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パターのアドレス時、ターゲットに向けてヘッドをソールした際、気になるのがその構え方。どちらかというとソールの『トゥ側』を浮かせるべきか、それとも『ヒール側』を浮かせるべきか。この質問に、パッティング巧者でもある若手注目株・河野祐輝プロにお答えいただいた。
平均90台アベレージゴルファーの意見では、『トゥ側』『ヒール側』どちらも38%(13人中5人)で同率。「どちらかというと、どっち?」という聞き方にも関わらず、明確な答えが出ない結果に。
果たして、この難解な問題にツアープロはどのような答えを出してくれるのか。河野祐輝プロの解説を見ていこう。
「“パットに型なし”とよく言われますが、アドレスの構え方は大まかに2つのタイプに分かれます。1つは青木功プロや松山英樹プロのような、パターの『トゥ側』を上げるように、手元を低く、ハンドダウンに構えるタイプ。もう1つがタイガー・ウッズや石川遼プロのように、手元をハンドアップにして、パターを吊るように構えるタイプで、僕もこの“ハンドアップ派”です。
ハンドダウンに構える(=『トゥ側』を浮かす)と、体とボールとの距離が離れるので、ヘッド軌道はイントゥインとなり、フェースの開閉も大きくなります。逆に、ハンドアップにする(=『ヒール側』を浮かす)と、体とボールとの距離が近づくので、ヘッド軌道は限りなくストレートに近くなり、フェースの開閉も小さくなります。
僕がパッティングで大事にしていることは、狙った目標に対し、いかに正確にボールを打ち出せるか。それには極力、フェースを開閉させたくないので、ハンドアップに構えているのです。
手元をハンドアップにしてボールに近づいて構えると、パターが地面に対し限りなく垂直に近くなります。アダム・スコットなどが使用する長尺パターと同じように、振り子のイメージで振りやすいのです。
振り子のようにストロークできると、ヘッドがストレートに動く時間も長くなります。打ち出しの方向性が安定するだけでなく、インパクトで長く押せるためボールの回転が思うように操作できるのです。するとキレイな順回転を出しやすくなり、転がりのよいボールになるのです。
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