初めての所でもすぐに道を覚える人と、方向音痴でいつも道に迷う人がいますが、この違いは脳の構造にあることがある大学研究で明らかに。

蘭ナイメーヘン・ラットバウト大学の研究の新しい研究によれば、方向感覚に優れた人は、目印となるものを自動的に記憶しているのに対し、方向音痴の人は右に2回曲がって、像のある広場を左になど進行方向と道しか目に見えていないそうです。

同大学のヨースト・ベッグマン氏によると、これは両者の脳の構造の違いから起きていることだといいます。

その違いが見られるのは、学習と記憶システムの重要な役割を果たす脳の尾状核(びじょうかく)という部分。方向感覚に優れた人は、情報を処理する灰白質(かいはくしつ)が多く、方向音痴の人はその灰白質と他エリアを結ぶ白質が多いのです。

この尾状核では例えば、「次の角を右に曲がったらレコード店だ」という空間情報が記憶されます。

被験者に課された質問結果からも、道に迷わない人は空間的能力に優れていることが分かり、脳スキャンの結果と合わせても小さな小さな脳構造の違いが方向感覚の差を生み出していることを裏付ける結果だとしています。

参考:Navigational Ability Visible in Brain
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/11/131125121405.htm