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ロンドンで8~10日に開かれた英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)を巡る8回目の交渉は、大きな進展がないまま終了した。
交渉終了後、EUのバルニエ首席交渉官は「EUにとって重大な分野で大きな(意見の)相違がある」とする声明を発表した。漁業権や欧州司法裁判所の管轄の扱いで、EU側は「英国の主権を尊重する解決策を見つける柔軟性」を示したものの、英国は国家補助金など規制のあり方を巡り、市場における「公正な競争条件の確保」のためにEU側が求める条件の受け入れを拒んだという。
英国がEUに事実上残留する「移行期間」の終了(2020年12月末)と同時にFTAを発効させるためには、10月中の合意が必要とされている。合意できなければ、英EU間に急に関税が復活し、大きな経済混乱に陥る恐れがある。声明は「EUは21年1月のすべてのシナリオを想定し、準備を強化している」と締めくくり、「FTAなし」の可能性も示唆した。
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