本日2019年3月29日の朝、日本列島には密かに激震が走っていた。“密かに” というのは全ての家庭ではなく、小さなお子さんがいる家庭でのみ激震が走っていたからだ。

というのも、かねてから予測されていた通りNHK・Eテレの「みいつけた!」「おかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」の3番組から、合計4名が卒業したからである。ある程度の心構えは出来ていたとはいえ、やはり寂しい……。

・4名が卒業

まずは、今回卒業した4名についておさらいしておこう。本日の放送を持って卒業したのは以下の4名である。


・よしお兄さん(小林よしひさ)
「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さん。2005年から歴代最長となる14年間体操のお兄さんを務めた。

・りさお姉さん(上原りさ)
「おかあさんといっしょ」のパントのお姉さん。2012年から7年間、パントのお姉さんを務めた。

・スイちゃん(川島夕空)
「みいつけた!」の女の子。2015年から4年間出演。幼稚園を卒業したての小学校1年生から3代目スイちゃんとなる。

・ゆきちゃん(大角ゆき)
「いないいないばあっ!」の女の子。2015年から4年間出演。スイちゃんと同様に、小学校1年生からゆきちゃんとなる。


どの顔も小さなお子さんを持つお父さんお母さんならば、きっと馴染みがあるハズだ。特によしお兄さんは14年間も活躍したので「体操のお兄さんはよしお兄さんしか知らない」という親御さんも多いのではなかろうか?

・寂しくてたまらない

私、P.K.サンジュンも2年ほど前から毎朝のように「みいつけた!」「おかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」の3番組を視聴していたから非常に寂しい。きっと多くのご家庭がロスに襲われるハズだ。

スイちゃんの歌う「はじまりバーン!」や「ひみつのひみこちゃん」は最高だったし、よしお兄さんとりさお姉さんの「すりかえ仮面」や「ブンバボーン」がもう見られないかと思うと寂しくてたまらない。もちろん、ゆきちゃんの「わーお!」や「じゃんじゃん! ジャンプ!!」だってそうだ。

・感動した理由

だがしかし、悲しみに暮れる一方、今朝の番組を見ていて感動したことがある。それは全員が「いつも通りの笑顔」だったということ。4名それぞれが番組の終盤で卒業を発表していたが、誰1人として悲しい顔を見せなかった。

子供番組の基本は “笑顔” である。もちろん4人とも胸に込み上げるものはあったに違いない。だがそれを一切見せず、いつも通りのスイちゃん、いつも通りのよしお兄さんとりさお姉さん、いつも通りのゆきちゃんだったことに私は非常に感動した。一言、立派であった。

17年間在籍したよしお兄さんは言うまでもなく、4年間在籍のスイちゃんとゆきちゃんも、人生の半分ほどを番組に捧げてきたのだ。感傷的になるのは当然だし、涙がこぼれる方がむしろ自然だ。しかしそんな素振りを一切見せなかった4名はプロ中のプロ。もしかしたら番組を見ている子供たちはわかっていないかもしれないが、大人は学ぶものが確実にあった。

なお、後任は体操のお兄さんに まことお兄さん、体操のお姉さんに あずきお姉さん、4代目スイちゃんとして増田梨沙ちゃん、そしてはるちゃんこと倉持春希ちゃんが登場する。きっとしばらくは「見慣れないな~」なんて親御さんも多いとは思うが、心温かく4人を迎えてあげよう。

とにもかくにも、最後の最後まで子供たちのために笑顔でいつづけた4人は本当に立派であった。今後どのような活動をしていくかは不明だが、4人の輝かしい未来を願わずにはいられない。ありがとう、よしお兄さん、りさお姉さん、スイちゃん、ゆきちゃん。みなさんに幸多かれ──。

参考リンク:NHK Eテレ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼ちなみに、どの番組も今日の夕方再放送があるぞ! 見逃した人は録画せよ!!

▼娘が初めて好きになった曲は「はじまりバーン!」でした。