選手村の被災地食材、産地の表示不十分　平沢復興相「残念」

　東京オリンピックの選手村で提供される食事に使われる東日本大震災の被災地の食材が十分に産地表示されないことが判明し、平沢勝栄復興相は20日の閣議後記者会見で「結果的にどうなるのか見てからでないといけないが、残念だなと感じる」との見解を述べた。

　今回の大会は「復興五輪」をうたっており、産地表示には被災地の復興をアピールする狙いもある。復興庁によると、農林水産省とともに被災地の食材の使用と産地表示を大会組織委員会に求めていたという。

　組織委によると、24時間運営されるメインダイニングでは大量の食材を使い同じ品目でも産地の異なるものが混在することなどから、提供時に産地を表示することはなく後日まとめてホームページで公表することを検討しているという。席数が少ないカジュアルダイニングでは被災地の食材を毎日使い、他の産地も含めて都道府県名を表示するとしている。