貧血は貧血でも、「脳貧血」という症状は知っていますか?同じめまいや立ちくらみなどの症状が出たとしても、貧血と脳貧血では全くの別物になります。脳貧血とは、血流の循環が滞って脳が酸欠状態になることを言います。この記事では、脳貧血の症状や対策について見ていきます。

脳貧血と貧血の違いとは?

貧血とは、血液内で酸素を運ぶヘモグロビンの量が減少することを言います。ヘモグロビンが減ることで体内に酸素が運ばれなくなってしまい、酸欠になることで動機や息切れ、めまい、顔面蒼白のような症状が見られます。これに対して脳貧血とは、血液内のヘモグロビン量とは関係なくめまいや立ちくらみが起こることを言います。脳貧血の場合は、座っていたor寝転んでいた状態から急に起き上がったりすることで血圧が急低下してしまい、血液の循環が滞って脳に血液が運ばれなくなることで起こります。この結果脳がピンポイントで酸欠になり、めまいや立ちくらみを起こしてフラフラとしてしまうのです。血液検査をしても異常が見られないためなかなか気付かれにくい存在で、「起立性低血圧」という名称でも知られています。

対策1.起き上がるor立ち上がるときはゆっくり

大切な場面で脳貧血を起こしてしまっては大変です。脳貧血を起こさないように対策を練りましょう。まず、座ったり寝たりした状態から起き上がるときは、ゆっくりとした動作を心がけましょう。ゆっくりと身体を起こしていくことで、血圧が急に低下するのを防げます。脳貧血は寝起きに起こりやすいですから、目が覚めたらまずは寝転んだままの状態で伸びをしてみましょう。伸びをして全身の血流を促してから、そこでゆっくり身体を起こしてください。深呼吸をして体内に酸素を循環させるのもおすすめですね。

対策2.足の筋肉を鍛える

脳貧血は足の筋肉が未発達な人に見られやすい傾向にあります。ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれる部位で、ポンプの役割をして全身の血流を促す存在です。ジョギングやウォーキング、サイクリングなどで足の筋肉を鍛えると、血液の循環が良くなって脳貧血を起こしにくくなるのです。運動不足な人で脳貧血を抱えている人は、足の筋肉を鍛えることから始めてみてくださいね。

対策3.自律神経の乱れに気を付ける

起立性低血圧は、ストレスによる自律神経の乱れが原因で起こりやすい病気です。まずは自律神経を乱さないように、過度なストレスを抱えないよう注意してください。また、睡眠不足や食生活の乱れも自律神経にかかわるため要注意です。


writer:さじや