声優・緒方恵美のツイートが物議 「行けないけど応援している」はNG?
2015年12月22日(火)17時55分 BIGLOBEニュース編集部
エヴァンゲリオンの碇シンジ役などで知られる声優の緒方恵美さんが、ライブなどのイベントに「行けないけど応援している」というコメントはアーティスト本人に伝えるべきでない、などといった内容のツイートを引用し「ありがとう…!」と投稿した。この緒方さんのツイートが波紋を広げている。
緒方さんが引用したツイートは、ライブの遠征や追っかけをしている人物のもの。その内容は、イベントに行けないファンの「行けませんが頑張って下さい」「遠くから応援しています」という言葉は、アーティスト本人に伝えるべきではないというものや、チケットや音源、物販を買うのは「お布施」として必要で気持ちだけの応援は無意味だと書かれたもの。Twitterでは、これらの内容を引用し「ありがとう」と記した緒方さんに賛否の声が寄せられている。
■否定派の意見
「仕事があってイベントいけない家の事情でいけない。金がなくていけない人だって応援してる人だよ?行ける人が正義なの?」
「『行けないけど、応援したい』という純粋な気持ちを否定するのは、アーティストという、夢を売る商売人として、かなりの失言なのでは?」
「行けなくても、そのイベントが安全に終わるよう遠くから祈ること、応援することはいけないことなのでしょうか。正直ショックです」
■賛成派の意見
「『行けない』ってのは、自分の状況をアーティストに報告しているだけであって、その言葉そのものは応援メッセージではないよな。行かない報告より、CDの感想を送ったほうが気持ち伝わるんじゃないかな」
「緒方さんだけではなく、声優の諏訪部順一さんも同じように、行けないけど頑張ってくださいと言われると悲しいとおっしゃっていました」
「これはもう『アーティストの心情としてはそういうもの』だと広く周知された方がいいかも知れませんね」
これらの反響を受け、緒方さんはこの後2時間半にわたってツイートを重ねた。「『お金をださなければ何も言うな』というのではないですよ。応援の気持ちは嬉しい。だけど、来れないとわざわざ言われるのは、とてもさみしいということをわかってもらえたら…」と理解を求めた。さらに、「ライブに遠征するには、越えなければならないことがある。それを越えてきてくれている人に、ありがとうと伝えることで、『乗り越えることの歓び』や自分もと思ってくれる人がいたらいいな」という思いを伝えたかったと説明した。
【ライブ】遠征・追っかけをしてくれている、とある方の呟き。…ありがとう…! pic.twitter.com/PCjH1jkgt6
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
(続)「チケット買って音源買って物販買って…」が「お布施」。
そう呟いてくれる意味を、買ってくれる人と買わない人とでは、まったく違う意味で受けとめる。そんな時代になってしまったんだろうなと思います。
言わないでいてくれる人、ありがとう。
来てくれる人、もっとありがとう。感謝。
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
彼女は、仕事や家の事情があって行けない(そちらを選ぶ)人には、「価値観の相違はあるからいいも悪いもない。でもそれをアーティストにわざわざ言うのはどうなのですか」ということを、主に伝えようとしてくれているのです。正義とか悪ではないよ。 https://t.co/h5BIlQrzoj
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
おお、勘違いしないでな!
何が失格とか正しいとかじゃないんだよ。
デーモン閣下等も仰られていたように、
「わざわざ行けませんと言われると悲しい」
とお伝えしようとしただけ。
来られないことを責めているのではないよ>同様に思われた方々 https://t.co/E1wU8PThWE
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
やや乱暴だけど、お客様と商店という感覚では近いかもしれない。
ただ「お金をださなければ何も言うな」というのではないですよ。
応援の気持ちは嬉しい。だけど、来れないとわざわざ言われるのは、とてもさみしいということをわかってもらえたら… https://t.co/tSXlT6sI5z
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
�人生には、壁にぶつかる瞬間がたくさんある。
それを乗り越えてゆくには、創意工夫が必要だし、現状打破が必須。
ひとそれぞれ、立場も状況も違う。
自分が一番不幸だと思うことは簡単だけど、みんなそれぞれ違う辛さを抱えてる。
それを越えてゆくことからしか、何かを得ることはできない。⇒
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
�そのことを、私はアーティスト(クリエイター)として伝え続ていくことを、生涯テーマにしています。
(というと声優のくせに!という人もいますが、これも私の仕事)
主には歌で、歌詞で、伝えさせて頂いていますが、Twitterでもラジオでも、言葉で伝えるべき時には同様にしています。⇒
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
�ふわっとした言葉で、オブラートに包んで、一般的な応援歌にすることもできるでしょうけれど、自分の歌は、かなり現実的な言葉で伝えている。
それを時には、こうして、具体的な問題として扱うことがあります。⇒
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
�ライブに遠征するには、越えなければならないことがある。
それを越えてきてくれている人に、ありがとうと伝えることで、「乗り越えることの歓び」や、それをみて、自分もと思ってくれる人がいたらいいなと思って、今回は、こういう発言にしました。⇒
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
�とてもできないと思っていたことを、創意工夫をしてみたら、意外とできてしまった。そうしたら、もっと無理だと思っていたことも、できてしまった。
その楽しさを味わってもらいたい。
その背中を、ぽんと押すきっかけになったら…と思いました。⇒
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
�私達がいいづらいことを言葉にしてくれたファンの方の言葉を、お借りして。
…しつこいですが、お金を落としてくれることが是で、それ以外のファンが非といってるんじゃないですよ! 文章を、よおく読んでくれると、わかると思うのですが!⇒
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
�全ての人に、伝えたい真意が伝わるとは思っていません。
だから、これを読んで、どう思っても良いのです。
伝わる人の中で、何かが動けばそれでいい。
私達にできることなんて、所詮そのくらいのものですから。
長文、連投、すみませんでした。>TLをご覧の皆様
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22
ライブの遠征等のことは、具体的な、単なる一例です。
でもとてもできないと思っていたことを、「創意工夫して←ここ大事」思い切って一歩を踏み出してみると、自分が見える景色が変わる。
大好きなことなら、踏みだしやすい(勿論私のことじゃなくてOK!)。
ぜひ挑戦してみてください(^-^)
— 緒方恵美@12/27Live『禊』 (@Megumi_Ogata) 2015, 12月 22