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旧ソ連のベラルーシ西部のポーランド国境付近にイラクなどから来たとみられる数千人規模の移民らが押し寄せ、入国を阻もうとするポーランド当局との緊張が高まっている。欧州連合(EU)はベラルーシが経済制裁への対抗策として意図的に送り込んでいると非難し、制裁の拡大も検討している。
ベラルーシ西部のフロドナ周辺では8日朝からポーランド国境に向かう大量の移民らの姿が現地メディアなどで伝えられた。移民らの一部は国境の鉄条網を破って侵入を試み、ポーランド当局が催涙ガスを使うなどして対応。移民らはそのままテントを張って国境近くで夜を明かした。食糧や水の不足も伝えられている。10日には二つの集団が越境し、拘束されたとも伝えられた。ベラルーシ当局も周囲で様子を見守っているが、越境の試みを止めようとしていないという。
タス通信によると、ポーランド政府は9日、移民らが国境付近だけで2000~4000人に上り、ベラルーシ全体では約1万5000人が滞在しているとの見方を示した。軍や警察も動員して国境警備態勢を約2万人まで増やすという。
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