伝説のシンガー・尾崎豊さんの特集が、彼の命日に当たるきょう25日、フジテレビ系番組『直撃!シンソウ坂上』(毎週木曜21:00〜)で放送される。

18歳でデビューしてから亡くなるまでの9年間で71曲の楽曲を残し、シングル・アルバムの累計売上枚数は1,000万枚超え、「10代の教祖」「若者のカリスマ」と呼ばれた尾崎さん。MCの坂上忍は、まず今も渋谷に残る「尾崎豊記念碑」を訪れる。レリーフ付近の壁一面にびっしりと書き込まれたメッセージには、中学3年生が今年書いたものもあり、尾崎さんが性別、年代、そして時代をも超え愛さていることを、坂上は改めて実感する。

そして、彼を世に送り出し、亡くなるまで支え続けた音楽プロデューサー・須藤晃氏のもとへ。須藤氏は、尾崎さんの創作ノートを特別に公開し、デビュー曲「15の夜」の歌詞がどのような変遷をたどって完成したのか、尾崎さんとの知られざるやりとりを明かしていく。

また、番組では尾崎さんの母校で中学時代の親友にインタビュー。等身大の尾崎さんの本当の姿、そして「15の夜」誕生の裏にあった中学校生活での実体験も明らかになり、尾崎さんがデビューライブで“大人への反抗”を語った貴重な映像も公開される。

デビュー当初は全く売れなかった尾崎さんを一躍有名にしたのは、デビューから8カ月後の野外ライブだった。尾崎さんは高さ約7メートルもの照明用のやぐらからダイブし、左足を骨折する大けがをしたものの、スタッフに肩を借りて歌い続けた。伝説として語り継がれるこのパフォーマンスをきっかけに、尾崎さんは若者の心をわしづかみにし、1985年3月にリリースしたセカンドアルバム『回帰線』がオリコン1位を獲得するなど、10代のカリスマ的存在となっていく。

19歳という若さで名実ともにトップミュージシャンの仲間入りを果たしたが、そのわずか10カ月後、20歳の時に突如、「無期限の活動休止」を発表。世間を大いに驚かせたが、番組では彼の決断の裏には何があったのかを、須藤氏や当時のバックバンドのメンバーと共に振り返っていく。

尾崎さんは1987年12月、覚せい剤取締法違反で逮捕。多くのファンを裏切ってしまった尾崎さんは釈放後、人生最初にして最後となるテレビへの生出演を決断する。1988年6月22日の『夜のヒットスタジオ』(フジ系)で歌ったのは、拘置所の中で歌詞を書き上げた「太陽の破片」。番組では、尾崎さんが生涯たった一度だけ、テレビの歌番組で歌った貴重な映像を公開する。まさに魂を振り絞るように歌い上げる姿に注目だ。

その後、東京ドームでの復活ライブで大成功を収め、「I LOVE YOU」が大ヒットするなど、完全復活を果たしたかに見えた尾崎さんだったが、1992年4月25日に肺水腫のため急死してしまう。それでも人気は衰えず、彼の死から約2年後に「OH MY LITTLE GIRL」がミリオンセラーを記録。今回は、その「OH MY LITTLE GIRL」の超貴重なデモテープ音源を公開する。デビュー前の17歳の尾崎が歌う「OH MY LITTLE GIRL」は、完成形とはかけ離れたものだったという…。

さらに、番組では尾崎さんに多大な影響を受け「尾崎一門」を自称するコブクロの黒田俊介にもインタビューを行い、その短い一生を鮮烈に駆け抜けた彼の魅力に迫っていく。

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