新型コロナウイルス感染症によるアメリカスポーツの損失額が50億ドル(日本円=約6000億円)に達するとの分析が出ている。

【写真】韓国プロ野球を盛り上げる「美女チアリーダー」たちを紹介!!

アメリカ経済誌『フォーブス』は、去る3月18日(日本時間)に「メジャースポーツの場合、チケット販売の損失やスポンサー料、テレビ中継の手数料などを含め、約2か月間の損失額が50億ドルに達する」との分析を発表した。

野球やバスケットボール、プロレスリングなど各プロスポーツがある中、最も大きな損失をもたらしたのは野球だ。同誌は次のように伝えた。

「メジャーリーグ中断による損失額は20億ドルで、全体の40%にもなる。プロバスケ(NBA)は約12億ドル、大学男子バスケットボール大会(NCAA)は10億ドルの損失が予想される。アイスホッケー(NHL)、ストックカーレースNASCAR、プロサッカー(MLS)らは9億ドルの損害が伴う」

セントルイス・カージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアム

アメリカは去る3月11日、新型コロナの感染が急激に拡散したことを受け、NBAをはじめとするあらゆる競技の国内リーグを全面中断とした。4月中旬開幕での日程調整を予想したが、日に日に悪化する状況で大人数が集まることを制限している。

アメリカ疾病統制予防センター(CDC)は、今後8週間、50人以上の人間が集まる集会やイベントを中止及び延期とするよう決定した。そのため、メジャーリーグの場合は各球団の春季キャンプやチーム練習がすべて中止となり、選手たちは自宅待機やキャンプ地に残る選択を取った。

現地では、5月中旬以前まではプロスポーツの開催は不可能と予想されている。

『フォーブス』は「NBAとNHLの場合、6月にはシーズンを再開できる可能性もある。損失は途方もなく大きい。国内人気スポーツであるバスケやホッケーの長期中断やメジャーリーグの開幕延期は、100億ドル以上の売り上げの損失に直結する」との分析も伝えている。

各プロスポーツでも、長期的に見てNBAが抱え込む損失が最も大きい。昨年、NBAが挙げた88億ドルの収益の内、全国メディア放映による売り上げが半数以上を占めた。そのため、シーズンの短縮が不可避となった今、損失額はさらに膨らむしかないとみられているのだ。

メディア権利の専門家であるクリス・ベヴィラクア氏は「すべてではなくても、ポストシーズンやプレーオフでテレビ中継がなされれば、損失額の一部を補填することはできる。自然災害に伴うリーグ中断や、その他の状況に対する損失を防ぐ方法は、テレビ中継を通じた方法しかない」と説明した。

日本でも注目度の高いアメリカの各種プロスポーツが、新型コロナによって大打撃を受けている。一日も早い事態の終息を願うばかりだ。