皆さんはシーラカンスをご存じだろうか。

一度は絶滅したと考えられていたが、1938年に南アフリカで発見され「生きた化石」と呼ばれている謎めいた魚だ。

そんなシーラカンスの「絶滅しなかった理由」を説明したイラストがツイッターで話題となっている。それがこちらだ。


シーラカンスもびっくり(画像はさかなのおにいさん かわちゃん@sakana_broさん提供)

「まずかったから」とは、思わずずっこけてしまいそうな理由だが...。

「マジ?」と驚くシーラカンスの下には、「食べた人いわく、水にぬらした歯ブラシみたいだそう」との情報も。水にぬらした歯ブラシ...。もそもそしているということだろうか。何にせよ、美味しそうでないのは確かだ。

こちらのイラストは、2020年5月11日に「さかなのおにいさん かわちゃん」(@sakana_bro)こと川田一輝さんがツイッターに投稿したもの。

本業は関西のラジオDJだという川田さん。魚が好きで、その魅力を伝えるために19年から絵を描き始め、ツイッターやインスタグラムで公開している。

この見た目で実は「やわらかい」

川田さんは同じツイートで、絶滅しなかった理由を説明したものだけではなく、シーラカンスについて解説する別のイラストも投稿している。せっかくなので、それに沿って「生きた化石」と呼ばれる魚の生態を探っていこう。


「てか 生きてるし」

絶滅した理由もそうだが、その生態もかなり不思議で...。


意外すぎる

なんとシーラカンス、この見た目で

「背骨は...ちくわ並みにやわらかい」

らしい。どちらかといえば硬そうに見えるので驚きの事実だ。


冷凍されているのか...

そしてさすがは生きた化石、とってもレアで高価なようだ。

冷凍で2億円もするのならば、生だともっともっと高いのだろうか。

それにしても、まるで絵本のような可愛らしい絵のゆるさのおかげが、謎めいているはずのなんとなくシーラカンスが身近に感じられる。

シーラカンスのことを知ってほしくて

そもそもなぜ、シーラカンスの生態を解説しようと思ったのか。Jタウンネットは12日、投稿者の川田さんに話を聞いた。

今回投稿した「シーラカンスが絶滅しなかった理由」を描いたのは19年の秋ごろ。川田さんは

「あつまれ!どうぶつの森でシーラカンスが釣れまくる日があって、みんなにシーラカンスのこと知ってほしくて(改めて)イラストをあげました」

と投稿の経緯を話す。

イラストについては

「全部自分で描いております。シーラカンスは昔描いたものなので、ケント紙に水彩で。
今はipadのprocreateと言うアプリで毎日魚の豆知識を描いています」

と話す。現在は、新型コロナウイルスの影響で休館している水族館を応援するイラストもアップしているという。

今回のようなユーモラスな解説文の内容は、魚好きの川田さんが実際に水族館を訪ねて職員や教授に話を聞いたり、図鑑を見たりして集めた調べた情報を元にしているそうだ。シーラカンスの解説については、

「確か沼津港深海水族館の説明を見て書いたかと思います」

とのことだった。

今回の作品に対し、ツイッターでは

「流石に『水に濡らした歯ブラシ』は食った事ない件www」
「なんでも食べる人間でも食べなかったのか......」
「理由がわかりスッキリしました」

といったコメントが寄せられている。

こういった反響について川田さんは

「まさかこんなたくさんの方に拡がるとは......!
僕よりも遥かに詳しい方が補足してくれていて、それも嬉しいなと思います。
僕ができることは、好きになるきっかけを作ることなので詳しいことはあえて省略したりしています。
興味の入り口になれば、そして魚を好きになることで海や自然を愛する人が増えたらいいなぁと思います」

と話した。