯物の量(目安)が算出できます。
3人暮らしなら「1.5kg×3人」で4.5kgですが、2日間洗濯物を溜めると、洗濯・脱水容量8kg以下の洗濯機の場合、1日に2回洗濯機を回すことになります。まとめ洗いした場合、1週間に何回洗濯しなければならないか、家族の人数と洗濯機の容量でまとめてみました。
そして、乾燥機能付きの洗濯機で洗濯〜乾燥運転を使う場合、まとめ洗いできる回数はさらに少なくなります。なお、洗濯・脱水容量7kg未満の製品には乾燥機能が付いていません。
【洗濯〜乾燥】まとめ洗いした場合の1週間の洗濯回数(目安)
ただし、実際は、洗濯物はもっと多く出るはずです。たとえば、ワイシャツ1枚、綿パンツ1本、半袖肌着1枚、トランクス1枚、靴下1足、ハンカチ1枚、パジャマ上下1着、タオル2枚で約1.5kg。ここにバスタオル1枚が追加されると、ひとりあたりの目安の量をオーバーします。
衣類をまとめて洗濯したり、布団のシーツやカバー、カーテン、毛布などを洗ったりすることを考慮すると、目安よりも大きめの洗濯機を選んだほうが後々便利。家庭や使い方によって必要な容量は異なりますが、1〜2人暮らしは5〜7kgモデル、3〜4人家族は8〜10kgモデル、5人以上は11kg以上のモデルを選ぶといいでしょう。ただし、洗濯〜乾燥までしたい場合は、3人家族でも11kg以上のモデルを選ぶのがよさそうです。
布団などの大物洗いも自宅でする家庭が増えたため、洗濯機はどんどん大型化しています。設置できるサイズかを確認するとともに、問題なく搬入できるかのチェックをしておきましょう。さらに、設置場所に適合するかも確かめておく必要があります。
・玄関や通路など搬入経路
搬入経路は、本体+10cm以上あれば設置場所まで運べるでしょう。手すりやドアノブなどの確認も忘れずに!
・防水パンの形状、排水口や蛇口の位置
室内に洗濯機を設置する場合、基本、防水パンの上に設置します。防水パン内側の有効内寸を確認し、洗濯機が入るかどうかを調べておきましょう。そして、給水用の蛇口が洗濯機本体より高い位置にあるか、忘れずにチェックしてください。蛇口が本体で隠れてしまう場合は、専用部材が必要になることもあります。
・扉やふたを開けるスペース
ドラム式の場合は、洗濯機手前に扉を開くスペースがあるか、縦型なら洗濯機上部にふたを開けるための充分な空間があるかも確認してください。また、ドラム式には「左開き」「右開き」があるので、部屋の構造に合わせて使いやすいほうを選びましょう。
最近の洗濯機には使い勝手やお手入れの手間を減らす機能、汚れ落ちを高める機能などが搭載されています。主に上位モデルに搭載される機能ですが、一度使うともうないモデルには戻れないと言われるくらい人気の機能なので、こうした機能を備えた洗濯機を選ぶのも賢い方法。
・液体洗剤・柔軟剤自動投入機能
液体洗剤や柔軟剤を入れておくタンクがあり、必要なタイミングで洗濯槽に自動で投入されます。洗濯量に合わせて最適な量を投入するため、洗剤の入れ過ぎによるムダをなくすことが可能。洗剤や柔軟剤のボトル置き場が必要なくなるのもメリットです。
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・温水洗浄
主に乾燥機能を搭載した洗濯機に搭載されている機能で、ヒーターで温めた水温で洗浄します。温水洗浄は特に油汚れに有効ですが、酵素系洗剤の効果が出やすい40度前後、除菌ができる60度前後など、目的に合わせて水温を設定できるので幅広い汚れや黄ばみに効果を発揮。なお、縦型洗濯乾燥機は温風で洗剤液や洗濯物を温める方法が多く、価格.comではメーカーの表記の準じて「温風洗浄」と区分していることもあります。
・スマホ連携機能(IoT機能)
洗濯機をWi-Fiと接続し、連携したスマートフォンのアプリで洗濯の進行状況を確認したり、運転終了のお知らせがアプリに届いたり、本体に搭載されていない洗濯コースをダウンロードしたりできます。アプリを使うことで、洗剤や柔軟剤の銘柄設定が簡単に行えるのもメリット。メーカーによってできることが異なりますが、外出先から運転を開始できるモデルもあります。
・自動お掃除機能
洗濯後に自動で掃除する機能は、洗濯機のグレードでその中身が異なります。洗濯後に洗濯槽を水で洗い流し、内槽に付いた洗剤カスなどを流すことでカビの発生を抑制する機能は、普及価格モデルにも多く搭載。上位モデルになると、このほかに乾燥のたびに掃除する必要があった「乾燥フィルター」の自動掃除、ドアパッキン(窓パッキン)の裏に溜まるホコリを水で流す機能など、掃除の手間を減らすさまざまな自動お掃除機能が搭載されています。
シャープのドラム式洗濯乾燥機の上位機種は、エアコンのフィルターの自動お掃除機能のような仕組みを採用。また、日立のドラム式洗濯乾燥機の上位機種は乾燥フィルターのない構造で、お掃除いらずを実現しています
・風乾燥
全自動洗濯機に搭載されている機能で、メーカーにより名称は異なります。「風乾燥」「簡易乾燥」「送風乾燥」などとして知られていますが、乾燥機の「乾燥」とは違い、洗濯槽を高速回転させて遠心力で衣類の水分を飛ばす、脱水の延長に近いものなので衣類を完全に乾かすことはできません。通常よりも干す時間を短縮でき、洗濯槽の水を飛ばすため槽内のカビ発生抑制を期待できるといったメリットはありますが、その半面、通常の脱水より衣類にシワが残りやすくなります。
おすすめの洗濯機を目的に合わせて選べるように、「ドラム式洗濯乾燥機」「洗浄力&利便性の高い全自動洗濯機」「コスパのいい全自動洗濯機」「縦型洗濯乾燥機」の4つに分類してみました。
ドラム式は構造上、大容量モデルほど洗濯性能が高く、シワの少ない乾燥が期待できます。容量は10kg以上がほとんどで、最近は12kgが主流。仕上がりのよさを重視するなら12kgモデルを選ぶといいでしょう。本特集で紹介しているドラム式洗濯乾燥機はすべて、一般的な防水パン(内寸奧行540mm以上)に設置できます。
▼特徴
・ヒートポンプ乾燥できる「ビッグドラム」
・乾燥フィルターなし! 自動お掃除で手間がかからない
・シワを伸ばしながら乾燥させる「風アイロン」搭載
「ビッグドラム」シリーズはこれまでヒーター式でしたが、2023年発売モデルから、ついに上位2機種にヒートポンプ式を採用。液体洗剤・柔軟剤自動投入機能や温水洗浄、高速風でシワの伸ばしながら乾かす「風アイロン」も搭載されているので、省エネ性にすぐれた「ビッグドラム」が欲しいなら最新モデルを選びましょう。しかも、本製品は洗濯・脱水容量13kg、乾燥容量が7kgと大容量。それでいて、他メーカーの11kgモデルと同等もしくはコンパクトな本体サイズを実現しています。
また、乾燥フィルターレス構造で、乾燥運転のたびに必要な乾燥フィルターのお手入れが不要なのもいいところ! 主な機能と本体サイズは同じで操作部が異なる12kgモデル「BD-SX120JL/BD-SX120JR」もラインアップされています。
●日立「ビッグドラム BD-STX130JL/BD-STX130JR」のスペック
・サイズ:630(幅)×720(奥行)×1,065(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:600mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):94L/65L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):85Wh/1,150Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):36分/93分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):34dB/37dB/48dB
・毛布コースの容量(洗濯/洗濯〜乾燥、乾燥):6kg/3.6kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽、乾燥経路、ドアパッキン、乾燥フィルターレス構造)
▼特徴
・普通の洗濯で高い洗浄力を発揮する「ウルトラファインバブル」
・水を使わずに除菌・消臭できるUV除菌機能
・ドアパッキンも自動掃除
繊維の奥まで入り込む直径1μm未満の泡「ウルトラファインバブル」と、マイクロサイズの泡「マイクロバブル」を使った「抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX」が特徴。“常温の水と普通の洗濯コース”で皮脂汚れまで除去でき、水温が低くなる冬場でも洗浄力が落ちません。すすぎでも、2つの泡の効果で洗濯物への洗剤残りを低減。さらに、温水洗浄を使えば、より高い洗浄力を発揮します。
本製品には、水洗いできないものを除菌・消臭するUV除菌機能や、約60度の温水を使うことで洗浄剤なしで除菌、黒カビの発生を抑制する槽洗浄、窓パッキンの自動洗浄機能などの清潔性にこだわった新機能が追加されました。価格.comの洗濯機 人気売れ筋ランキングで1位(TW-127XP3L/2024年3月19日時点)という人気の高さも見逃せない!
●東芝「ZABOON TW-127XP3L/TW-127XP3R」のスペック
・サイズ:645(幅)×720(奥行)×1,060(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:600mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):80L/61L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):70Wh/1,330Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):35分/96分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):32dB/37dB/48dB
・毛布コースの容量(洗濯/洗濯〜乾燥/乾燥):6kg/3.6kg/4.7kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽、乾燥ダクト、ドアパッキン、熱交換器)
▼特徴
・おしゃれ着洗剤や酸素系液体漂白剤も入れておけるトリプル自動投入
・撥水機能がよみがえる「はっ水回復コース」
・温水で洗える毛布コース
液体洗剤と柔軟剤のほか、おしゃれ着洗剤か酸素系液体漂白剤にも対応する3つのタンクを備えた液体洗剤・柔軟剤自動投入機能や、アウトドアウェアなどの撥水機能をよみがえらせる「はっ水回復コース」など、ほかにはない機能が魅力です。
洗浄は、泡立てた洗浄液を衣類に振りかけるのと同時に、勢いよくシャワー(高浸透バブルシャワー)を噴射することで泡を繊維の奥まで浸透させる「スゴ落ち泡洗浄」を採用。温水洗浄にも対応しており、「約40℃毛布コース」や、温水のスチームを使って黒カビの発育を抑制する「約60 ℃槽カビクリーンコース」などが用意されています。「ナノイーX」で衣類や小物の消臭、花粉抑制、除菌・ウイルス抑制する衛生ケアコースも搭載。「ナノイーX」が不要なら、「NA-LX127CL/NA-LX127CR」という選択肢もあります。
●パナソニック「NA-LX129CL/NA-LX129CR」のスペック
・サイズ:639(幅)×722(奥行)×1,060(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:604mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):83L/55L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):68Wh/890Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):32分/98分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):32dB/41dB/46dB
・毛布コースの容量(洗濯/洗濯〜乾燥、乾燥):6kg/3kg[約40℃毛布コース(洗濯/洗濯〜乾燥)4.5kg/3kg]※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽、ドアパッキン、熱交換器)
▼特徴
・ヒートポンプ式とサポートヒーターで衣類を傷めずカラッと乾かす
・エアコンのような自動お掃除機能を備えた乾燥フィルター
・お手入れの回数が少なくて済む液体洗剤・柔軟剤自動投入機能
ヒートポンプ乾燥で乾かした後に、サポートヒーターで10度ほど高い温風を放出す「ハイブリッド乾燥NEXT」で、衣類をカラッと仕上げます。サポートヒーターを使っても洗濯〜乾燥時の消費電力量が600Whと低いので、一般的なヒートポンプ乾燥より電気代がかかる心配はありません。100〜500μmの微細な水滴を噴射する「マイクロ高圧洗浄」で繊維の奥から汚れをはじき飛ばすなど、洗浄力も上々です。
そして、乾燥フィルターの自動お掃除機能を搭載しているのもポイント。乾燥運転終了後、フィルターに付いたゴミをかき取ってダストボックスに溜めていく仕組みなので、ゴミ捨て回数は1週間に1度ほどで済みます。また、液体洗剤・柔軟剤自動投入機能にウォーターポンプ方式を採用し、自動投入タンクのお手入れの頻度が6か月に1回と少ないのも魅力。
●シャープ「ES-X11B」のスペック
・サイズ:640(幅)×739(奥行)×1,115(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:596mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):75L/49L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):75Wh/600Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):35分/155分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):30dB/37dB/39dB
・毛布コースの容量(洗濯/洗濯〜乾燥、乾燥):4.7kg/4kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽、乾燥ダクト、乾燥フィルター、ドアパッキン)
▼特徴
・設置面積が小さく背も低い
・洗い流す仕組みの乾燥フィルター自動お掃除機能
・水洗いせずにリフレッシュできる「エアウォッシュ+」
水平なドラム槽と、熱交換器やコンプレッサーなどの配置を工夫することで、洗濯・脱水容量12kgの大容量ながらコンパクトな本体サイズを実現。高さも抑えられているため、給水用の蛇口が低めの位置でも設置しやすいでしょう。乾燥フィルターを洗い流す自動お掃除機能を搭載しているので、掃除の回数は1週間に1回程度と、乾燥運転のたびにお手入れしなくていいのもいいところ。
なお、本製品も「1-4」で紹介したシャープ「ES-X11B」と同じようにヒートポンプ乾燥にサポートヒーターを組み合わせたハイブリッド式ですが、こちらは脱水中から槽内を温める用途で使用されます。サポートヒーターを使う分、洗濯〜乾燥時の消費電力量が1,130Whと少し高くなるので、電気代を抑えたいならサポートヒーターを使わない「AQW-D12P」を選ぶといいでしょう。ただし、「AQW-D12P」には水洗いできない衣類などを温水ミストとUVライトで消臭・除菌・抗菌・シワ伸ばしできる「エアウォッシュ+」やAI学習といった、一部搭載されていない機能があります。
●AQUA「まっすぐドラム AQW-DX12P」のスペック
・サイズ:595(幅)×685(奥行)×943(高さ)mm ※排水ホース含む
・ボディ幅:595mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):84L/59L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):55Wh/1,130Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):29分/139分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):34dB/45dB/45dB
・毛布コースの容量(洗濯/洗濯〜乾燥、乾燥):4.5kg/3kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽、乾燥フィルター、ドアパッキン)
▼特徴
・シンプルで美しいデザイン
・低温でやさしく乾かせるヒーター式
・温水で洗える毛布コース
乾燥方式がヒーター式なので、ヒートポンプ式と比べると電気代は高くなりますが、デザイン性で選ぶならキュービックフォルムが人気の「Cuble」は外せない! 一般的にヒーター式は高温の熱風で乾かすため衣類の傷みや縮みが懸念されますが、「Cuble」は室温+約15度の温風で乾かすため、衣類へのダメージは最小限に抑えられます。
液体洗剤・柔軟剤自動投入機能や温水洗浄、スマホ連携機能などのトレンド機能を備えていますが、自動投入のタンクは「1-3」で紹介した「NA-LX129CL/NA-LX129CR」とは異なり、一般的な2つのタイプ。洗浄方法は最上位モデルと同じ「スゴ泡洗浄」と「温水スゴ泡洗浄」で、黄ばみ除去にも対応します。温水で洗った「約40℃毛布コース」や槽洗浄コースも同様に搭載。
●パナソニック「Cuble NA-VG2800L/NA-VG2800R」のスペック
・サイズ:639(幅)×665(奥行)×1,050(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:600mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):78L/65L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):70Wh/1,980Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):30分/195分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):32dB/42dB/46dB
・毛布コースの容量(洗濯/洗濯〜乾燥、乾燥):4.2kg/3kg[約40℃毛布コース(洗濯/洗濯〜乾燥)4.2kg/3kg]※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・幅598×奧行600mmのスリムボディ
・真下に排水口がある場所にも置ける
ここまで紹介したドラム式洗濯乾燥機は一般的な防水パン(内寸奧行540mm以上)に設置できますが、もっと奧行がスリムなモデルが欲しいなら本製品がおすすめ。本体幅598×奧行600mmで、洗濯機の真下に排水口がある真下排水にも対応しています。
エントリーモデルなため、洗浄方法は上位モデルの「マイクロ高圧洗浄」ではなく一般的な洗い方で、乾燥方式はヒーター式。液体洗剤・柔軟剤自動投入機能や温水洗浄も搭載されていません。
なお、2024年2月15日に新モデル「ES-S7J」が発売されましたが、一部デザインが変わった以外、基本な性能は同じなので、今はまだ6万円ほど安く購入できる「ES-S7H」を選んだほうがお得でしょう。(2024年3月19日時点)
●シャープ「ES-S7H」のスペック
・サイズ:640(幅)×600(奥行)×1,039(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:598mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):57L/80L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):60Wh/1,600Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):44分/170分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):24dB/39dB/36dB
・毛布コースの容量:3kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽、乾燥ダクト)
最近は、全自動洗濯機にも、液体洗剤・柔軟剤自動投入機能やスマホ連携機能などを備えたモデルが続々と登場。洗濯・脱水容量8kg以上の大容量モデルとなりますが、洗浄コースや清潔機能も充実しており、すぐれた洗い上がりが期待できます。
▼特徴
・温水洗浄に対応
・衣類も洗濯槽も除菌できる次亜除菌コース
専用のヒーターを使い、洗剤中の酵素が活性化する温度まで洗剤液を温めて洗うことで、常温の水よりも高い洗浄力を発揮する「温水洗浄」を使えるのが最大の特徴です。乾燥機能付き洗濯機では多く搭載されている機能ですが、全自動洗濯機で対応しているのはパナソニックのみ(2024年3月19日時点)。皮脂汚れや衣類の黄ばみを落としたり、約40度の温水で毛布を洗ったりできます。
洗浄方法は、給水と同時に泡の状態にした洗剤液を洗濯物に降り注ぐことで汚れに早くアタックする「スゴ落ち泡洗浄」「温水スゴ落ち泡洗浄」を採用。洗剤と一緒に専用の錠剤を使用し、衣類のニオイの原因菌を除菌するとともに洗濯槽も除菌できる「次亜除菌コース」も搭載されています。
温水洗浄を使わないなら「NA-FA11K2」(洗濯・脱水容量11kg)、「NA-FA10K2」(洗濯・脱水容量10kg)、「NA-FA9K2」(洗濯・脱水容量9kg)、「NA-FA8K2」(洗濯・脱水容量8kg)という選択肢もあり。
●パナソニック「NA-FA12V2」のスペック
・サイズ:643(幅)×694(奥行)×1,086(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:600mm
・標準使用水量:150L
・消費電力量:98Wh
・目安時間(洗濯時):41分
・運転音(洗濯/脱水):37dB/39dB
・毛布コースの容量:6kg[約40℃毛布コース:3kg]※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・清潔で節水性が高い「穴なし槽」
・自動投入のタンクのお手入れ回数が少ない
シャープ独自の、穴のない洗濯槽「穴なし槽」を採用。洗濯槽の外側や底面に付いた黒カビが槽内に入ってこないため、清潔な水で洗濯でき、洗濯槽と外槽の間に溜まるムダな水も不要なので高い節水効果を発揮します。さらに、穴がないことで洗濯時の水の勢いが加速。竜巻状に巻き上がった水流でもみ洗いするとともに、槽内の壁でこすり洗いして洗濯物をしっかり洗います。
また、液体洗剤・柔軟剤自動投入がウォーターポンプ方式なので、洗剤などが目詰まりしにくく、お手入れの回数も少なくて済むのもいいところ。
●シャープ「ES-SW11H」のスペック
・サイズ:600(幅)×652(奥行)×1,055(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:555mm
・標準使用水量:115L
・消費電力量:110Wh
・目安時間(洗濯時):46分
・運転音(洗濯/脱水):39dB/38dB
・毛布コースの容量:4.2kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・繊維の奥まで入り込む「ウルトラファインバブル」
・傷みや型崩れを抑える「おしゃれ着トレー」付き
普通の水道水ではなく、洗剤を繊維の奥まで届けるナノサイズの泡「ウルトラファインバブル」と抗菌水を組み合わせた「抗菌ウルトラファインバブル洗浄Wダブル」で洗うので、高い洗浄効果を発揮。黄ばみが防げ、部屋干し臭の原因菌の繁殖が抑えられるほか、すすぎでも洗剤成分が残りにくくなります。
おしゃれ着コースが搭載されていること自体は珍しくありませんが、本製品は専用トレーを使うのがユニーク。洗濯槽にセットし、その上に衣類を載せて洗うため、パルセーターに衣類が当たりません。布傷みや型崩れを抑えながら、デリケートな衣類をしっかり洗えます。
<液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載したその他ラインアップ>
洗濯・脱水容量10kg「AW-10DP3」、洗濯・脱水容量9kg「AW-9DP3」、洗濯・脱水容量9kg「AW-8DP3」
●東芝「ZABOON AW-12DP3」のスペック
・サイズ:637(幅)×642(奥行)×1,051(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:590mm
・標準使用水量:139L
・消費電力量:105Wh
・目安時間(洗濯時):43分
・運転音(洗濯/脱水):29dB/37dB
・毛布コースの容量:6kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・布傷みを抑えながら強力洗浄
・いろいろな洗濯コースに追加できるつけおき洗い
日立の全自動洗濯機で液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を備えているのは、洗濯・脱水容量12kgの「BW-X120J」、洗濯・脱水容量10kgの「BW-X100J」、洗濯・脱水容量9kgの「BW-X90J」の3機種ありますが、狙い目は「BW-X100J」です。
12kgモデルの「BW-X120J」に搭載されているスマホ連携機能や、洗い方や時間を自動で調整してくれるAI機能などはありませんが、基本的な洗浄方法は上位モデルと同じ、布傷みを抑えながら高濃度洗剤液と強力な水流で洗う「衣類長もち ナイアガラ ビート洗浄」。「標準コース」「おいそぎコース」「おしゃれ着コース」「毛布コース」など使いたいコースにつけおき洗いをプラスできる「つけおきプラス」も搭載されています。
●日立「ビートウォッシュ BW-X100J」のスペック
・サイズ:608(幅)×650(奥行)×1,050(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:570mm
・標準使用水量:103L
・消費電力量:53Wh
・目安時間(洗濯時):30分
・運転音(洗濯/脱水):32dB/39dB
・毛布コースの容量:4.7kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・水でサッと洗える槽洗浄
・発売当初から10万円以下の価格設定
液体洗剤・柔軟剤自動投入機能やスマホ連携機能を搭載した洗濯容量10kgモデルながら、発売当初から10万円以下の手ごろな価格設定が魅力。機能はシンプルですが、「つけおき」や「おいそぎ」など基本的な洗浄コースは搭載されています。
洗濯槽の清潔性にもこだわっており、塩素系漂白剤などを使って洗浄する「12時間」コース、ドラッグストアで売られている洗濯槽クリーナーを使って洗浄する「4時間」コース、水で洗う「5分」コースという3つの槽洗浄コースを用意。
洗濯機能が一部異なりますが、自動投入機能やスマホ連携機能を備えた、洗濯・脱水容量8.kgの「HW-DG80XH」もラインアップされています。
●ハイセンス「HW-DG100XH」のスペック
・サイズ:599(幅)×622(奥行)×1,060(高さ)mm ※排水ホース含む
・ボディ幅:555mm
・標準使用水量:120L
・消費電力量:85Wh
・目安時間(洗濯時):43分
・運転音(洗濯/脱水):44dB/45dB
・毛布コースの容量:4.2kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・布傷みを抑えながら強力洗浄
・いろいろな洗濯コースに追加できるつけおき洗い
「Prette VXシリーズ」は、超音波洗浄機能「らくらくSONIC」を備えているのが特徴。洗濯槽上部に超音波振動を発する「ホーン」を装備しており、そこに衣類を当てることで、衣類に付いた食品汚れ、化粧品類の汚れ、襟もとや袖口の皮脂汚れなどを落とします。その際も液体洗剤・柔軟剤自動投入で使われるタンクに入っている洗剤を使用するため、事前に洗剤や水を準備する必要はなく、部分洗いしたものはそのまま洗濯槽に入れればいいので移動の手間もありません。
<その他「VXシリーズ」のラインアップ>
洗濯・脱水容量12kg「AQW-VX12P」、洗濯・脱水容量10kg「AQW-VX10P」、洗濯・脱水容量9kg「AQW-VX9P」、洗濯・脱水容量8kg「AQW-VX8P」
●AQUA「Prette AQW-VX14P」のスペック
・サイズ:650(幅)×633(奥行)×1,069(高さ)mm ※排水ホース含む
・ボディ幅:610mm
・標準使用水量:169L
・消費電力量:79Wh
・目安時間(洗濯時):42分
・運転音(洗濯/脱水):36dB/38dB
・毛布コースの容量:7.5kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・自動投入は液体洗剤のみ
・コンパクトな本体
柔軟剤をひんぱんに使わないなら、自動投入は液体洗剤のみの本製品を選んでもよさそう。タンクの数が少ないので、本体幅や奥行きが抑えらます。液体洗剤を入れる容器も540mLと比較的小さめですが、超濃縮洗剤(水量30Lに対して10mL)最大容量で1週間に5回洗濯した場合、約1か月は持つとのこと。洗濯コースはそれほど多くありませんが、短時間で洗濯できる「お急ぎコース10分」や、脱水の時間と回転数を調整して衣類のシワを抑える「しわケア脱水」機能など、よく使われそうなコースや機能は搭載されています。洗濯・脱水容量8.5kgの「JW-KD85B」もラインアップ。
●ハイアール「JW-KD100A」のスペック
・サイズ:590(幅)×570(奥行)×970(高さ)mm ※排水ホース含む
・ボディ幅:550mm
・標準使用水量:115L
・消費電力量:65Wh
・目安時間(洗濯時):31分
・運転音(洗濯/脱水):38dB/42dB
・毛布コースの容量:3kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
液体洗剤・柔軟剤自動投入機能などを備えていない、機能がシンプルな全自動洗濯機をピックアップ。好みの洗浄方法や使いたい洗濯コースがあるモデルを選んでかまいませんが、洗濯・脱水容量6kg以下には、静音性や省エネ性にすぐれたインバーターが搭載されているモデルがほぼないので、運転音が気になる人は注意しましょう。
▼特徴
・いろいろな洗濯コースに追加できるつけおき洗い
高濃度の洗剤液を素早く浸透させ、大流量シャワーで洗う「衣類長もち ナイアガラ ビート洗浄」で、衣類の布傷みを抑えながら汚れをしっかり落とします。「2-4」で紹介した「ビートウォッシュ BW-X100J」と基本的な洗浄方法は同じで、使いたい洗濯コースにつけおきを追加できる「つけおきプラス」や「シワ低減洗濯コース」を搭載しているので、液体洗剤・柔軟剤自動投入機能が不要なら、本製品を選んでもいいでしょう。
洗濯・脱水容量8kg「BW-V80J」、洗濯・脱水容量7kg「BW-V70J」もラインアップ。
●日立「ビートウォッシュ BW-V100J」のスペック
・サイズ:608(幅)×610(奥行)×1,030(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:570mm
・標準使用水量:103L
・消費電力量:53Wh
・目安時間(洗濯時):30分
・運転音(洗濯/脱水):32dB/39dB
・毛布コースの容量:4.7kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・普通の洗濯で高い洗浄力を発揮する「ウルトラファインバブル」
東芝の洗濯機を選ぶなら、直径1μm未満の泡「ウルトラファインバブル」を使った洗浄ができるモデルを推したい! 洗濯・脱水容量7kgの「AW-7DH3」を選んでもかまいませんが、8kgの本製品ならAg+抗菌水もプラスされるので部屋干し臭も防げます。「おしゃれ着コース」のようなやさしく洗うコースがあるだけでなく、洗いの水流の強さを3段階で設定できる機能も用意。基本的な機能が同じ、9kgモデルの「AW-9DH3」もラインアップされています。
●東芝「ZABOON AW-8DH3」のスペック
・サイズ:600(幅)×569(奥行)×980(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:555mm
・標準使用水量:99L
・消費電力量:82Wh
・目安時間(洗濯時):39分
・運転音(洗濯/脱水):26dB/37dB
・毛布コースの容量:4.7kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・泡立ててから投入する「泡洗浄」
パナソニックの全自動洗濯機でボディ幅が520mmのコンパクトモデルは、洗濯・脱水容量7kgの「NA-FA7H2」「NA-F7PB2」「NA-F7B2」、6kgの「NA-F6B2」、5kgの「NA-F5B2」の5機種ありますが、この中でインバーターを搭載しているのは「NA-FA7H2」のみ(2024年3月19日時点)。洗剤液を泡立ててから投入することで、洗剤液が衣類全体に素早く浸透する「泡洗浄」も、インバーター非搭載の4機種は採用していないので、皮脂汚れや泥汚れなどもしっかり落としたいなら「NA-FA7H2」を選ぶほうがよさそう。
●パナソニック「NA-FA7H2」のスペック
・サイズ:564(幅)×573(奥行)×1,022(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:520mm
・標準使用水量:92L
・消費電力量:54Wh
・目安時間(洗濯時):36分
・運転音(洗濯/脱水):32dB/39dB
・毛布コースの容量:3kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・スーツが洗えるコースを搭載
洗濯・脱水容量6kg以下の洗濯機にはインバーター搭載モデルがほぼありませんが、本製品は5.5kgながらインバーターの中でも、より静音性の高い「DD(ダイレクトドライブ)構造」を採用しています。10分で洗濯する「お急ぎコース」や柔軟剤の香りをしっかり残す「香りアップコース」のほか、ウォッシャブルスーツ1着を洗濯する「洗えるスーツコース」などの洗濯コースを搭載。「毛布コース」はありませんが、洗濯ネットに入れて2.1kg以下の毛布を洗えます。
●ハイアール「JW-UD55B」のスペック
・サイズ:526(幅)×500(奥行)×895(高さ)mm ※排水ホース含む
・ボディ幅:485mm
・標準使用水量:90L
・消費電力量:30Wh
・目安時間(洗濯時):33分
・運転音(洗濯/脱水):34dB/38dB
▼特徴
・シャープならではの穴なし槽
節水性が高く、洗濯槽外側などに発生した黒カビなどが槽内に侵入しない「穴なし槽」を採用した洗濯・脱水容量が最も小さいモデル。洗浄方法は、上位モデルに搭載されている「穴なしサイクロン洗浄」ではありませんが、少ない水量から洗い始めることで洗剤液の濃度を高め、強力に汚れを落とします。お風呂で使用した水を使うのに便利な、「ふろ水ポンプ」が付属する7kgモデル「ES-GE7H」もラインアップ。
なお、インバーターを搭載した静音性の高い「穴なし槽」モデルが欲しい人は、洗濯・脱水容量7kgの「ES-GV7H」、8kgの「ES-GV8H」、9kgの「ES-GV9H」、10kgの「ES-GV10H」をチェックしてみて!
●シャープ「ES-GE6H」のスペック
・サイズ:565(幅)×570(奥行)×890(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:560mm
・標準使用水量:80L
・消費電力量(50/60Hz):90Wh/88Wh
・目安時間(洗濯時):35分
・運転音(洗濯/脱水):42dB/48dB
・毛布コースの容量:3kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
縦型洗濯乾燥機は衣類をたくさん入れると期待どおりの乾き具合にならないことが多いので、少量を乾かすのが向いています。ヒーター式で電気代もかかりますし、乾燥をひんぱんに使うならドラム式洗濯乾燥機を選んだほうがいいでしょう。ただ、温風で洗剤液や洗濯物を温めて洗ったり、温風で洗濯槽を乾燥させたりできるのはメリットです。
▼特徴
・ヒーター式に外気を取り込む乾燥方法
・繊維の奥の汚れにも効果的な「ウルトラファインバブル」
基本的な洗浄機能は「2-3」で紹介した全自動洗濯機「ZABOON AW-12DP3」と同じ。ナノサイズの「ウルトラファインバブル」を含む水と洗剤で、繊維の奥にある汚れまで落とし、Ag+抗菌水で洗濯後の衣類の雑菌の繁殖を抑えます。洗濯槽にセットすることでパルセーターに接触せずに洗濯できる「おしゃれ着トレー」も付属。温風で洗剤液を温めて洗う洗濯コースが使えるので、全自動洗濯機よりも高い洗浄力を発揮します。
乾燥方式はヒーター式(水冷除湿タイプ)ですが、乾燥工程の後半に外気を取り入れる「ハイブリッド乾燥」を採用しているため、衣類への熱ダメージを防ぎ、ふんわりと仕上がります。同機能を搭載した洗濯・脱水容量12kg、乾燥容量6kgの「AW-12VP3」もラインアップ。
●東芝「ZABOON AW-10VP3」のスペック
・サイズ:637(幅)×650(奥行)×1,042(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:590mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):119L/110L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):81Wh/2,450Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):35分/170分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):29dB/37dB/45dB
・毛布コースの容量(洗濯/洗濯〜乾燥、乾燥):6kg/3.6kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・ダニを高熱加熱する「ダニバスターコース」
・衣類も洗濯槽も除菌できる次亜除菌コース
泡水を素早く洗濯物にふりかけて浸透させ、立体水流でパワフルに洗う「スゴ落ち泡洗浄」でがんこな泥汚れを落とします。高濃度の洗浄液につけおきしてから温風で衣類を温める「温風つけおきコース」を使用すれば、よりしっかりと皮脂汚れを落とすことが可能。衣類を洗って除菌するのと同時に洗濯槽も除菌する「次亜除菌コース」も搭載されています。
通常の「毛布コース」のほかに、「ダニバスターコース」(化繊100%の毛布、1.5kg以下のシングルサイズのみ)があるのもポイント。給水前にプレ乾燥してすることでダニを繊維から引きはがし、汚れだけでなく、ダニやダニのふん・死骸などのアレル物質を洗い流します。
●パナソニック「NA-FW10K2」のスペック
・サイズ:599(幅)×664(奥行)×1,089(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:554mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):110L/131L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):60Wh/2,290Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):34分/210分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):32dB/37dB/45dB
・毛布コースの容量(洗濯/洗濯〜乾燥):4.2kg/3kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・超音波で汚れをはじき飛ばす超音波ウォッシャー付属
・ハンガーにかけて乾燥できる
シャープの縦型洗濯乾燥機は5機種ラインアップされていますが、せっかくなら温風で洗剤液と衣類を温め、つけおき洗いできるモデルを選んだほうが、黒ズミやがんこな汚れも落とせるので後々重宝しそう。洗濯槽は、穴のない「穴なし槽」なので清潔性が保ちやすく、節水性も上々。毎秒38,000回の超音波振動で汚れをはじき飛ばす「超音波ウォッシャー」が付属するので、手で部分洗いするより楽で、衣類の傷みも抑えられます。なお、超音波ウォッシャーは洗濯機本体に収納部があり、収納した状態で充電可能。
そして、穴なし槽は外に熱が逃げにくいため、内ふたがないのも特徴。ふたの裏側にフックがあり、ハンガーをかけて衣類を乾かしたり、プラズマクラスターで除菌・消臭したりできます。同機能を備えた洗濯・脱水容量11kg、乾燥容量6kgの「ES-PW11H」もラインアップ。
●シャープ「ES-PW8H」のスペック
・サイズ:600(幅)×650(奥行)×1,020(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:555mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):83L/75L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):67Wh/1,600Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):35分/160分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):35dB/38dB/44dB
・毛布コースの容量(洗濯/洗濯〜乾燥、乾燥):4.2kg/2.8kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
▼特徴
・洗剤液と衣類を温めて洗う温水洗浄
・低温、素早い仕上がりなど選べる乾燥運転
洗剤を少量の水で溶かして高濃度の洗剤液を作り、素早く衣類に浸透させてから水位を上げて強力な水流で洗う「衣類長持ち ナイアガラ ビート洗浄」で、衣類へのダメージを抑えながらしっかり汚れを落とします。温めた高濃度洗剤液を浸透させ、その後、衣類を約30〜40度に温める「温水ナイアガラ ビート洗浄」を使えば、黄ばみ除去や予防が可能。
乾燥運転は、衣類を舞い上げながら乾かすことで素早く仕上げる「速乾ビート乾燥」や、衣類温度約65度でやさしく仕上げる「低温乾燥コース」、シワを抑える「シワ低減コース」を用意。水で洗えない衣類などに温風を吹き付けて除菌、消臭、ウイルスを抑制する「除菌清潔プラスコース」も搭載されています。
●日立「ビートウォッシュ BW-DV80J」のスペック
・サイズ:600(幅)×650(奥行)×1,020(高さ)mm ※給水ホース・排水ホース含む
・ボディ幅:555mm
・標準使用水量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):92L/103L
・消費電力量(洗濯時/洗濯〜乾燥時):43Wh/1,720Wh
・目安時間(洗濯時/洗濯〜乾燥時):28分/175分
・運転音(洗濯/脱水/乾燥):32dB/38dB/43dB
・毛布コースの容量(洗濯/洗濯〜乾燥):4.7kg/2.8kg ※毛布の場合
・自動お掃除機能:○(洗濯槽)
価格.comには、最新の売れ筋製品がわかる「人気売れ筋ランキング」が製品カテゴリーごとに用意されています。
2024年3月19日時点の価格.comの洗濯機 人気売れ筋ランキング
「洗濯機の種類と売れ筋」で紹介したとおり、洗濯機のランキング上位はドラム式洗濯機と全自動洗濯機が占有しています。上位にランクインしている最新モデルのほとんどが発売当初の価格.comの最安価格と比べ40〜50%ほど安くなっているので、買い時と言えそう。「1-2」で紹介した東芝「ZABOON TW-127XP3L」は、約40%値下がりした今でも20万円台という高級モデルですが、ランキング1位を獲得しており、人気の高さがうかがえます。
お買い得なドラム式洗濯機がベスト3にランクイン。1位の東芝「ZABOON TW-127XP3L」、2位の日立「ビッグドラム BD-SG110JL(W)」、3位のシャープ「ES-S7H-L」は、売り出し時のほぼ半額となる最安価格をつけており、非常にお買い得です。いっぽう縦型洗濯機では、日立、パナソニックの2社が争う展開に。高値で安定していたパナソニック製品がここへ来て最安価格を下げるなど、若干変化が出てきています。(2024年3月19日時点)
【Profile】鎌田 剛 価格.com編集長
1996年にソフトバンクにて複数のパソコン情報誌の編集・立ち上げに携わった後、2002年にカカクコム入社。2006年「価格.comマガジン」を創刊。以降、編集長としてメディア運営に携わる。日経MJにてコラム連載、ラジオ出演なども幅広く行う。家電製品アドバイザー資格保持者。