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大阪グルメといえば、たこ焼き・お好み焼き・串揚げ・きつねうどんなど、おいしいものはいろいろある。その定番グルメに加えたい逸品をお伝えしたい。

大阪市中央区西心斎橋付近のアメリカ村(通称:アメ村)のソウルフードとして、レゲエやHIPHOPアーティストに長らく親しまれている老舗洋食店「ニューライト」のセイロンライスだ。一見カレーライス、しかしカレーライスとはちょっと違う。少々お店に入りにくい雰囲気があるのだが、ぜひ立ち寄りたい名店である。

・正面はステッカーやポスターだらけ

なぜお店は入りにくいのかというと、レゲエやHIPHOPのステッカーやポスターが入口正面に大量に貼ってあり、店内の雰囲気がわからないのだ。店内が暗く見えるために、「お休みかな?」と思ってしまうのである。近づいてよくよく見てみると、「営業中」とある。どうやらやってるらしい。

・ショーケースが機能していない

店正面の右側には、食品サンプルを陳列したショーケースがある。だが、これもステッカー・ポスターだらけで、その機能をはたしていない。このステッカー類を見るだけでも、心斎橋で愛されるお店であることがよくわかる。

・店内はサイン色紙だらけ

さらに店内に入ると、サイン色紙が壁中に貼られている。壁だけじゃなく、一部の天井にまで貼り巡らされているのだ。どんだけ愛されてんだよ! と衝撃を受けずにはいられない。

・50年つぎ足したデミグラスソース

お店の創業は1959年、つまり営業をはじめて55年の歴史を持っている。心斎橋では知らない人がいないというのも、なるほど頷ける。ここの定番メニューは、セイロンライスである。50年つぎ足した特製デミグラスソースで一味加えた、カレー雑炊だ。壁のサインを見ると「セイロンライス頂きました!」や「久々のセイロンライス最高」などの言葉がつづらている。どうやら多くの人がこの味を求めて店を訪れるようだ。

・深いコク、滑らかな味わい

実際に食べてみると、カレーは見た目以上にシャバシャバで、スープカレーのような滑らかさ。これをご飯と炊くことによって、柔らかな粘りをおびている。玉ねぎのほんのりとした甘さと、スパイスのほのかな辛さがきいている。ソースは牛すじと鶏ガラ、豚骨からとっているそうだ。味に深みがあり、しっかりとしたコクも感じる。中央に置かれた卵黄をつぶしてかき混ぜると、色目も美しく、さらに滑らかな味わいを楽しむことができる。

ちなみに値段は450円、小腹を満たすのに最適な価格である。たこ焼きやうどんも良いが、まだセイロンライスを知らないという方は、一度試してみて欲しい。きっと、大阪グルメに加えるべき! と思うに違いない。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 ニューライト
住所 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-16-13 宝泉ビル1F
時間 11:00~21:00(祝日は20:00まで)
店休日 不定休

Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24

▼お店正面はステッカー・ポスターだらけ。ちょっと入りにくい……
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▼ショーケースがあるけど、なかが見えない
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▼食品サンプル置いてるけど、あまり意味がないような……
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▼これがアメ村のソウルフード「セイロンライス」
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▼特製デミグラスソースで一味加えたカレー雑炊。一度食べるとクセになる
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▼卵黄を混ぜると、さらに滑らかな味に
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