ここは断じてスパではない!『マギレコ』開発の「f4samurai」居心地が良すぎるオフィスだ!

スマートフォン向けゲームの企画・開発・運営を行っている「f4samurai」。今年8月、新オフィスに移転したということで、会社見学をしてきました。

その他 全般
ここは断じてスパではない!『マギレコ』開発の「f4samurai」居心地が良すぎるオフィスだ!
ここは断じてスパではない!『マギレコ』開発の「f4samurai」居心地が良すぎるオフィスだ! 全 29 枚 拡大写真
どうも!インサイド編集長の山崎です。日々の満員電車通勤、終わらない原稿、飲みニュケーションでクタクタです。そんな疲れを取るのにもってこいなのがスーパー銭湯(スパ)ですよね。実は秋葉原UDXに新しくスパができたと聞いてやってきました。


大都会の高層ビルの中には足湯はもちろん、


マッサージチェアだってあります。


足湯上がりに卓球で遊び、


疲れたら仮眠室でゴロゴロできる。まさに理想的な環境…こんなスパが秋葉原駅近くにあったなんて!本稿では“秋葉原UDXスパ”の魅力をお伝えします。

題して!「インサイド編集長と行く湯けむり温泉旅行~~~」…というのは冗談です。実はこちらはスパでは断じてありません。驚くなかれ、なんと、会社のオフィスなんですよ。

こちらは、スマートフォン向けゲームの企画・開発・運営を行っている「f4samurai」のオフィス。近年は、大人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のストーリーから分岐した新たな物語が展開するオリジナルスマホRPG『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』や騎士達の物語が壮大な歴史と紡ぐ戦記RPG『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』などのヒット作を生み出しています。8月に新オフィスに移転したということで、会社見学に訪れました。

デスク周りもひと味違うぞ



受付で出迎えてくれたのは人事の楜澤さん。あくまでも働く人が集中できる環境作りを目指した結果、辿り着いたのが現在の形なのだそうです。


自然光がふんだんに差し込むワンフロアのオフィスは、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』のパネルを始め、携わった作品のイラストやグッズが展示されていました。


まずはメンバーが普段働いているデスク周りを紹介してもらいました。一見すると、スパのロッカーにしか見えないのですが、こちらは従業員のみなさんが利用するロッカー。


机とイスはそれぞれ自由に高さを設定でき、イスに関しては気持ちよく寄りかかれるように背もたれの開き具合まで調整できます。


こちらは特別に集中したい時に利用できる部屋。気分転換もかねて、自分の席だけでなく作業できる場所がたくさん設けられているんです。



こちらは打ち合わせスペース。ふかふかのソファに座ったまま、ホワイトボードにも書くことができます。「さぁ、打ち合わせするぞ!」と身構えることなく自然体でアイディアがだせそう。



和テイストの落ち着いた会議室もあり、こちらは料亭のような雰囲気が味わえますね。壁には同社の名前に込められた“4つのf”(Fun、Future、Family、Farm)を解説したタペストリーが飾られています。こちら以外にもまだ会議室はあり、いかようにでも使い分けられそうです。

オフィス設計を考えた取締役COO・田口堅士氏が語るコンセプトとは?


メンバーの健康管理にまで重点を置いた新オフィスはどのように生まれたのか?オフィス見学の途中、総務課やデザイナーと一緒に話し合って決めたという田口堅士取締役COO(以下、田口氏)に訊いてみました。

田口堅士取締役COO

山崎
オフィス拝見しました!どのようにしてこういったデザインに決められたのですか?

田口
前のオフィスは「家族」をコンセプトに設計していたんですけど、2年間が経ってそれだけじゃ不十分だと感じたんです。今回は「家族」に「楽しい」と「突き抜ける」の2つのポイントを加えてデザインしています。

メンバーにも事前アンケートで不便なところ、あったら便利だと思うことを聞きました。僕も一作業者として社員とも近いので、普段話している中で気付いたことも踏まえています。

山崎
足湯があるのには驚きました。

田口
足湯も最初から入れようとしていたわけではなく、カフェスペースが広くあって、畳のエリアもあって、マッサージチェアがあったら、「これはなんかスーパー銭湯みたいだね」という話が出て、だったら足湯は入れたいと。ただし、ビルの規定上、お湯は無理なので足湯気分が味わえる岩盤を入れました。

山崎
足湯や卓球台があって、仮眠室で眠ることもできて最新鋭のデザインですよね。移転して社員の皆さんからとくに反応が良いのはどこでしょうか?

田口
やっぱり、卓球台もあるカフェですね。メンバーは約140人ですけど、人数以上に大きく作りました。3ヶ月に1回の頻度で開催するお疲れさま会でも、立食なら全員が入るくらい。最初は、「1人でぽつんと座っていたら寂しいかな?」「役員が座って食べていたら気を使っちゃわないかな?」とか色々懸念しましたが、昼はほぼ満員でそれぞれが立場に関係なく良い距離感で座ってくれています。席で会話していたり、卓球をやっていたり、その横でゲームを遊んでいたりと、良い雰囲気が出来上がっているので良かったです。

広々としたカフェには卓球台やゲームを遊べるスペースもある

山崎
なるほど、カフェは部門間を超えたコミュニケーションが生まれる場になったわけですね。

田口
とくに役員に話しかけやすくなったと思います。仕事に直接関係があると、「田口さん、ちょっといいですか?」と聞きに行けても、関係ないと僕が仕事している時に聞きづらかったようです。でも、僕がカフェで仕事をしていると、仕事に直接関係ない悩みでもしやすい。それはすごくいいなと思っています。

あと、うちには「役員バリスタ」という制度があるんですよ。毎週木曜日に僕や社長を含めた役員4人が週替わりで昼から夕方くらいまでカフェのブースに立って、エスプレッソマシンで豆を挽いてコーヒーをメンバーに無料提供するんです。豆を挽いてから出すまでの間にたわいもない世間話も生まれます。中には1日8杯も飲みに来る方もいるんですよ(笑)。


山崎
おぉ、役員の方と気軽に交流できるのはめちゃめちゃいいですね。こういったデザインにしたのは社内での勉強会や交流会の活発化も狙ったのでしょうか?

田口
勉強会もカフェでできるようにしたいのはありましたね。真横に机をズラーッと並べて、「私達が説明します。皆聞いてください」というのはうちのスタンスには向いていません。やるならもっとフランクに、食べて飲みながらの軽い感じが良いと思っていました。先日も、社内だけでなく社外の方も参加できる交流会を初開催しまして、第1回目としてはすごく良い感触を得ています。

山崎
これだけ充実していると、ぶっちゃけ「帰らなくてもいいや」という人は出てきませんか?

田口
確かに移転した時に、飲んだら泊まりたいという意見はありましたが、そこは禁止にしました(笑)。飲んだら帰ってきて寝られる場所がふんだんにあるんですよ。毛布もありますし、ソファもすごく寝心地良いですから。うちは他社のゲームを遊ぶのも業務であるので、そういった時は机に座ってやっても疲れるので、寝転がって遊んでいる人は多いです。

昼時など、こちらで寝ている人もいるそう。かなり寝心地が良くて気付かれにくいとのこと

山崎
これだけ素敵なスポットがあるとどこでもリラックスして仕事ができそうです。そんな中で、田口さんのお気に入りスポットはどこですか?

田口
ホワイトボードがあるソファですね。距離感が近く、ホワイトボードがあって、個室ではないので外も見える。ホワイトボードって立って書くと、立っている人と座っている人の視線のギャップが生じちゃうんですけど、座ってあぐらを掻いたまま書いて、あーだよね、こーだよねというのが良い。あのホワイトボードが端から端までガラガラ動かせるので、ホワイトボードをぐっと引き寄せるとちょっとテンションが上がります。

田口さんのお気に入りスポット

充実のリラクゼーションを堪能



カフェエリアの周囲にリラクゼーション設備が揃っています。まずは人気の仮眠室。クッション枕や毛布まで完備しているので、仮眠を通り越して泊まりたくなる気持ちが分かる気がします。


全部で5台ある高級マッサージチェアは、特注の仕切りもあるのでリラックスできること間違いなし。田口氏も仕事終わりにマッサージを受けてから帰ることが良くあると語っていました。


足湯スポットでは、高い所から眼下の風景を眺めることができます。世間話も弾んで気分は湯けむり温泉旅行ロケですね。


カフェにやって来ました。「うちのオフィスと全然違う。居心地良すぎてもう帰りたくない」と素直な気持を伝えると、「まぁ、そういうこともありますよね」と楜澤さんが相づちを打ってくれました。


ここで、元気が出せるようにと100%オレンジジュースを絞ってくれました。メンバーの「健康」への配慮がすごい。


まさに搾りたて!甘くて優しい味でした。余計に帰りたくなくなってしまいます。


カフェでは漫画やボードゲームなどが置かれています。部活動で遊ぶメンバーもいるようです。


カフェの娯楽は本当に充実していて、とくに卓球台はかなりの人気。当初の想定以上に遊んでいる人が多いとのことでした。せっかくなので、楜澤さんと一緒に卓球。ラリーが続かない。

社員を代表してテクニカルエンジニアの森田氏にお話を聞きました


テクニカルエンジニアの森田桂介氏

8月の移転から3ヶ月近くが経ち、実際に過ごしてみてどう思うのかをテクニカルエンジニアの森田桂介氏(以下、森田氏)に訊きました。

サーバーサイドを担当している森田氏は中途入社して約2年半目。ゲーム業界は同社が初めてで、以前は委託開発メインの会社で様々な業種のシステム作りに従事。以前は社内システムの開発が多く、もうちょっと規模が大きくて世の中に出すようなサービスの開発をやりたいと思ったのが転職の理由と言います。業種はとくにゲームと決めていなかったものの、同社から積極的にお声かけしたそうです。

山崎
森田さんは普段のどういった業務を担当されているのですか?

森田
現在は新規プロジェクトのサーバーサイドエンジニアとして入っていますが、インフラの設定構築からアプリのコーディングまでサーバーにまつわる全般を担当しています。ゲーム内のイベント時などは、負荷がかかってサーバーダウンしないための設定なども業務範囲です。

山崎
前のオフィスから移転して、良かったと感じる点はありますか?

森田
オフィスそのものが広くなり、カフェや集中スペースなど自由に移動して仕事ができるようになったのは嬉しいですね。できるだけ一人で静かに仕事したいほうなので(笑)、いつもカフェか誰にも見られないような位置にある端っこの机で作業しています。カフェはお昼時と帰りの時間帯以外は本当に静かなので集中できます。

こちらが森田氏お気に入りの席だそうです

山崎
逆に前のほうが良かった点はありますか?

森田
良かったというか、広くなったので移動するのがおっくうというのはありますね(笑)。聞いた話だと、通勤経路の問題じゃなくて社員全体の一日の歩数が6000歩から多いと1万5000歩とか、倍近くに増えたそうです。水くみやゴミ箱とかは、社員同士が顔を合わせやすいように、あえてカフェだけにしか設置していないのも影響しているようです。でも健康面で見たら間違いなく良いことでしょう。


山崎
さきほど田口さんに聞いたのですが、「役員バリスタ」というのがあるんですよね。森田さんも利用されていますか?

森田
利用しています。僕の場合はカフェで話すことは少ないんですけど、お酒好きなのでカフェで定期的に開催される飲み会ではかなり話しますね。この間も社長とそこのソファに座って飲みながら話していました。役員の方と気軽に話せる機会が多いのもうちならではですね。



楽しかった会社見学は以上です。仕事する時に自分の机に縛られないのは、気分転換ができて逆に集中が増して効率良いですよね。作業が一区切りしたら場所を変えたいのは、一服するのと通じる部分だと思います。今度はぜひとも役員バリスタがある木曜日に来たいです。コーヒー何杯飲めるかな?

f4samurai公式サイト

取材:山崎浩司
撮影・文:乃木章

《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

+ 続きを読む

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース