コナン君と金田一少年の疫病神対決から始まった、大真面目に漫画の主人公を現実世界の尺度で分析するこの企画。今回のテーマは、”一撃で気絶はするのか?”というもの。首の後ろに手刀を入れたり、みぞおちを殴るだけで実際に気絶はするのか確かめてみた。

首の後ろやみぞおちに一撃をくらっただけで気絶。漫画でたびたび見られるシーンだが、本当に人間はあんなに簡単に気絶するものなのだろうか?今回は、この疑問の真相に迫ってみたいと思う。

首の後ろ。いわゆる「うなじ」「盆のくぼ」「延髄」と呼ばれる部分。ここに「ビシ!」っと手刀を入れることで人は気絶することはまずないという。プロレスの延髄斬りやボクシングのラビットパンチなど、延髄を狙う技で気絶することはあるそうだが、いずれも相当力を込めて、強い衝撃を与えないと無理とのこと。つまり漫画のようにビシっ!と手刀一本では、相手を気絶させるどころか、打った自分の手が痛くなるだけだろう。

ちなみに延髄へのダメージは脳震盪を引き起こすので、障害を負ったり、死亡したりする可能性があり、大変危険な行為である。各種格闘技では後頭部への攻撃は脳障害を起こし易いという理由で禁止されているほどで、漫画のキャラクターたちにも今後はぜひ自重してもらいたいものである。

ちなみに「失神」とは、正式には「血管迷走神経反射性失神」という。身体の激しい痛みや、精神的ショック、過度のストレスなどから、自律神経がバランスを崩し、一時的に意識を失うというもの。生命維持のための防衛反応とも言われる。

いずれにしても漫画はあくまでフィクションの世界。当たり前だが、絶対に真似などしないでほしい。
(編集部:藤岡あかね)

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