妻が財布のひもを握り、夫にお小遣いを渡す「お小遣い制」。日本ではよく見られる家計の管理方法だが、海外ではどうなのだろうか。日本に住む外国人20人に、結婚後の「お小遣い制」があるかどうか聞いてみた。

Q.あなたの母国には妻が家計を握って夫にお小遣いを渡す「お小遣い制」ってありますか? 夫婦の家計はどのように管理するのが一般的ですか?

「お小遣い制」はある!

・「『お小遣い制』が一般的でしょう」(韓国人/48歳/男性)

・「似たような制度があると思います。夫が妻に給料を渡すことが多いと思います」(シリア人/35歳/男性)

・「あります。奥さんが家計を管理する事が多いです」(タイ人/30歳/女性)

・「あります。女性は家計を握っているのが一般的です。支出が必要なとき、夫婦で相談した上でお金を出します」(ベトナム人/31歳/女性)

・「家族により違いますがその習慣があります」(ミャンマー人/32歳/女性)

・「共働きですので、家計の管理はいろいろですが、妻が管理するのが多いと思います」(中国人/28歳/女性)

「お小遣い制」はない!

・「その制度は母国では聞いたことありませんが、妻の方が家計に強いとは言います。母国での理想的な管理のしかたは二人同士で一緒にします」(アメリカ人/26歳/男性)

・「一般的にはないだろう。カップル(夫婦)が共通の口座を使うのは一般的だろう」(カナダ人/31歳/男性)

・「ありません。夫が管理します」(インドネシア人/37歳/男性)

・「ありません。同じ口座にお金を入れて、同じ口座で全ての支払いをします」(フランス人/30歳/男性)

・「ありません。一緒に管理することが多いと思います」(ドイツ人/39歳/男性)

・「母国ではない」(イギリス人/30歳/男性)

・「あまりありません。普通は男が家計を握ります」(トルコ人/39歳/男性)

・「ありません。二人とも自分の金を持ち、だれか何を払うのを決める」(フィンランド人/27歳/男性)

・「お小遣い制はありません。夫婦は50:50で家計にお金を出すことが多い」(ウクライナ人/42歳/女性)

・「夫へのお小遣い制はないです、共働きだとそれぞれのお金の管理ですし、専業主婦だと夫が生活費を渡します」(ブラジル人/30歳/女性)

・「夫がお金を管理するのが一般的である」(マレーシア人/36歳/女性)

・「ありません。二人で管理することが一般的だと思います」(イタリア人/38歳/女性) ・「一般的ではありません」(スペイン人/32歳/女性)

・「ありません」(オランダ人/44歳/女性)

今回のアンケートでは、「お小遣い制はない」という声のほうが圧倒的に多かった。

興味深いのは、財布のひもを妻・夫のどちらが握っているのか。「奥さんが家計を管理する事が多い」(タイ)、「女性は家計を握っているのが一般的」(ベトナム)、「妻が管理するのが多い」(中国)、「妻の方が家計に強い」(アメリカ)といった"妻派"の国、「夫が管理します」(インドネシア)、「普通は男が家計を握ります」(トルコ)、「夫がお金を管理するのが一般的」(マレーシア)といった"夫派"の国に意見が分かれた。

さらに、「共通の口座を使う」(カナダ)、「同じ口座にお金を入れる」(フランス)、「一緒に管理することが多い」(ドイツ)、「夫婦は50:50で家計にお金を出すことが多い」(ウクライナ)といった、財布のひもを2人で握っている国も。「二人とも自分の金を持ち、だれか何を払うのを決める」(フィンランド)という、そもそも財布を分けている派もいた。