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【SEO】Googleは使っていない指標のMozドメイン・オーソリティを気にする必要はない

Mozが提唱している「Domain Authority(ドメイン・オーソリティ)」という指標をご存知でしょうか?

 

この指標は、同じくMozが提供している「Open Site Explorer(オープン・サイト・エクスプローラー)」というバックリンクを調査するツールにて、サイト全体の強さ(ドメインパワー)を表すものとして提供されている数値です。

 

また、このツールではサイト全体だけでなく、ページ単位での強さを表す「Page Authority(ページ・オーソリティ)」という指標も提供されています。

 

このツールを使って自身が管理するサイトやブログのドメインパワーを計っている、計ったことがある方も多いのではないでしょうか。

 

ただしこの数値、残念ながらGoogle自身が所持している、計測しているドメインパワーと呼ばれる指標とは同じものではありません。全く違う指標です。

 

つまり、Mozが提唱しているドメイン・オーソリティで高スコアだったからといって、その数値のままGoogle検索でのランキング、SEOの強さを示す数値ではなく、サイト全体やコンテンツページの質の高さを表す数値でもありません。

 

【SEO】ドメインオーソリティが低いから低品質?更新頻度が高いから低品質とは限りません - 検索サポーター

 

2人のGoogle社員が何でも答えてくれた――フレッドアップデート、PWA、重複コンテンツペナルティ、機械学習などなど #SMX West 2017 | 海外SEO情報ブログ

 

しかしながら多くの方(特にブロガー)が、Mozのドメイン・オーソリティをなぜか重要視している(それを推奨する、喧伝するようなブログ記事も溢れている)ので、このエントリーにて指摘、かつ、正しい説明を行おうと思います。

 

 

女性が失敗して「てへぺろ」しているイラスト

それ、Googleのドメインパワーとは違うものですよ。

 

Googleも明確に否定している

Mozが提唱しているドメイン・オーソリティ、ページ・オーソリティは、GoogleのSEOとは一切関係がない、使っていないとGoogleのジョン・ミューラー氏も明言しています。

 

ドメイン・オーソリティやページ・オーソリティは、グーグルのSEOとは一切関係ない。Mozがやっていることにすぎない。

Mozの連中は本当に賢いやつばかりだから、その数値にはちゃんとした使い道があると私はわかっている。だが、グーグルではまったく使われていない。

だから、出てきた数値が困惑するようなものだったとしたら、ランキングに影響することはないから心配しなくていい。

 

ドメイン・オーソリティのスコアをグーグルSEOで気にするべきか? | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum

 

Googleが明確に否定しているのでこれ以上は特に言う事はないのですが、少し考えてみましょうか。

 

ドメイン・オーソリティ、ページ・オーソリティが想定とかけ離れたスコアを算出している(数値が低い)…と悩んだことがある人ほど、以下の事をよく考えてみて下さい。

 

『ドメイン・オーソリティやページ・オーソリティのスコアは高いのに検索流入が全くない、検索順位も低い。』

 

『逆に"1"という低いスコアなのに、検索流入はコンスタントにある、検索順位も1ページ目には表示されている。』

 

実際にこんな矛盾が生じて悩んだことはありませんか?

 

正にこの事実こそがMozのドメイン・オーソリティやページ・オーソリティがいかに意味のない数値、不正確な指標だということを端的に表していると言えるのではないでしょうか。

 

スコア通りの評価を得ているとは考えられない(自信を持って正しいとは言えない)のなら、そのスコアを使うべきではありませんし、信じるべきでもありません。

 

ドメイン・オーソリティーに限らず、不正確な指標、数値を元にして理論立てて考えることは再現性が乏しくなるどころか、そもそも考え方が間違っているのですから、結論も間違ったものになってしまいますよ。

 

 

数値を上げることが本来の目的ですか?

仮にドメイン・オーソリティ、ページ・オーソリティがGoogle検索でのランキング、SEOの強さを示す数値だったとします。

 

では、あなたはそのドメイン・オーソリティ、ページ・オーソリティの数値をどうやって上げようとするでしょうか?

 

「新規コンテンツページを増やす」、「既存コンテンツページをリライトする」、「サイト全体のユーザビリティを上げる」…など、色々な対策を考えて実践するのではないでしょうか?

 

しかし、ここでもう一度本来の目的を考えなおしてみてください。

 

その対策の本来の目的は「検索ユーザーの意図を汲み、ユーザーの満足度を上げるサイトを作ること」であり、「ドメイン・オーソリティ、ページ・オーソリティの数値を上げる」ことが本来の目的ではないはずです。

 

その対策を行う事で「結果として数値が上がる」のであって、「数値を上げること」を目的にしたら、それこそ手段を目的にしてしまうことになります。

 

前節でも説明したように、確実性のない数値を上げることにチカラを注いでも、それは意味がない(再現性も乏しい)オチしか待っていませんよ。

 

女性が鏡をみて我に返っているイラスト

大事な事を見失ってないですか?

 

その数値は拘るべき指標ですか?

ちなみに、ドメイン・オーソリティ、ページ・オーソリティの数値を上げるだけなら簡単に上げる方法は存在します。

 

バックリンク(被リンク)の数を増やせばいいだけです。簡単に上がりますよ。

 

そもそもオープン・サイト・エクスプローラーがバックリンク調査ツールであることを鑑みれば、何が評価されているのかも分かってくるでしょう。

 

(実際に大幅にスコアが上がっていたページに共通していたことは、被リンクが大幅に増えたページでしたが、検索流入は全く増えずに検索順位も変わらなかったサイトが多く存在したので「ああ、リンクの数は見ているけど質までは判断していないようだ…」と私は推測しました。)

 


これらのことから分かるように、Mozのドメイン・オーソリティ、ページ・オーソリティはGoogle検索でのランキング、SEOの強さを示す数値ではなく、サイト全体やコンテンツページの質の高さを表す数値でもありません。

 

不確かな数値を眺めては悩んで時間を過ごすぐらいなら、「検索ユーザーの意図を汲み、ユーザーの満足度を上げるサイトを作ること」を何度も悩んでは実行する、試行錯誤するほうが再現性の高い独自のノウハウを確立することに繋がりますよ。

 

【SEO】「ユーザーのためのコンテンツを作ること」がSEOやマーケティングの答えである理由 - 検索サポーター

 

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