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Archive for 7月 13th, 2015

登山家でさえあまり明確な定義をご存知の方は少ないかもしれません。もちろん、解釈によっては3000m級でもロープウェーて簡単に往復できる高山はあるし、片道数時間かけてたどり着く奥深い1000mの山もあります。主観や個人差でブレがあるのも当然ですが、実はここにきちんと線引きしなければならない重大な事例があります。それは、保険ですね。

山岳保険であれば、クライミングなどを除くほとんどの登山をカバーします。面倒なのは、レジャー保険。これは大概、ハイキングをサポートしますがピークハント、つまり本格的な登山は対象外。ここに、きちんと線を引く必要性があるのです。生命とお金の問題なんですね。

山岳連盟の定義では、次のようになっています。

■ハイキング
 無雪期かつ一般登山道(市販登山地図での赤線ルート)で、日帰りで登山地図のコースタイムが6時間未満。最高到達点が標高2000m未満であること。
 一つでも該当しなければハイキングとしない。

■無雪期一般登山(ピークハント·縦走)
 無雪期でハイキング以外のもの。

細かくは、積雪期かどうか、ロープを必要とするか等の定義で保険の適用が除外されます。命の危険性が格段に高まり、最早レジャーや趣味の範囲を超えるかどうか。そんなニュアンスですね。そこまでの範囲はなかなか例がないでしょうけど、レジャーか趣味かの差は、誰にも当てはまる難しい分類ですね。

深田久弥の百名山の定義なら標高は1500m以上となりますが、2000m程度のハイキングは珍しくないのでズレますね。東京都奥多摩の最北、酉谷山は2000m未満ですが、日原から歩くと片道10kmを超えます。往復すると大抵は6時間を超えるでしょう。なので、ピークハントですね。奥高尾も、コースタイムが合計で6時間を超えるのは珍しくなく、立派なピークハント。高尾も縦走すると、レジャー保険の適用外になる可能性があるんですね。

いくら晴れていても、積雪期の高山はスノーハイクになります。これは山岳保険でも対象外になる可能性があります。定款を確認したほうがいいですね。
別の言い方では、レジャー保険の対象なら登山というより娯楽のハイキング、それ以上で趣味としての登山、そんな捉え方もてきるでしょうか。

最近は、主観でハイキングと考える程度の登山が増えました。しかし保険の適用外になるなら厄介ですね。自己判断にとらわれず、しっかり確認する必要性を感じました。最早レジャー保険では賄えない域にあるのは間違いないですからね。


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 岐神葵のぼうけんのしょ。

 岐神葵のブログらしいです。
「事実は小説より希なり」
 架空の人物の閉じた世界のありえない話なんかより、何百倍も面白いリアル体験。そんな人生を目標に、意味不明な挑戦と挫折を繰り返しています。

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